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乳がんの診断および今後について

[管理番号:4185]
性別:女性
年齢:37歳
はじめまして、妻の乳がんのことで色々と調べていたら
田澤先生の乳がんプラザを見つけ過去のやり取りを拝見させて頂き、田澤先生の様々な言葉に心を打たれ、今抱えている不安を是非相談させて頂きたいと思ったので、ご質問させて頂きます。
簡単に経緯を説明させて頂きます。
・16年5月に区の乳がん検診で石灰化がみられるため、大きい病院にて再診。
・16年9月末にマンモ検査、11月末に超音波を行ったが判断が付かず細胞診。
・16年12月(上旬)日に細胞診(組織診)※コアニードル
・16年12月(下旬)日に非浸潤性の乳がんと診断を受けました。
※この時に妻は「とりあえず手術の日程を押さえちゃいましょう」と言われ、乳がん告知を受けた直後に言われるがままに日程を決め、その日にCT検査、採血を行いました。
その後、12月(下旬)日にMRI検査を受け、1月(中旬)日にセンチネルリンパ節生検を受ける予定となっております。
そこで田澤先生に是非お伺いしたいことは、
1.非浸潤性の乳がんとの診断を受けた際に「たぶん、非浸潤性の乳がんだと思われます。」と言われたのですが、コアニードルの検査方法では不十分なのでしょうか?実は、浸潤性のがんの可能性もあるのでしょう
か?また、細胞診の影響で症状が悪くなることはあるのでしょうか?
2.細胞診から手術まで2か月という期間がありますが、この間にがんの状況が悪化して浸潤がんになってしまうことはあるのでしょうか?
3.このまま言われるがままに、某大学病院で手術をするべきなのでしょうか?
自分は素人なので詳しいことは当然わかりませんが、自分たちが納得して手術、治療を受けたいと考えています。
本音を申し上げますと自分は○○○区在住でこんなにそばに田澤先生の様な方がいるとは思っていませんでした。
現在、上記の様に検査の途中ですが、田澤先生に診て頂き、手術をして頂くことはできるのでしょうか?正直、妻も自分も不安でこのままこの病院で良いのかが分かりません。
妻ともに37歳で、
今後子供が欲しいと考えています。
自分が納得いく場所で納得いく診療を受けたいです。
4.1月(中旬)日に細かい説明(症状や手術)をするとの事で妻と一緒に病院に行く予定ですが、この際に確認するべきことはあるのでしょうか?
何が何だか分からず、不安で一杯です。
長々とご質問をしてしまい申訳ございません。
どうぞ、よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「コアニードルの検査方法では不十分なのでしょうか?実は、浸潤性のがんの可能性もあるのでしょうか?」
⇒針生検(コアニードルにしろ、マンモトームにしろ)は、あくまでもサンプリング検査です。
 病変全体を見ている訳では無いのです。
 病変の大部分が非浸潤癌でも、ごく一部に浸潤(微小浸潤といいます)が見つかる事はあります。
 病変全体での評価(外科的生検として病変全てを切除しての検査)でない限り、「100%非浸潤癌」とはいいきれないのです。
「また、細胞診の影響で症状が悪くなることはあるのでしょうか?」
⇒ありません。
「2.細胞診から手術まで2か月という期間がありますが、この間にがんの状況が悪化して浸潤がんになってしまうことはあるのでしょうか?」
⇒通常、其の程度の短期間では影響ありません。
「3.このまま言われるがままに、某大学病院で手術をするべきなのでしょうか?」
⇒私が大学病院での診療を患者さんに勧めることはありません。
 大学病院を含め巨大な病院は研修機関(医師が勉強する場)と考えるべきです。
 私に「もう一言」言わせてもらえれば…
 (術前診断で)非浸潤癌なのにCTを撮影することに対して(その大学病院の医師達に)猛省すべきです。
 37歳の女性に(全く無意味に:転移の可能性など無いのに)医療被曝をさせることは決して許されることではありません。
「田澤先生に診て頂き、手術をして頂くことはできるのでしょうか?」
⇒勿論大丈夫です。
 ただし、日程的にご期待に添えるかが心配となります。(秘書メールをご利用ください)
 ♯実際には「非浸潤癌」だから焦る必要はないのですが、(お気持ちを考えると)日程が遅くなることに不安感があると思います。
  
「この際に確認するべきことはあるのでしょうか?」
⇒確認というか…
 そもそも「センチネルリンパ節生検」を(乳腺の手術と)別の日にする理由が解りません。
 微小浸潤が(もしも)あったとしても「リンパ節転移は(かなりの確率で)ありません」
 それを考えれば、センチネルリンパ節生検は(乳腺の手術の際に)同時に行うべきでしょう。(患者さん側の負担から考えて)

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