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遺伝性乳がん

[管理番号:4108]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして。
母(45歳)の事が心配でご相談させてください。
今年の1月に温存手術をしました。
しこり3cm・ステージⅡa・トリプルネガティブ乳がん
EGFR、BRCA1陽性でした。
FEC+ドセタキセル+放射線→全て終了しました。
BRCA1という事で乳がん、卵巣がんになる確率が高くなるという説明を受けました。
治験(オラパリブ)の話があるのですが、悩んでいます。
私たち家族としては、もしも数年後に再発や転移をしてしまった場合、あの時治験に参加しておけば・・・。
結果がどうであれ、きっと後悔するでしょう。
なぜなら私の祖母も乳がんの手術後2年で転移して、その後あっというまに亡くなってしまったのです。
母としては今現在で乳がんが進行しているのであれば、迷わず治験参加をしてると思うけど、予防としてとなると考えてしまうみたいです。
抗がん剤を1年間も服用して大丈夫なのでしょうか?もし偽物のほうにあたった場合でも有効成分が入っていないにせよ問題はないのでしょうか?
治験について田澤先生の医師として、個人としての意見を聞かせてもらえないでしょうか?
もちろん、最終的には母の意見を尊重しなければならないと思っていますが・・・。
とても心配なのです。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
トリプルネガティブ乳癌に対してPARP:poly(ADP-ribose)polymerase 阻害剤が期待されているのは事実です。
しかし、大変期待されたが、第Ⅲ相試験(米国109施設、519人 2011.1.27発表)では効果が確認されなかった。(PFS, OSに差なし)という事実があります。
ただし、上記臨床試験の対象が「トリプルネガティブ」なのに対し、この臨床試験(アストロゼネカ)では(トリプルネガティブに加え)「BRCA遺伝子変異陽性」と限定しているので、有意差が出る可能性があります。
「抗がん剤を1年間も服用して大丈夫なのでしょうか?もし偽物のほうにあたった場合でも有効成分が入っていないにせよ問題はないのでしょうか?」
⇒薬剤としての安全性は確認はされています。
 勿論偽物は何の意味もありません。
「治験について田澤先生の医師として、個人としての意見を聞かせてもらえないでしょうか?」
⇒「治験」は治療ではありません。
 「治療を受ける」ということとは意味が異なります。
 「今後の乳癌患者さん達のために協力する」という観点で考えるべきです。



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