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昨年11月に乳癌と診断され

[管理番号:4081]
性別:女性
年齢:51歳
田澤先生
昨年11月に乳癌と診断され、以降、毎日こちらを拝見し勉強させて頂いております。
質問されている皆様にとても丁寧、且つ、分かりやすいご回答、多くの乳癌患者様の力になっていると思います。
本当にありがとうございます。
初めて質問させて頂きます。
宜しくお願い致します。
昨年11月
右胸に2.3cmの乳癌が見つかる
昨年12月 温存手術
エストロゲンレセプター 強陽性
プロゲステロンレセプター 強陽性
HER2 陰性
ki67 20%
センチネルリンパ節 転移無し
術後
残存乳房への放射線照射及び薬物療法UFT3錠/日、ノルバデックス20mg/日を5年間服薬するとのことで現在に至っております。
〔UFTは体の調子が悪くなり2錠/日、ノルバデックスは10mg/日に変更〕
術後、3ヶ月に1度血液検査、レントゲンを繰り返し1年が経過しましたが、今の所問題無いとのお話を頂いております。
ここで、質問なのですが、
1・田澤先生の見解では、上記治療及び温存術は妥当でしょうか?
2・術後1年が経過しましたが、PETCT検査などの全身を調べる検査を行っていないのですが、本当に必要ないものでしょうか?[今の所、腹部エコー検査、血液検査、胸のレントゲンのみ]
担当の先生は、全身の検査は必要ないか質問しても「大丈夫でしょ」とおっしゃいますが、やはり不安です。
担当の先生は比較的明るい先生で、そのざっくりとした話し方に助けられた部分もありますが、他の乳癌患者様からは、術後1年でPETCTを撮ったなどお話を聞くことも多く、自分はやらなくて良いのかな、などと悶々としております。
とてもお忙しいと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT2(23mm?), pN0, luminalA
UFTを何故勧めたのか理解不能です。
♯Ki67=20%を気にして(点滴するまででもないが、UFTでも…)という事かもしれませんが、完全なルミナールAであり、(そもそも標準治療でない)UFTなど不要です。
「1・田澤先生の見解では、上記治療及び温存術は妥当でしょうか?」
⇒UFTは不要です。(すぐに止めている様ですが)
「2・術後1年が経過しましたが、PETCT検査などの全身を調べる検査を行っていないのですが、本当に必要ないものでしょうか?」
⇒質問者は「QandA初心者」のようですね。
 もしも、4000を超えたQandAを読んでいくとすれば、「無駄な医療被曝」として私が(術前も含め)術後の定期的被爆(CT,骨シンチ、PET)はすべきでないという主張にすぐに気付く筈です。
 全く無駄な検査、不要です。
「他の乳癌患者様からは、術後1年でPETCTを撮ったなどお話を聞くことも多く」
⇒全く無駄な検査です。
 私は(患者さんから要求されない限り)絶対に行いません。
 4000を超えるQandAは無理でも、せめて『今週のコラム6回目 「無駄どころか、有害なのです」』は、お読みください。