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乳頭腫と非浸潤がんについて

[管理番号:4053]
性別:女性
年齢:47歳
しつもん
非浸潤性乳菅がんと診断を受け、先日全摘と同時再建を受けた者です。
退院後の外来での説明に疑問があり、質問をさせて頂きます。
今年の6月 健康診断で受けたマンモグラフィーにて乳頭から血液の混ざった分泌物があり要検査となり、紹介状を受け近くの医大にて検査を数日に分けて受け、以下の内容の診断を受けました。
分泌物細胞診 クラス3
MRI 左乳房に区域性の染まりあり カテゴリー4
針生検 非浸潤性乳菅がん成分を含む乳菅内増殖性病変
バコラ生検 非浸潤性乳菅がん(低グレード)
ホルモン陽性 おとなしい
※ 乳管造影は乳菅に入らず実施されていない
上記の結果、最終的に医師より全摘での手術の説明を受けました。
その際近々に異動の予定があり、また実家近くの総合病院での治療を希望し、紹介状を受け転院となりました。
9月 転院先の総合病院にて受診。
マンモグラフィー、エコーの検査のみを受け、その場で11月の手術が決定。
11月(上旬)日手術 →(中旬)日退院
11月(下旬)日 退院後初めて外来にて受診。
その際、病理での結果として摘出した乳房からがん細胞が見つからず「超早期のがんだったということです」との説明を受けました。
がん細胞が見つからなければ、結論としてどういった性格のがんだったかも説明出来ないとのこと。
医師に、「私はがんではなかったのでしょうか」と聞いてみましたが、「手術はがん摘出としてやったので……一応がんです。
7.6cmの乳頭腫で、その中に以前の検査で極微量の非浸潤がんが針に入っていたから」とのこと。
乳頭腫という病名もその際初めて聞き、自分の中で整理と納得が出来ていません。
診察室を出る際「完治となるのでよかったですね」と言われましたが、同時再建を受け大きな傷と現在その痛みを抱えながらも前向きに気持ちを切り替えていた中の話で、手術をした事に後悔に近い気持ちがあり混乱しています。
果たして乳房全摘をする必要があったのか、またがん細胞が極微量の超早期、乳頭腫の可能性があったのであれば他の選択肢(経過観察、他の手術の検討等)はなかったのかと思う日々です。
また生検査でがん細胞があったのに、術後の病理検査で結果が出ないということはあるのでしょうか。
終わった事だから…と気持ちに折り合いをつける事がなかなか出来ないため色々調べるなか、此方にたどり着きました。
田澤先生の色々な方への的確な解答を拝見し、先生の見解を伺いたく質問させて頂きます。
是非御回答のほど宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メール拝見しました。
焦点は2つあります。
①質的診断(癌であるかどうか?)
②拡がり診断(この場合はMRI)
①については「血性乳頭分泌」「乳管内増殖性病変」「非浸潤性乳管癌(低グレード)」「7.6cmの乳頭腫」というKey Wordから容易に想像ができるものです。
要は「癌との鑑別が非常に難しい乳管内病変」だということです。(最終診断は「追加免染」では、ないですか?)
⇒手術標本で「乳管内乳頭腫」だということですが、「増殖性が強く、癌との鑑別が困難」などの記載はないのですか?
 ○結論として「バコラで非浸潤癌」であった以上「癌の診断は妥当」となります。
②についてはMRIでの拡がり診断が妥当なのかが問題となります。
⇒「区域性の染まりあり」となっていますが、「ある程度広範囲であり、全てを安全に切除」するには「部分切除ではリスクを伴う」ということです。
 ○ここでも「部分切除では病変の取り残しのリスクがある」以上、「全摘の選択に誤りはない」と思います。
◎つまり内容的には問題無いと思いますが、術前の説明不足に問題点があるようです。
 今回の病理結果は「ある程度予測されるべき」ものであり、
 ★術前に『微妙な病変ですが、大人しいとは言え癌が出ている以上病変の切除は必須です。(MRIで広範囲が示唆されている以上)安全性を優先すれば全摘が望ましい。ただし全摘に抵抗があるのであれば、(まずは)病変だけを切除(外科的生検もしくは部分切除)して、納得してから考えるという方法もあります』とすべきだったと思います。
 

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