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乳がんの診断に至るまでの経緯と術前検査について

[管理番号:7776]
性別:女性
年齢:50歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生、はじめまして。

よろしくお願いいたします。

2015年より左胸に4~5mmのしこりがあるため、近くの個人病院で定期的に見て頂いておりました。

2017年、数mm大きくなっているとのことで、細胞診をし、結果、異常なしも、念のため半年後も細胞診をし、結果、異常なしでした。

2018年はエコーとマンモのみで異常なし、一年後に受診との指示で、先日、受診いたしました。

今回はエコーのみでしたが、大きさが8mmになっていたので、念のため細胞診をし(この時、大丈夫だと思いますと言われましたが)、結果、悪性の疑い、再度生検をし、乳がんと診断されました。

生検の結果は頂けなかったので、私から以下のことを質問させて頂きました。

ホルモン受容体(+)
HER2(-)
Ki67(12%)

最初は線維腺腫として診断されていたとのこと、良性から悪性に変わったというのではなく細胞診では小さくて判別ができないことがあるとのこと、またがんの種類は硬がんとのことでした。

エコーの画像を見せて頂きましたが、はっきりした楕円形に見えました。

実は遠方に住んでいる母も硬がんで5年のホルモン療法を終えたところです。

術前にマンモの画像を見せて頂きましたが、特徴としてしこりの毛羽立ちを説明されました。

一年前の私の画像はどうだったのだろう、と思ってしまいました。

今の個人病院では手術はできないので、先生とつながりのある大きな病院で手術をすることになっておりますが、執刀は今診て頂いている先生がしてくださるそうです。

最初は先生にお任せをしようと思っていたのですが、上記のような経緯と先生がお若いということから(申し訳ありません)迷いが出てしまい、こちらに相談させて頂きました。

また、これからがんの広がりを調べるためにCTとMRIを大きな病院にて受けます。

てっきり全身かと思っていたのですが、色々調べてみますと必要に応じてとのこと、明日にでも、胸のみなのか確認してみようと思いますが、
田澤先生は、CTとMRIの必要性をどのようにお感じになられますか?

またこのしこりの近くにもう一つ5mm程のしこりがあるそうですが、
こちらは大きさの変化はないそうです。
細胞診もしておりませんが、これからやるCTやMRIでわかるでしょう、とのことでした。

とりとめもなく書いてしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

正直な感想として…
結果として乳癌だったのに、2回も細胞診を外していることが信じられないし、あっ
てはならないことだと思います。
そもそも4mmで「外しても当たり前」などという感覚では、大変困ったことです。
(ただ、このQandAをしていると、いかにそれが巷に溢れているのか!
 それが私に「確定診断メール」を創設した動機なのです)

「細胞診では小さくて判別ができないことがあるとのこと」
⇒それは違う。
 きちんと反省して正確な手技を(今後の)患者さんたちのためにも磨いていただきたい。(正直な感想)

ただ、1cm以下の十分な早期乳癌として診断されたのは幸いなこととして(頭を切り替え)治療をすることです。

「これからがんの広がりを調べるためにCTとMRIを大きな病院にて受けます。」
⇒これは不正確な表現です。

 実際には
 MRIは乳房のみ 乳房内の拡がり診断目的
 CTは全身    全身の遠隔転移巣クリーニング目的

〇MRIは(術式決定=温存か、全摘か?)のために必要ですが、この程度の早期がんで遠隔転移などないのでCTは不要(無駄な被爆はやめましょう)

「田澤先生は、CTとMRIの必要性をどのようにお感じになられますか?」
⇒CTは(無意味だし、被爆の問題もあるので)断りましょう。

 もしも、「万が一、遠隔転移があったら…」みたいなことを言われたら…
 『毎年、経過をみていて、まさかそんなことはないですよね?』と、チクリと言ってもいいのでは?(冗談です)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

治療方針
性別:女性
年齢:51歳(閉経後)
病名:ひだり乳がん
症状:

田澤先生

先日はお忙しい中ご返答いただき、ありがとうございました。

またこのような場を設けてくださること、感謝申し上げます。

結局、CTはどの患者さんに対しても行うと言うことでしたので受けました。
また乳がんは骨に転移しやすい、他にがんが見つかるかもしれないということでPETCTはどうされますか?と問われましたが、それは選択しませんでした。

その後の乳房MRIで乳輪近くにも腫瘍が見つかりました。

主治医より、腫瘍が小さいことと元々の腫瘍とそんなに離れていないため(私の感覚で4cm強位でしょうか)温存できるとのこと、全摘と迷いましたが10月下旬温存手術して頂きました。

【手術の結果】
腫瘍2ヶ
?浸潤径6mm
 浸潤性乳管癌(充実型)
 グレード2
?浸潤径4mm
 浸潤性乳管癌(硬性型)
 グレード1

リンパ節転移なし
切除断端 尾側に近接(2mm)

ホルモン感受性 陽性
HER2 陰性
Ki67 22.4~33.6%

【今後の治療】
内分泌療法(ホルモン剤)内服5~10年
化学療法(抗がん剤)点滴3~6ヶ月間(省略可)
放射線療法 3~5週間+追加

以上が主治医から受けた内容です。

?は左外上部で最初から見つかっていたがん(2015年より経過観察)
?は乳輪すぐ近くで術前の乳房MRIで見つかったがん
二つのがんは別々のもので同じ乳管内ではないということです。

抗がん剤が省略できる理由は腫瘍径が小さいからとのこと、また(主治医)個人的には省略してよいと思うとのことでしたので、私もできれば抗がん剤は避けたく省略で・・・とその場ではお伝えしました。
その際、主治医からオンコタイプの話は出ませんでした。

後日、改めて主治医に私の方からオンコタイプを受ける意味はないということなのでしょうかとお伺いしたところ、高額ですし・・・と受けることに積極的でない返答で話が終わってしまいました。

昨年末に追加を含め放射線療法は終了し、ホルモン剤(アリミデックス)は術後数日で服用を始めています。

遠隔転移を気にしております。
5mm超、Ki67高値なので、オンコタイプDXをお願いしようかと迷っております。

田澤先生ならどうなさるか、お伺いしたいです。

?オンコタイプDXを受けずにホルモン剤のみでもよいでしょうか。

?オンコタイプDXを受けてRS26以上なら抗がん剤治療をする、でよいでしょうか。
また抗がん剤をするなら田澤先生でしたらどのような薬を選択されますか。

?RS26以上の場合、ホルモン剤治療のみと抗がん剤をプラスした場合の上乗せ効果はどれくらいなのか知りたいです。
全てはオンコタイプDXをすれば分かる(しなければ分からない)ということでしょうか。

?これからオンコタイプDXをお願いいた場合、抗がん剤の治療が術後4
~5か月後くらいからでは効果はどのくらい下がるのでしょうか。

?RS26以上の時、抗がん剤で上乗せ効果がある、ホルモン剤療法も行う上でということでよろしいでしょうか。
ふと、抗がん剤が効くのであればホルモン療法があまり効かない(意味のない)ルミナルBもあるの疑問に思ってしまいました。

⑥家族歴から遺伝子検査を提示され、カウンセリングを受けました。
まだ検査はしておりません。
もしBRCA1/2遺伝子変異が見つかった場合、
乳房内再発、遠隔転移の確率も上がりますか。
またカウンセラーのお話によりますと、BRCA以外にも遺伝子があるとのこと。
家BRCA1/2遺伝子に変異がなくとも、家族歴から再発転移の確率はあがるのでしょうか。

勉強不足でまとまりなく、読みづらいところがあり申し訳ありません。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「?オンコタイプDXを受けてRS26以上なら抗がん剤治療をする、でよいでしょうか。」
→その通り。

「また抗がん剤をするなら田澤先生でしたらどのような薬を選択されますか。」
→TC

「?RS26以上の場合、ホルモン剤治療のみと抗がん剤をプラスした場合の
上乗せ効果はどれくらいなのか知りたいです。
全てはオンコタイプDXを
すれば分かる(しなければ分からない)ということでしょうか。」

→その通り(そのためのOncotypeDXであり、OncotypeDXしなくても「それが解る」のであれば、それ(OncotypeDX)をする必要はありませんよね??)

「?これからオンコタイプDXをお願いいた場合、抗がん剤の治療が術後4~5か月後くらいからでは効果はどのくらい下がるのでしょうか。」
→無関係。

「?RS26以上の時、抗がん剤で上乗せ効果がある、ホルモン剤療法も行う上でということでよろしいでしょうか。」
→その通り。

「もしBRCA1/2遺伝子変異が見つかった場合、乳房内再発、遠隔転移の確率も上がりますか。」
→乳房内再発というよりは乳房内「新規発生」の確率は上がるでしょう。(統計学的に)

 遠隔転移の確率に関しては、そこまでの確証はありません。

「家BRCA1/2遺伝子に変異がなくとも、家族歴から再発転移の確率はあがるのでしょうか。」
→考えすぎ。



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~ 乳癌の手術は江戸川病院 ~
江戸川病院 東京都江戸川区東小岩2-24-18 電話03-3673-1221
監修:江戸川病院 田澤篤 医師

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