乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:3651]
性別:女性
年齢:48歳
田澤先生、こんにちは。
ここ数か月、毎日閲覧して勉強しています。
ありがとうございます。
早速ですが、昨年3月に右乳房全摘した妻の治療経過および治療の妥当性について質問させてください。
これまで妻は以下のような経過をたどっています。
平成27年2月中旬に自身で腫瘤を認識し、自宅近くのクリニックを受診
平成27年3月初旬に市民病院を紹介受診。
細胞診「陽性」により乳癌と診断
(その後の検査結果)
MMG:R-L・OI 多形成区域性石灰化 C5
    R-N・I  淡く不明瞭な集族性石灰化
US:Rt DB領域 3.1cm大 境界明瞭粗造内部不均質低
   エコー腫瘤 halo+
   境界線断裂+ 後方エコー減弱+ 点状高エコー+C5
MRI:Rt DB領域 2.8cm大 早期濃染腫瘤 
    乳管内進展(+)
PET:明らかな転移なし
ABC:malignant
VAB:DCIS ER:0% PgR:0% HER2:3+ MIB
    -1:14%以上
(術前診断)
Rt.Breast Ca DB領域 T2NOMO StageⅡA
(手術)
3月下旬、同病院にて右乳房全摘手術及び同時再建手術
Bt+SN(1/1)→Ax+乳房同時再建(Tissue expander挿
入)
(術後診断)
Rt.Breast Ca DB領域 T2NOMO StageⅡB
(病理結果)
浸潤性乳管癌
IDC,PTC,f,EIC(+),ly(+),21mm,TW(-),n(+)(SN:
1/ 1,LI:0/2),
NG3(NA3,MC3),ER:0,PgR:0,Her2:3+,Ki-67>30%
(追加治療)
Chemo(EC→DTX+HER),HER
平成27年12月初旬にTissue expanderよりImplantへ入れ替え
経過観察中に皮切下方に出現
平成28年1月中皮膚結節旬、皮膚生検にて皮膚転移と診断される
2月初旬よりT-DM1
2月中旬に皮膚結節周囲の皮膚追加切除
(病理結果)
2.5mm脈管浸潤像あり、断端陰性、ER:0,PgR:0,Her2:3+,
Ki-67>30%
AR:4+2=6
5月初旬より胸壁への放射線治療25回+5回
(現在)
T-DM1施行中で、主治医からは来年1月で終了すると聞いています。
以下について、田澤先生の見解をお聞かせください。
①皮膚転移はいわゆる局所転移と考えてよいでしょうか。
また、手術時の取り残しが出現したものなのでしょうか(主治医からはそのような説明を受けたと記憶しています)。
②放射線治療について主治医は、皮膚切除前は「断端陽性であれば考える」と言っておられました。
しかし、病理結果を聞きに行った際に放射線の話が出なかったので、こちらから「放射線は断端陽性であったら考えると言われていました。
幸い陰性でしたが、本当にしなくていいのでしょうか?先生の奥さんが同じ状況であったらどうされますか?」と聞いたところ、「乳癌は集学的に治療した方がいい」との見解から施行することにしました。
もちろん済んだことですが、今となっては過剰な治療ではなかったかと考えていますが、いかがでしょうか。
③病理結果の解説をお願いします。
④現在は大きな体の変調もなく元気に過ごしていますが、T-DM1を
来年1月までというのは妥当なのでしょうか。
また、妻は体質改善のため無理のない範囲でパートの仕事を始め、運動(ウォーキング)も続けています。
今後、生活していく上で何か気をつけることはあるでしょうか。
なお、現在の身長は164cm、体重は57㎏。
手術前よりも7~8
㎏程度減量しています。
ご多忙のところ申し訳ございませんが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
一言で言えば、「純粋な局所再発(手術時の取り残し)」と「皮膚転移」を混同した治療をしているようです。
「皮切下方に出現」という部位や「術後の経過(術後1年以内)」からは「純粋な局所再発」です。皮膚転移ではありません。
ゆえに、「T-DM1」は過剰治療以外の何物でもありません。
 ♯手術して、術後照射したわけだから、それ以上の治療は不要です。(遠隔転移再発ではないのです)
「①皮膚転移はいわゆる局所転移と考えてよいでしょうか。」
⇒転移ではありません。
 あくまでも「局所再発」です。
「また、手術時の取り残しが出現したものなのでしょうか(主治医からはそのような説明を受けたと記憶しています)。」
⇒上記コメント通り、そう考えるのが極めて妥当でしょう。
「今となっては過剰な治療ではなかったかと考えていますが、いかがでしょうか。」
⇒他にも「取り残しが有る可能性を考えれば」当然、術後放射線が妥当です。
「③病理結果の解説をお願いします。」
⇒術前VABで非浸潤癌の診断
 術後の病理標本
  浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌) pT2(21mm), pN1(1/3), HER2 type, です。
 術後の抗HER2療法は妥当です。
「T-DM1を来年1月までというのは妥当なのでしょうか。」
⇒あくまでも「純粋な局所再発」なのだから、(再発治療である)T-DM1を行う事には(私には)とても強い違和感があります。
「今後、生活していく上で何か気をつけることはあるでしょうか?」
⇒特にありません。
 それよりも「局所再発の意味」を考えて「適切な治療」をするべきです(質問者に行っても仕方がないことですが…)





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