[管理番号:4643]
性別:女性
年齢:37歳
こんにちは。
いつも拝見させていただいております。
この場を設けていただき本当に感謝しております。
1年前に超音波検査で見つかったしこりが以下のように大きくなっております。
(1年前)15x15x11
(1年後)31x24x23
半年前には針生検しており、液体部分(薄茶色の濁ったもの)と固体部分に分けて検査し、いずれも悪いものは見つからず、良性、嚢胞内腫瘍(乳管内乳頭腫疑い)と診断を受けています。
しかしながら半年後の今月、やはり大きくなっているとのことで摘出生検を強くすすめられました。
尚、乳頭からは単孔性の透明分泌があります。
(かれこれ7年ほどになり、最近は増えてます)
①これだけの情報で恐縮ですが、先生のご経験上、摘出して悪性の可能性はどれほどでしょうか。
②また悪性の場合は非浸潤性なのでしょうか。
③結果的に1年以上放置しており、摘出手術も予約待ちでまたさらに2ヶ月ほど放置することになりますが、進行具合はどう考えますか?
良性で安心していたのが一転、摘出生検となり不安でいっぱいです。
何卒、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
嚢胞内腫瘍は(そもそも)針生検は「内容液と共に癌細胞が流出するリスクがあるため」望ましくなく、(更に)「診断も中途半端となり易い」
そのため、私は「唯一の外科的生検の適応」としています。
「①これだけの情報で恐縮ですが、先生のご経験上、摘出して悪性の可能性はどれほどでしょうか。」
⇒増大傾向があることが非常に気になります。
(針生検で乳頭腫という結果がでていたことを考慮して)4割という感覚です。
「②また悪性の場合は非浸潤性なのでしょうか。」
⇒エコーで(浸潤を疑わせる所見が無い?ようなので)その可能性が高いです。
Papillary carcinoma non invasiveなど
「③結果的に1年以上放置しており、摘出手術も予約待ちでまたさらに2ヶ月ほど放置することになりますが、進行具合はどう考えますか?」
⇒半年前に針生検しているようだから…
放置とは言えません。
「進行」を心配するレベルではありません。(②も含めて)