[管理番号:5567]
性別:女性
年齢:49歳
初めて質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
今年の9月(中旬)日に乳頭乳輪温存乳房全摘手術を受けました。
このたび、主治医の先生より病理検査の結果の説明を受け、田澤先生にご質問いたしたく、よろしくお願いいたします。
皆さんが記載されているような詳しい病理検査結果はいただいておらず、下記の「私のカルテ」という説明用紙をいただきました。
乳房切除
センチネルリンパ節生検
浸潤がん 粘液癌
浸潤径 4mm
リンパ節転移 陰性
脈管侵襲 なし
組織学的グレード 1
増殖能 低い
ホルモン感受性 強陽性
HER-2 陰性
経過
2016年10月に受けた検診のマンモにて右乳房の石灰化を指摘され、
2016年12月(東海地区)市内の総合病院に受診。
昨年度より石灰化の数が増えているとのことで、2017年2月マンモトーム生検を受け、「非浸潤性乳管癌」との診断を受ける。
MRIでは病変がはっきりせず、全摘を勧められる。
自分の希望により2017年3月県立がんセンターを紹介してもらい受診。
前医と同様MRIでは病変の広がりがはっきりしない。
また、2014年12月にも同じくがんセンターでマンモを撮っており、その時の画像と比較し、あまり変化がないとの説明を受け、2017年4月右乳管部分切除術を受ける。
この時点では浸潤はないが、切除した部位全体に癌が広がって
おり、石灰化の範囲も広いことから、全摘との説明を受ける。
自分の希望により手術時期を遅らせてもらい、2017年9月(中旬)日に手術を受けた。
以上が簡単な経過ですが、先生にお聞きしたいのは、
○これまで「乳管癌」と言われていたのに、今回「粘液癌」という診断がつき、このサイトで先生が「粘液癌」はおとなしい癌だとおっしゃっていますが、私の癌は本当におとなしいのか。
○浸潤癌が見つかったため、今後ホルモン治療を行う。
タモキシフェンの服用との説明を受けましたが、この治療でよろしいでしょうか。
○お分かりになれば、タモキシフェンを服用した場合としない場合の生存率を教えていただきたいです。
○CT検査を受けていませんが、大丈夫でしょうか。
○脈管侵襲なしということは、リンパ節や血管による転移の可能性は低いと考えてよろしいでしょうか。
まだ小学生の子供がおり、成人するまでは元気でいたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
浸潤径4mm
全摘しているので、ほぼ根治と考えて結構です。
余計な心配をせずに、冷静になりましょう。
「私の癌は本当におとなしいのか。」
⇒その通りです。
「浸潤癌が見つかったため、今後ホルモン治療を行う。タモキシフェンの服用との説明を受けましたが、この治療でよろしいでしょうか。」
⇒4mmなら…
私なら行いません。(無治療です)
「○お分かりになれば、タモキシフェンを服用した場合としない場合の生存率を教えていただきたいです。」
⇒しても、しなくても、ほぼ100%と考えて問題ありません。(ほぼ根治です)
「○CT検査を受けていませんが、大丈夫でしょうか。」
⇒絶対に不要です。
無駄な被爆は避けてください。
「○脈管侵襲なしということは、リンパ節や血管による転移の可能性は低いと考えてよろしいでしょうか。」
⇒脈管侵襲はどうでもいいことですが…
そもそも4mmで、そんな想像をする必要がありません。
ご安心を。