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胸のしこり

[管理番号:284]
性別:女性
年齢:52歳
1ヵ月前から右胸に不快感と痛みがあり、胸の内側に小さいしこりがありました。
怖くてなるべく見ないようにしていましたが、乳首周辺の色も変わり、しこりもかなり大きくなっているように思います。
鎮痛剤を飲んだり漢方薬を飲んだりだりしていますが、怖くてまだ病院に行くことができていません。
25年前には左側の胸は乳腺症の手術をしました。
癌かと不安ですが病院選びも迷います。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 メール内容は大変気になる症状です。

回答

「癌かと不安ですが病院選びも迷います。」
⇒「乳首周辺の色も変わりしこりもかなり大きくなっている」というのは、とても気になる症状です。
 是非とも「早急に」乳腺外科を受診してください。
 「病院選び」ですが、まず「大学病院」とか「有名(ブランド)大病院」は避けましょう。
 乳腺外科で「きちんと顔の見える」病院にしましょう。
 信頼できる医師ならば、「スピード感のある」きちんと説明のある診療をしてくれるでしょう。
 
◎非常に気になる症状なので、「必ず、そのしこりは組織診断(針生検)してもらってください。」
 
 

 

質問者様から 【質問2】

乳腺外科で触診では癌かもとのことで、血液検査、エコー、マーモー検査としました。
明日がMRI、明後日はRI骨シンチの検査予定です。
20日にマンモトームとのことです。
検査結果で治療法を決めると言われました。
抗がん剤治療を先にしてしこりを小さくして手術という方法もあるというお話をされていました。
初めての病院であまりいい結果ではなく不安が重なりましたが痛みもあるし最悪の状態を考えておこうと思います。
先生のアドバイスがなければだぶん行く勇気がなかったかと思います。有難うございます。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんばんは。田澤です。
 先日「胸のしこり」で質問いただいた方ですね。
 その後の受診について教えてもらいありがとうございます。
●予定された検査内容が、「癌を想定しない限り、やらない内容」ではあるので、臨床的に(画像上)「乳癌を強く疑っている」ことは間違いないようです。
 
「最悪の状態を考えておこうと思います」
⇒たしかに、乳癌の可能性は高いですが、乳癌はそう簡単に他臓器転移はしません。
 ※「骨シンチを予定しているのは、骨転移が疑われるからだ。」と考える必要は全くありません。(乳癌の時に通常行うようにしているだけだと思います)
 
 

 

質問者様から 【質問3】

23日本日マンモトーム後の傷の診察をして、27日に家族に話があるといわれました。
4~6ヶ月抗がん剤投与でそのあとに手術といわれましたが、経過を見ながら判断とのことです。
すぐ手術のほうが良いんではと思いながらいます。
骨、肺には転移なし。
リンパが良くないように言われ私に依頼するか、セカンドオピニオンもありますといわれました。
学会のデータのお話をされていましたが、不安が募るばかりでどうしていいのかわからなくなりました。検査針を入れられたまま放置状態。
検査技師はあまりにも不愛想で看護師もこちらからお願いしないと針も抜いてくれませんでした。
顔の見える先生で乳がんの学会の会員だということで選びましたが恐怖心ばかりで震えが止まりません。
安心できずこの後どうしたらいいのか迷います。
家族には何故、病気になんかなるんだといわれ、ひとりで考えています。
優しい言葉一つ病院でも家族でもかけてくれたら救われたのにと辛くなりました。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 メール内容を読みました。
 悲痛な思いが伝わってきました。お気持ち、お察しします。
 ひとつひとつコメントをしていきますが、いくらかでも「気持ちが楽」になればいいのですが…
 
◎回答の前に確認したいのは
質問者は「(腫瘍を小さくして)乳房温存術をしたい」との希望ですか?
⇒もし、そうでないなら、「術前化学療法」の必要はありません。
 (ご本人の希望通り)「すぐ手術」でいいのです。

回答(コメント)

「4~6ヶ月抗がん剤投与でそのあとに手術といわれましたが、経過を見ながら判断とのことです。すぐ手術のほうが良いんではと思いながらいます。」
⇒(担当医は術前化学療法を勧めているようですが)何のためでしょうか?
 きちんと、「ご本人の希望」に耳を傾けた上での「方針」なのでしょうか?
 「術前化学療法」の「本来の目的」は(腫瘍を小さくして)「温存手術をするため」です。
 その希望がなければ、「敢えて勧める」必要はありません。
 
 「リンパ節が腫れているから」とか「(ホルモン療法が効かないタイプなので)どうせ、術後に化学療法をしなくてはならないから」などは関係ありません。
 「手術先行」でもいいのです。
◎ご本人が「すぐ手術のほうが良いんではと思いながらいます」という思いに「耳を傾けているのでしょうか?」
 
★「(術前に腫瘍を小さくして)温存目的」でなければ、「手術先行」で何ら問題はありません。 術後の治療は「術後でいい」のです。
 
「顔の見える先生で乳がんの学会の会員だということで選びましたが恐怖心ばかりで震えが止まりません」
⇒きちんと「話を聞いてくれて」「安心して治療ができる」医師を探すべきです。
 東京近辺であれば、「江戸川病院」を受診してもらいたいところですが…
 
「家族には何故、病気になんかなるんだといわれ ひとりで考えています。優しい言葉一つ病院でも家族でもかけてくれたら救われたのにと辛くなりました。」
⇒大変つらい状況だと思います。
 信頼できる医師に出会えれば、状況は一変する筈です。
 前向きに頑張ってください。