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MRI画像診断の信憑性について

[管理番号:6850]
性別:女性
年齢:49歳
病名:
症状:胸のしこり

田澤先生、初めまして。

乳がんの疑いがあり現在検査結果待ちの者です。

乳がん検診は毎年人間ドックの際に行っております。

2016年8月  マンモグラフィー
所見 両乳腺石灰化  特に心配はないと思われる。

2017年4月  乳房超音波検査
所見 左乳管拡張 両乳腺嚢胞 特に心配ないと思われる。

2018年4月  乳房超音波検査
所見 左乳房腫瘤疑い 両乳腺嚢胞 両乳管拡張
特に心配ないと思われる。
次回も超音波検査受診をお勧めします。

今年も超音波検診を受診した理由は昨年の検診後に右乳房上部に違和感を
を感じた(マンモグラフィーでは映らない辺りの位置だったため)にマンモグラフィーではなくエコーを選択しました。

9月初旬、生理前後から左乳房、9時から10時辺りの位置に硬いしこりを確認。
乳腺が張る感覚と同じ痛み、多少熱を持って腫れている感覚あり。
生理が終わったら落ち着くだろうと様子見。

9月下旬、しこりはそのままあり、硬さもそのまま。
熱っぽさはなくなるも胸の高さが明らかに違い、近くの乳腺外科を受診。

触診、マンモグラフィー、エコーでの所見は、左のしこりの辺りに砂状の石灰化、エコーでも約8センチ四方の腫瘍確認、左脇下のリンパ節が肥大しているとのこと。
CEA/CLIA 1.4 CA15-3/CLIA 30.9
この数値が低いからと言って癌ではないとは断言できないとのこと。

バネ式の生検をするとしばらくほかの検査ができないので、先にMRIをということになり後日受診。
生検の直前にMRIの画像を基に軽く説明を受受けました。
結果は癌であろうという所見でした。
そして、本日はCTも撮撮りました。

ここまで徹底的に短期間に検査が進み、私の中ではすでに癌宣告されたも同じになってしまいました。

ここで質問です。

MRIの画像診断の信憑性はいかほどのものなのでしょうか。
エコーだと技師の経験により診断の信憑性がかわるようですが。
因みに、エコーは主治医自ら行いました。

まだ良性の腫瘍や嚢胞などの可能性も残っているものなのでしょうか。
4月の人間ドック以降、目立った自覚はなく、触った感覚でも現在の位置にしこりを確認しておりませんでした。
いきなりこんなにも大きくなるものでしょうか。

ご回答のほどよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

私が(この機会に)強調したいのは以下の2点
1.腫瘍マーカーは(乳がんの診断時に)正常なのは「当たり前」
♯腫瘍マーカーは初回治療時に上昇することは絶対にありません。あくまでも術後などに「遠隔転移再発した際に、初めて上昇する」ものです。

2.MRIは診断目的で用いてはいけません。
♯MRIはあくまでも(癌と診断された後に)「拡がり診断(癌の拡がりを見る)」のためにあるのです。

「CEA/CLIA 1.4 CA15-3/CLIA 30.9この数値が低いからと言って癌ではないとは断言できないとのこと」
→この文面を見る限り、その担当医が「乳がんの診断時に腫瘍マーカーも参考にはなる」と考えているように見えますが…

全くの誤り。
「数値が低いからと言って癌ではないとは断言できない」などというのは無知な証拠。
実際は「癌であってもマーカーは正常なのが当たり前(つまり乳癌の診断にマーカーは全くナンセンスだということ)

「MRIの画像診断の信憑性はいかほどのものなのでしょうか。」
→全くナンセンス。

MRIは診断には何の意味もありません。(単なる画像所見にすぎません)
あくまでも「組織検査で確定診断となる」のです。

質問者様から 【質問2 混乱し迷っております】

性別:女性
年齢:49歳
病名:浸潤性乳管がん
症状:

先日はお忙しい所、ご回答を頂きありがとうございました。

先日組織生検の結果が出て、浸潤性乳管癌が確定いたしました。

リンパ節への転移(+)
他臓器への転移の有無 第八胸椎、胸骨への転移疑いあり
ER(+)90%以上
PgR(+)40.50%
HER2(2+) FISH法
Ki67 40%
ルミナールB もしくは ルミナールHER2タイプ

即、大学病院への転院が決まりました。

覚悟してたとはいえ、脇のリンパ節だけではなく骨転移まで示唆され動揺してしまい、聞きたい事も聞けないまま転院となりました。

正式な書類のとしての検査結果は手元になく、医師が説明しながら書いたこのメモ程度の結果のみがあるだけです。

落ち着いて自分なりに検査結果を診て自分が置かれている状況を把握したいと思い、紹介状や診断画像、プレパラート標本を受け取りに行った際に、コピーで構わないので欲しいと言ったところ
「病理診断した先生の許可がないと患者様にお出しできません。」
と断られました。
そういうものなのでしょうか?ここに書き込まれている方々の質問を見る限りでは
ご本人に結果が手渡されるのはごく当たり前のことのように思われるのですが・・・・

そして、先週大学病院への転院。

先生はお忙しいせいか紹介状や持ち込んだ画像等をあまり良くご覧になってないようで、マンモ、エコー、血液検査などの指示を出されましたが、リンパ節の生検、PETなどには何もふれませんでした。

流石にマンモは2週間前に撮ったばかりなので拒絶しました。
(持って行った画像資料の意味もないし、短期で必要のない検査で何度もX線を浴びたくなかった)
エコーも先生自らではなく技師さん。

前院でリンパ節及び骨転移を指摘され、びくついている私は自らリンパ節の生検とPETをお願いしました。

その段階で???
前院の医師と所見・見解が違うのか?転移のことには全く触れず・・・
自分のなかで疑念と自分の病状がハッキリ見えてこないことに苛立ちを覚えました。

手術の全摘は全く私は気にしません。
ただ、私の場合全摘手術を受けて、生存率はどれくらいなのかとか、再発率とか・・・・
この先の治療の道しるべとなるものが見えてこない。

医師にこの思いも伝えましたが、のらりくらり・・・・私の欲しい答えは帰ってこず。

このままだと考える時間もなく、なんとなく流されて全てが決まって行くようで怖いのです。

12月に手術か、12月から術前薬物治療かを次の11月の初旬の診察までに決めないといけません。

私の仕事の事情もあり、渋々術前薬物治療も選択肢にいれていただきました。

もちろん、私の場合はしこりの大きさが大きさだけに全摘をま逃れるためのものではありません。
とりあえず、決断するまで何もしないよりはいいだろうとの理由にてタモキシフェン10mg×2錠の服薬は開始しております。

後で看護師さんと乳房再建についてお話をしたところ、こちらの病院で
は再建方法はエキスパンダーを入れ後でシリコンを詰める方法の一択のみで、私の場合は再発する可能性?もあるなどのリスクがあるので無理かもしれない
とのことかもしれないとのこと。

私は乳輪や乳首などの再建にはこだわりはなく、乳房が大き目のため、
乳房上部の厚みさえあれば、あとはパッドでなんとでもなるかな?などと考えているのですが、そういう再建方法ってないものでしょうか。

質問をまとめると

★田澤先生から見て、今これしかない病状の数値のみでの判断で結構ですので、少しは希望を持っていいのか、もしくは厳しい状態なのかの所見を頂けると幸いです。

(もちろん、頂いた回答で、自分の状態のすべてを自己判断はいたしません。
ご安心ください。)

★やはり田澤先生なら即全摘手術がベストだと思われますでしょうか。

密かにセカンドオピニオンをしたほうがいいのだろうかという迷いもあります。

★乳房再建方法はやはり、乳房すべてを再建させる方法しかないのでしょうか。

ご回答を頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。

※先日同じ文章を送信しておりますが、正常に送れたという自信がなく再度送信させていただきます。
もし、同じものが届いている場合は削除してして頂いて結構です。
貴重な質問枠を犠牲にしてしまい申訳ございません。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「★田澤先生から見て、今これしかない病状の数値のみでの判断で結構ですので、少しは希望を持っていいのか、もしくは厳しい状態なのかの所見を頂けると幸い」
⇒全くナンセンス。

12月に手術でも構わないというスタンスということは「緊急性がない」ことを示しています。
私から見れば質問者は「先走り(言われてもいないことを心配している)しすぎている」ようです。

「★やはり田澤先生なら即全摘手術がベストだと思われますでしょうか。」
⇒術前抗がん剤する理由がありません。

理由がないのに術前に抗がん剤を勧めることはありえません。

「★乳房再建方法はやはり、乳房すべてを再建させる方法しかないのでしょうか。」
⇒?
これは「部分切除して残りの乳腺を再建する(つまりハイブリッド)ということ?」
通常は行いません。

やっている施設はあるようですが…
それは形成外科医に聞いてください。

質問者様から 【質問3 セカンドオピニオン】

性別:女性
年齢:49歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:

いつも回答ありがとうございます。

ペットCTの結果も出て、ステージが確定いたしました。

右の鎖骨に転移しておりステージ4とのこと。

ステージ4なので、手術してもメリットがないとのことで、「無理に手術して生活の質を落とすより、痛みや進行をコントロールしながら好きなことをして過ごすのがいいでしょう。」との医師の見解です。

異変に気付き、通院し始めてからこの2か月で一番心が揺れ動いた日でした。

色々検索してみてもステージ4の具体的な治療内容などの情報がほかのステージより少なく、何をどうするのが最善策なのか迷っております。

まだ抗がん剤治療の準備段階で本日親知らずを抜く予定です。

医師より、「本格的に治療を始めるまでまだ時間があるので、セカンドオピニオンを受けるのも手です。」との提案がありました。

セカンドオピニオン先は○○センター、○○センター、○○病院と言われましたが、どうしても田澤先生にセカンドオピニオンをお願いしたいのですが、ステージ4の私でも引き受けていただけますでしょうか。

診断の確認、提案された治療方法の選択に迷っておりますのでどうかよろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「鎖骨転移が本当かどうか?」について、現段階で私に判断はできませんが(その大
学病院の医師の見解を鵜呑みにする理由がありません)

〇仮に「鎖骨転移がある」と仮定して話を勧めると…
私なら(迷うことなく)手術→放射線→抗がん剤(3か月?)→ホルモン療法+パルボシクリブ

上記のようなvisionを持ちます。

〇担当医と方針が「真逆」な理由は
1.手術自体が負担だという認識がない。(乳がん治療において「手術が(医師にとっても、患者さんにとっても)最も楽な治療」だということ)
2.骨転移(しかも鎖骨?)であれば、長期予後が期待できる(その長期間の間に原発巣が手術不能状態に悪化して、QOLを著しく損なうリスクがあります)

 
 


 

質問者様から 【結果4 セカンドオピニオン】

性別:女性
年齢:49歳
病名:浸潤性乳管がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

先日はご回答いただきありがとうございました。
手術せず(してもメリットがないから)薬物療法での治療方針を主治医から提案を受けて目の前が真っ暗で絶望的な気持ちしか持てなかった私にとっては、田澤先生の治療のビジョンは、正に、一筋の光明が見えた瞬間でした。
主人とも相談し、まずは私の詳細なデータを田澤先生に見ていただき、再度正式にセカンドオピニオンとして治療方針等を伺い、そのうえで治療方針を選ぼうということになりました。
お忙しいとは存じますが、12/19にセカンドオピニオンの予約を入れさせていただいておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

<Q&A結果>