[管理番号:3362]
性別:女性
年齢:38歳
こんにちは
先生にお聞きしたことがあります
20代から乳腺症・線維腺種で半年に1回受診して経過をみています
7つぐらいしこりのように見える箇所があります。
そのときによって新たに出来ていたり、いままで指摘されていたところが消失したりと変化があります
38歳になりそろそろ乳がんの好発年齢にさしかかるからと心配になり乳がんに有名な総合病院を受診しました。
エコー・マンモフィーでは癌を疑う所見はないが、しこりが多発しているので、1つ1生検することもできないので、造影MRIをすすめられました。
癌が隠れていないか診断するためと説明うけました。
MRIだけでは診断つかないので疑わしい所見があったら、マンモトームしますと。
しかし、まだ授乳中なこと(かなり出なくなってはきていますが1日2回程度あげています)・乳腺症なことから、MRIをとっても異常のように写り、よけい心配になる結果が出る可能性もあると言われました。
先生のQ&Aを拝見するとMRIはあまりお勧めしないような回答がありました。
私の場合はどう思いますか?
ご意見いただけるとありがたいです。
造影剤の副作用も心配です。
抗生剤アレルギーで1週間入院してこともあります。
薬剤アレルギーがあると造影剤も合わない可能性などありますか?
MRIを受ける場合、生理の時期などを考え適した時期などありますか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
その「乳がんに有名な総合病院」の医師は「自分で超音波」していますか?
もしも「自分の手を汚さず?」技師さんのエコーだけ見て、更に(自分の手をわずらわす必要の無い)「MRIをしようとしている」としたら、止めた方がいいでしょう。
本来「MRIは拡がり診断にのみ」使用すべきです。
質問者が危惧しているように「MRIを診断目的に用いると」『MRIでは癌のパターンではないから…』などの免罪符を「そのような医師に与えてしまう」リスクがあります。
♯このQandAの初期の管理番号で(番号は忘れましたが)嚢胞内腫瘍で「MRIで経過を見ていて」数年後、結局「癌だった」という「あってはならない」ことが巷には溢れているのです。
「私の場合はどう思いますか?ご意見いただけるとありがたいです。」
⇒医師本人が「超音波すべき」です。
そして「気になる所見」であれば「組織診すべき」です。(其の程度によっては「経過観察もあり」でしょう)
決して「MRIを免罪符」いすべきではないのです。
質問者様から 【質問2】
こんにちは
以前も相談にのっていただきありがとうございます。
お忙しい中、申し訳ありませんがご意見いただけるとありがたいです。
前回の質問の続きなんですが、前回も受診したのは、○○病院で、
○○医師にみていただきました。
(掲載していただくときには、名前をふせていただきたいです)
医師の勧めで、以前からしこりが多発しているので、エコーとマンモグラフィーで悪性を疑う所見はないが、ひとつひとつ、生検もできないので、心配であれば、あとは、造影MRIを受けてみてはどうかと勧めがあり、検査を受けました
結果は左乳房C領域に頭尾方向に34㎜の扁平な腫瘤を認めます。
境界明瞭で、T2WIで高信号です。
DWIで高信号、ADCは1,4×10-3㎜2/secで高値です
線維腺腫として矛盾しません
その他有意な所見は得られませんでした
という結果でした。
①自分としては、34㎜の線維腺腫は大きいのではないか?
切除が必要か?
②画像診断だけで線維腺腫としてとらえていていいのか?
癌や葉状腫瘍の疑いもあるのか?心配になりました
③しこりを触れるとラズベリーのようなでこぼこがありますが、線維腺腫はすべて表面がつるっとしているわけではないですか?
④また、その腫瘤がもし悪性で、リンパに転移していたら、MRIでリンパが腫れていたり所見がはっきり出ますか?指摘されなければ腫れは無いと思っていいですか?
そのしこりは、以前から指摘されてはいたような(近い箇所には20㎜×6㎜程度のは指摘されていました)、最近新たに出来たものか自分でははっきりしません。
前回受診した際、マンモグラフィーも撮影し、違う箇所の線維腺腫は指摘されました。
エコーも一度検査技師が行い、その後診察の際に医師にも実施していただきました。
この箇所は、はっきりと線維腺腫だと、」今回エコーでは指摘されませんでした。
MRIの結果を医師に聞いた際は、大きな異常はないんだとほっとして帰宅し、時間がたって疑問が生じてきました。
⑤良性の疾患のため、今後のフォローは半年後、いままで受診していたクリニックを勧められています。
生検せず、34㎜ですが、半年後で大丈夫でしょうか?
⑥エコーではっきり所見が出ないときも、MRIでは今回のように線維腺腫と指摘されることもありますか?
先生のご意見聞かせてください。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問者には以前
「前医で不完全な経過観察をされていて不憫なので、100%スッキリと安心できるように、確実な検査(マンモトームと針生検)をしました。もうこれ以上心配する必要はありません」と回答した筈です。
それでも、心配となり○○病院を受診されると聞いて、正直がっかりしていました。
『私が「100%大丈夫」だと言っているのに「信用していただいてはいないのだな」』と。
ただ、勿論「信用するか、しないかは個人の自由」だから、それは、それでいいのです(不本意ながら)
ただし、「その私」に再度「質問」されても(信用されていないのに)「何と回答すればいいのでしょうか?」(率直な疑問です)
○私は自分の診断精度に絶対の自信をもっているのですから、コメントするとすれば「何も心配する必要はない」と、言う以外にありません。
もしも、「それでも心配」ならば、納得するまで「また他の医師の診察」を受け続けるしかないのでしょう。