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右胸のしこり

[管理番号:298]
性別:女性
年齢:37歳
はじめまして。
先週、初めて乳ガン検診を受けマンモグラフィーと超音波をしました。
どちらにも、右胸にしこりが写っており、精密検査となりました。
本日、超音波で確認しながら細胞検査をしたら膿が出て血も混じっており膿をとると超音波の白い影が無くなりました。
先生は悪い分泌物がたまっていたのでしょうと言われましたが、検査結果が怖くてたまりません。
乳癌の場合は細胞検査の時に白い影?しこり?は残るのでしょうか?乳癌の可能性もあるでしょうか?
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「穿刺したら(血液まじりの)膿が貯まっていた」という事だと思います。

回答

「膿が出て血も混じっており膿をとると超音波の白い影が無くなりました」「先生は悪い分泌物がたまっていたのでしょう」
⇒この記載からは「膿瘍(膿が貯まった袋)」が考えられます。
 外傷(怪我)など無ければ、通常乳腺内に膿瘍はできませんが、たまに起こります。
 「陥没乳頭⇒乳管閉塞⇒乳輪下膿瘍」など、「原因がはっきりして」できる事もありますが「原因不明」でも起こります。
 
「乳癌の場合は細胞検査の時に白い影?しこり?は残るのでしょうか?」
⇒「乳癌は腫瘍」ですので、細胞診しても「しこり(超音波でみると通常、黒く見えます)」は残ります。
 
「乳癌の可能性もあるでしょうか?」
⇒可能性は低いと思います。
 強いて乳癌の可能性を挙げれば、「癌が中心壊死を起こして壊死物質が感染し内部で膿瘍形成」のようなストーリー」となると思いますが、「通常、無菌状態である」腫瘍内部に(壊死を起こす事はあっても)「膿瘍形成」を起こす事は極めて稀です。
◎やはり、通常の「感染性の嚢胞、もしくは膿瘍」と思います。
 
 

 

質問者様から 【感想2】

先生。早々に回答ありがとうございます。
検査結果は、まだ出ませんが、不安な気持ちがなくなりましました。相談して良かったです。
お世話になりました。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

お世話になります。
本日、細胞診の検査結果が出ました。
classⅡで良性。先生の診断通り、嚢胞でした。
 
このままで、1年後に検診で良いと言われました。classⅡですが、1年後の検査で良いのでしょうか?
classⅡは、今の所は乳ガンに悪化する可能性は低いと言うことで安心しても良いのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 「嚢胞」で良かったですね。
 それでは回答します。

回答

「classⅡですが、1年後の検査で良いのでしょうか?」
⇒クラスⅡという表記は実は旧分類です。
 現在は「正常あるいは良性 normal or benign」と表記されます。
 全く問題ありません。
 私であっても「検診でOK」といいます。
 そのための「細胞診」なのです。
 
「今の所は乳ガンに悪化する可能性は低いと言うことで安心しても良いのでしょうか?」
⇒「今のところ」ではなく、未来永劫「癌にはなりません」安心してください。
 
 

 

質問者様から 【感想4】

 先生にも安心して良いと言われ不安もなくなりました。今後は、1年に1度は乳ガン検診を受けます。ありがとうございました。