[管理番号:8437]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:右胸の痛み
投稿日:2020年4月4日
田澤先生
右胸の真ん中から上の内側の肋骨と軟骨の辺りがジーンと10日間程痛みます。
ちょうど生理前ごろから始まり、生理が終わっても1日のうちで何度かジーンという痛みがあります。
左は全く痛みはありません。
同じ位置でずっと痛む場合ガンの可能性もあるとWebに書いてあり心配になりました。
立っているとしこりのような硬い部分があり触ると痛みます。
横になって触ると骨のような気もします。
(主人は骨だろうと言っています)
肋軟骨炎かホルモンの関係かもしれないとは思いつつ、少し不安になっています。
以前から2歳に娘が寝かしつけの時によく右胸に体当たりしてくるので、当たると痛いなとは思っていましたが、何もない時に痛みはありまでんでした。
現在海外に住んでいてコロナの関係で病院には簡単に行けません。
ただ、緊急性がある場合はファミリードクター相談して検査をお願いしようかと検討しています。
お忙しい中申し訳ございませんが、相談にのってm頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ネットに何が書いてあったとしても…
我々乳腺外科医が「乳房痛」と聞いて「乳癌かな?」と考えることは決してありません。(可能性がゼロとまではいいませんが)
「同じ位置でずっと痛む場合ガンの可能性もある」
⇒「可能性もある」とは便利な表現です。
その可能性が0.01%でも「可能性もある」になるからです。
★現実には「乳房痛の99.99%は乳癌とは無関係」です。
大事なことは「しこりがあるのか?」という視点です。
「肋軟骨炎かホルモンの関係かもしれないとは思いつつ、少し不安になっています。」
⇒確率的には「ホルモンの刺激症状」でしょう。
「ちょうど生理前ごろから始まり」とあるので、ほぼ間違いないと思います。
「生理が終わっても1日のうちで何度かジーンという痛み」
「以前から何もない時に痛みはありまでんでした。」
⇒年齢的な問題です。
30歳代後半となると「卵巣機能が低下してきて、ホルモンが不安定となり」、そのような症状が遷延(生理が終わっても暫く継続する)しやすくなるのです。
更に昨今の「コロナ騒動」でのストレスもあるのかもしれませんね。
「緊急性がある場合はファミリードクター相談して検査をお願いしようかと検討」
⇒緊急性は全くありません。
「痛み」は気にせずに、あくまでも「しこり」を気にするようにしましょう。