乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:3373]
性別:女性
年齢:47歳
いつもこのコーナーで勉強させていただいています。
3か月前に両側乳癌の手術をしました。
〈左乳癌〉乳頭腺管癌  全摘術
 浸潤部 0.2×0.5×0.3cm
 非浸潤部 10cm近くあったようです(微小浸潤あり)
 ER99%  PgR90%  HER2:1+
 Tumor grade :2
 Ki67:10%
 センチネルリンパ転移なし
〈右乳癌〉浸潤性乳管癌  温存術
 3~4mmのしこり
 浸潤部 0.2mm
 ER30%  PgR10%  HER2:1+
 Ki67:3%
 センチネルリンパ転移なし
術後治療 ノルバデックス
両側の手術を同時に行いましたが手術の時、麻酔の点滴を左腕にやりました。
後日、普通 両側手術の場合は足から点滴をすると知りました。
これはリンパ浮腫の問題だけのことですか。
私は左腕でやってしまいましたがリンパ浮腫の心配はないのでしょうか。
またリンパ浮腫の問題以外でとても気になっているのが、点滴ルートを伝って
手術中にがん細胞が全身をまわってしまい血行性転移をおこすなどということはないのでしょうか。
先日、採血も左腕から採りました。
これも足から採る人もいるとか・・
今後、定期的に採血検査をすることになりますがリンパ浮腫を心配しています。
両側乳癌の方はどうされているのでしょうか。
センチネルリンパはそれぞれ3個ずつ取っています。
また左側の非浸潤部が10cm近くと広範囲ですが、これは大きくても
浸潤部の大きさで早期といってもよいですか。
いくら早期といえども微小浸潤ありでこんなに広がっていたら後々の局所再発が心配ですが私の予後はどうでしょうか。
そして右側の病理結果ですがER30% PgR10%と低いのが気になります。
現在、ノルバデックス単独ですがLH-RHアゴニストを使うのはどのような場合でしょうか。
私は使用しなくてよいのですか。
ノルバデック
ス単独の方はいらっしゃいますか。
次の診察まで一か月あり心配になったので質問させていただきました。
たくさんの質問ですいません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
手術中の点滴ラインまで気になさる必要はありません。
ネットでは「無責任な情報が闊歩している」のかもしれません。
左pT1a(5mm), pN0, luminal
右pT1a(0.2mm), pN0, luminal
完璧な早期癌です。
「両側の手術を同時に行いましたが手術の時、麻酔の点滴を左腕にやりました。後日、普通 両側手術の場合は足から点滴をすると知りました。」
⇒「センチネルリンパ節生検」もしくは「腋窩郭清」の際に「腕を挙げる」必要があるので(その際に、点滴速度が変わったりする可能性があるため)通常は、避けているだけです。
 ○実際には「輸液ポンプ」などで一定量が投与されるようになっていれば、「術側」でも何ら問題ありません。
「これはリンパ浮腫の問題だけのことですか。」
⇒違います。
 リンパ浮腫は関係ありません。
「私は左腕でやってしまいましたがリンパ浮腫の心配はないのでしょうか。」
⇒全く問題ありません。
「点滴ルートを伝伝って手術中にがん細胞が全身をまわってしまい血行性転移をおこすなどということはないのでしょうか。」
⇒ありません。
 想像しすぎです。
「採血も左腕から採りました。これも足から採る人もいるとか・・」
⇒採血は腕からとりましょう。(リンパ浮腫と無関係です)
「両側乳癌の方はどうされているのでしょうか。」
⇒採血は無関係です。(どちらでもOK)
「また左側の非浸潤部が10cm近くと広範囲ですが、これは大きくても浸潤部の大きさで早期といってもよいですか。」
⇒非浸潤癌の拡がりは「無関係」です。
「いくら早期といえども微小浸潤ありでこんなに広がっていたら
後々の局所再発が心配ですが私の予後はどうでしょうか。」
⇒考え過ぎです。
 超早期癌です。
「そして右側の病理結果ですがER30% PgR10%と低いのが気になります。」
⇒私は気になりません。
「現在、ノルバデックス単独ですがLH-RHアゴニストを使うのはどのような場合でしょうか。」
⇒ASCOの新しいガイドラインでは(年齢に関係なく)「ハイリスク」症例
 SOFT試験では「35歳未満」もしくは「化学療法閉経後、月経再開した人」
  となります。
 ○質問者は「両方とも無関係」です。
「私は使用しなくてよいのですか。」
⇒勿論、不要です。
「ノルバデックス単独の方はいらっしゃいますか。」
⇒当然です。
 もしも、質問者にLH-RHagonistを勧める様な医師がいたとしたら…
 「不勉強」と非難されるべきでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お世話になります。
先日、両側乳癌手術の麻酔について質問したものです。
いくつもの質問に丁寧にご回答ありがとうございました。
安心することができました。
超初期の乳癌ということですが両側乳癌で私の病理の結果から再発リスクは何%でしょうか。
[管理番号3373]です。
ここで質問されている皆さんそうだと思いますが、乳癌と診断されてから次々に些細なことが心配になりそれを繰り返します。
一つ一つ解決して前に進めるのだと思います。
田澤先生にこのように温かい言葉で回答していただき不安を少しでも取りり除くことができ、たくさんの方が前を向いて踏み出せるのだと感じています。
ありがとうございます。
また、不安になったときは質問させてください。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
左pT1a(5mm), pN0, luminal
右pT1a(0.2mm), pN0, luminal
右は2mmではなく、0.2mmの誤りでしたね。
すみませんでした。
「超初期の乳癌ということですが両側乳癌で私の病理の結果から再発リスクは何%でしょうか」
⇒現在、NewAdjuvant.comが動かない状態です。
 ただし、5mmならば5%程度でしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

おはようございます。
[管理番号:3373]で質問したものです。
また気になることがあり追加で質問させてください。
私は手術前も手術後も骨シンチとPETの検査をしていません。
つまりこの検査を一度も受けたことがありません。
わりと皆さん手術前に骨シンチの検査を受けているようですが
一度は受けたほうがよいのでしょうか。
術前も術後も受けないことはあるのですか。
また、今後の定期的な検査は何をやっていくべきですか。
たまに手術でリンパへの転移がみられなかったのに、術後数か月後にリ
ンパへの再発転移があったという話を目にしますがそのようなことを聞くとやはり
くとやはり心配になってきます。
そのような心配はしないで日々の生活を
を送っていった方がよいですか。
リンパへの再発転移は自分で見つけるのですか。
どのように見つけられるのでしょうか。
視触診と血液検査だけではわかりませんよね。
小さなことですがお時間のある時にご回答よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
質問者は、まだこの「QandA初心者」なのだと思います。(笑)
もしも、少し辛抱してこのQandAでの過去の回答を読んで行けば、私が「如何に、無駄なPETや骨シンチ」という言い方をしていることに気付かれる筈です。
「私は手術前も手術後も骨シンチとPETの検査をしていません。」
⇒それでいいのです。
 それらの検査は「極めて無駄」な検査です。(無駄どころか有害なのです:医療被曝で)
「わりと皆さん手術前に骨シンチの検査を受けている」
⇒これらの施設が誤っているのです。
「一度は受けたほうがよいのでしょうか。」
⇒全く無用です。 無駄どころか有害なのです。
「術前も術後も受けないことはあるのですか。」
⇒江戸川では、一切行いません。
「また、今後の定期的な検査は何をやっていくべきですか。」
⇒3-6カ月毎 超音波、採血マーカー
 1年毎   マンモグラフィー
「そのような心配はしないで日々の生活をを送っていった方がよいですか。」
⇒その通りです。
「リンパへの再発転移は自分で見つけるのですか。どのように見つけられるのでしょうか。視触診と血液検査だけではわかりませんよね。」
⇒定期的(3~6ヵ月)にエコーを「担当医自身に」してもらいましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

こんにちは
手術の麻酔に続きいろいろ質問させていただいているものです。
いつもありがとうございます。
[管理番号:3373]
両側乳癌です。
手術が終わってから小さなことが気になり始めてます。
また何点か質問させてください。
最初の質問で<右乳癌>についてER30% PgR10%と低いのが気になるという質問に対して田澤先生は「私は気になりません」とおっしゃってくださいましたが、それは低値ではないと思われるからでしょうか。
それとも病理の結果を総合的に見てでしょうか。
ホルモン受容体が低値はトリプルネガティブであるような情報を見たことがある気がします。
HER2:1+  グレード1  Ki67:3%でした。
サブタイプ
はいったいなんでしょうか。
また術後病理では浸潤部は微小浸潤と記され0.2mmでしたが3~4mmの良性のしこりのもとに発生したようです。
術前の針生検でも浸潤癌と判定が出ております。
それなのに術後微小浸潤ということはありますか。
実は3~4mmまたはそれ以上浸潤があって針生検で吸い取ってなくなってしまったのでは。
とするとトリプルネガティブだとしたら再発転移しやすいと聞きましたが抗がん剤をやらなくてよかったのでしょうか。
今ノルバデックス単独です。
今頃になって再発、転移が怖くなってきてしまいました。
もう一つ教えてください。
これも右についてですが術後病理結果では浸潤性乳管癌ということでしたが亜分類不能だそうです。
これはどういったことが考えられますでしょうか。
浸潤性乳管癌とは乳頭腺管癌、充実腺管癌、硬癌の3種類ですか。
0.2mmと小さいからこのうちのどれか判定できなかったのか、
または複雑な特殊型だから判定できなかったのでしょうか。
いろいろ想像してややこしくてすいません。
亜分類は重要なことですか。
田澤先生がお忙しいとわかっていながら小さな心配のために頼ってばかりで申し訳ありません。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
術後いろいろ気になる気持ちも解りますが…
殆どの方が聞いたら「贅沢な心配」と言われそうです。
「それは低値ではないと思われるからでしょうか。」
⇒低値ではありません。
「HER2:1+  グレード1  Ki67:3%でした。サブタイプはいったいなんでしょうか。」
⇒ルミナールAです。
「それなのに術後微小浸潤ということはありますか。」
⇒よくあることです。
「抗がん剤をやらなくてよかったのでしょうか。」
⇒抗ガン剤の適応は1000%ありません。
「いろいろ想像してややこしくてすいません。」
⇒それ以上、心配するのは止めましょう。
 全く無意味です。
「亜分類は重要なことですか。」
⇒全く無意味です。





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