乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:83]
性別:女性
年齢:30歳
乳ガン検診を受けたのですが、エコーで繊維化しているところがあると言われました。
マンモでは特に異常なしと言われました。
経過観察で半年後に受診するよう言われたくらいで、今すぐ細胞を取るほどではないとのことでした。
 
病名は言われていませんが、乳腺線維腺腫でしょうか、乳腺症でしょうか。ガンになる可能性はありますか。
今すぐどうこうはないだろうから半年後の診察なのだとは思いますが、これといった説明がなかったので不安です。
繊維化しているところを今から取り除くことは出来ないのでしょうか。
回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 状況は解りました。
 それでは回答します。

回答

「病名は言われていませんが、乳腺線維腺腫でしょうか、乳腺症でしょうか。」
⇒乳腺症だと思います。
 線維腺腫は「腫瘍」であり、「エコーで線維化」という表現にはあたりません。
 
「ガンになる可能性はありますか。」
⇒ほぼ無いと思います。
 「細胞異型のない」乳腺症は癌のリスクはありません。
 
「線維化しているところを今から取り除くことは出来ないのでしょうか。」
⇒できます。
 乳腺症と思われますので、「切除しなくてはならない」事はありませんが、ご本人が気になるのであれば「局所麻酔で、その部分を切除することは容易なことです」
◎患者さんの「不安を取り除く事も重要な診療である」と思っています。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

早速の回答ありがとうございました。繊維化、でインターネットで検索しても今度どうなるのかがはっきりせず、数日不安だったのが少し落ち着きました。
 
ガンになる可能性はほぼないとのことですが、細胞異型の有無は細胞を採って調べれば分かる、ガンになる可能性のある乳腺症かどうか分かるということでよろしいでしょうか。
少しでもガンになる可能性があるのであれば切除をしたいと考えています。その際は半年後の診察でよいのでしょうか、もっと早い時期に受診するべきでしょうか。
 
乳腺症はホルモンが影響していると思いますが、今後、妊娠を希望している(妊娠出産経験あり)のですが、そのホルモンの変化で乳腺症が増悪することはありますか。
細胞異型があった場合、ガンに進行しやすくなりますか。
 
また、月経の様子が数ヶ月前から変わり、月経の量が少くなり酷かった月経痛が酷かったりほとんどなかったりするようになりました。
その為、基礎体温の記録を始めました。始めたばかりでなんとも言えないのですが、高温期の時期になっても体温が上がっておらず。
無排卵だった場合、その治療でのホルモンの変化により上記と同様にガンに進行しやすくなりますか。
 
乳腺症になると乳ガンになりやすいといったことはありますか。
乳ガンはアルコールを控える、とありましたが、乳腺症も同じですか。控えるとは、できるだけ摂取しない方がよいでしょうか。
 
質問が多くて申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。
 
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 前回「線維化していると言われた」としてご相談いただいた方ですね。
 いろいろ不安がある様子。
 まずは、質問に全て回答したのちに、私からの提案をします。

回答

「細胞異型の有無は細胞を採って調べれば分かる、ガンになる可能性のある乳腺症かどうか分かるということでよろしいでしょうか?」
⇒(針生検などで)「組織診」をすれば解ります。
 「細胞を採る=細胞診」では、そこまでは解りません。(細胞診では「明らかな良性」や「明らかな悪性」などは解りますが、「細胞異型=境界病変」についての判断はできません)
 ※「組織診」と「細胞診」の違いはトップページの「乳癌の検査」の中の「精密検査」を参照してください。
 
「半年後の診察でよいのでしょうか、もっと早い時期に受診するべきでしょうか?」
⇒「少しでもガンになる可能性があるのであれば切除をしたいと考えている」のであれば、半年待つ必要は全くありません。
 急ぐ必要はありませんが、都合のつく時に「針生検」をしてもらうべきです。
 
「妊娠によるホルモンの変化で乳腺症が増悪することはありますか?」
⇒(細胞異型のない)通常の乳腺症に「異型が起こる」とか「癌になる」とかの心配はありません。
 乳腺症は癌にはなりません。
 
「妊娠によるホルモンの変化で、細胞異型があった場合、それがガンに進行しやすくなるか?」
⇒むしろ逆です。
 妊娠・出産・授乳は、高エストロゲン状態が急速に低下し、低下状態が継続するので、これは癌のリスクを明らかに低下します。
 
「無排卵だった場合、その治療でのホルモンの変化により上記と同様にガンに進行しやすくなるか?」
⇒関係ありません。
 「排卵誘発剤」は「乳癌リスク」に関係無いようです。
  無排卵状態は高エストロゲン状態が継続しており、ここに「排卵誘発剤により排卵が起こる」と「エストロゲンは低下し、受精が起こらなければ更にエストロゲンは低下」します。
 ※つまり、排卵誘発剤はエストロゲンを増やすようでいて、結局(排卵させることで)エストロゲンを低下させるのです。それで乳癌リスクとはならないのです。
 
「乳腺症になると乳ガンになりやすいといったことはありますか?」
⇒(細胞異型のない、本当の意味の)乳腺症には乳癌リスクはありません。
 「細胞異型」は正確には「異型乳管過形成」といって、(本来の)乳腺症とは異なるものです。
 ※(本来の)「乳腺症」なのか、「異型乳管過形成」なのかは針生検による「組織診断」で区別できます。
 
「乳ガンはアルコールを控える、とありましたが、乳腺症も同じですか?」
⇒乳腺症で症状(乳房痛など)がある場合には「食餌療法としてアルコールを控える」ことも有効ですが、乳腺症の発生自体とは関係ありません。
 
「アルコールを控えるとは、できるだけ摂取しない方がよいでしょう?」
⇒(先ほどの回答の通り)乳腺症の発生とは関係ありません。乳房痛などが酷い際には、その「症状に応じた」摂取制限でいいでしょう。
 
 

私からの提案

 まずは、針生検による組織検査で(本来の)「乳腺症」なのか「異型乳管過形成などの細胞異型のある病変」なのか。はっきりさせるべきです。
 「本来の乳腺症」(つまり、細胞異型のない乳腺症)であれば、「将来の乳癌リスクを気にする必要」は全くありません。
 もし、「異型乳管過形成などの細胞異型」が見つかったら、迷わずに(その病変を)切除しましょう。通常は局所麻酔で簡単にできます。
 
◎そのように対処すれば、リスク要因などには神経質にならずに安心して過ごせるのです。





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