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石灰化の大きさとマンモトーム生検

[管理番号:6047]
性別:女性
年齢:36歳
初めて質問させて頂きます。
先週末に、右乳房の痛みがあり乳腺外科を受診しました。
マンモグラフィーとエコー検査をしたところ、左乳房に1.5ミリ程の石灰化が見つかりました。
エコー検査では写っていないと言われました。
この大きさだと、これ以上の検査は出来ないので、半年後にまたマンモグラフィーを撮って検査をしましょうとの事です。
半年後に命を落とすよな大きさにはならないから、と先生に言われ、この一言が不安でたまりません。
たくさんの診察の経験上、これ悪性とお考えなのでしょうか。
帰宅後にネットで色々と調べたところ、こちらのサイトが見つかり、勉強させて頂いております、そこでステレオガイド下マンモトームという検査法をしりました。
この検査でも1.5ミリ程の石灰化の生検は難しいのでしょうか?
また、この検査を実施してる病院はまだ少ないものなのでしょうか?
早期に発見できたのなら、早期に治療がしたいです。
先生に直接診て頂きたいのですが、自宅が近畿地方で、子供達もまだ小さいので、なかなか難しいです。
乱文で申し訳ありません。
お忙しいところ申し訳ありませんが、先生のご意見を、お聞か下さい。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
石灰化は「大きさ」ではありません。「その形態、集簇性(これをカテゴリーで表現します)」が重要です。
まず問題なのは「この大きさだと、これ以上の検査は出来ない」という、その医師のコメントです。
実際は(質問者も調べたように)ステレオガイド下マンモトーム生検(以下 ST-MMT)をすれば、確定診断できます。
 その施設にはST-MMTが無いのだと推測します。(もしも、あれば 「検査はできるけど、必要無し」というコメントとなるでしょう)
 そして、(ST-MMTは無いけど、癌を積極的に疑う場合には)「ST-MMTの有る施設を紹介」する筈なので(その医師が)「癌を(積極的には)疑ってはいない」と読み取れます。
ただ、完全に良性と言い切れるのであれば、「半年後にまたマンモグラフィーを撮って検査をしましょう」とはならない(検診で大丈夫ですとなります)ので、「積極的には癌を疑わないけど、癌を否定しきれない=カテゴリー3」と(私は)判断します。(メール内容から)
「たくさんの診察の経験上、これ悪性とお考えなのでしょうか。」
⇒上記コメント通り…
 カテゴリー3だとすると、30%未満と思います。
「ステレオガイド下マンモトームという検査法」
「この検査でも1.5ミリ程の石灰化の生検は難しいのでしょうか?」

⇒それは、ありません。
 マンモグラフィーで写っている以上、問題はありません。
「また、この検査を実施してる病院はまだ少ないものなのでしょうか?」
⇒少なくはありませんが…
 (器械はあっても)積極的ではない施設も多いようです。(癌を疑わない限り行わない)
「早期に発見できたのなら、早期に治療がしたい」
⇒無駄に(ハラハラしながらの)半年間の経過観察よりも、「ST-MMTで確定診断してしまう」方がいいと思います。
 ST-MMTは比較的(どこでも)混んでいるので3カ月程度の「待ち」になるかもしれませんが(緊急性は全くありません)