［管理番号:1389］
性別:女性
年齢:41歳
 
 

 
 
昨日、右乳房に見逃してしまうくらいの石灰化が見つかり、線のように小さな点が4
つ並んでました。両胸に問題ないのう胞もあります。10年前に右乳房を乳腺症で手術
しています。
今回は経過観察ということで5か月後に来て下さいということでした。聞いたところ
現状ではこれ以上検査はないということでした。帰宅後ネットで調べたらマンモトームの設
備があることを知りました。
検査しないということは私の今の段階では何らかの理由でマンモトーム検査の対象でないということですかね？昨日の段階では私にも知識がなくマン
モトーム検査のことを聞くことが出来なかったので、こちらでお伺いしたいと思い連絡さ
せていただきました。
少ない情報で解る範囲ですが回答頂けたら有り難いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
今回のメール内容は「判断が難しい」ところです。
つまり実際に「マンモグラフィーを見て、その石灰化のカテゴリーを判断」しなくて
は回答ができないからです。
石灰化の99％以上は「良性石灰化」と表現され、「絶対に癌とは無関係であり、カテ
ゴリー判定の対象でさえありません」
♯　トップページの「石灰化」を参照してください。
○石灰化は「カテゴリー診断され、それらの中で基本的に「カテゴリー３以上が「ス
テレオガイド下マンモトーム生検（ST-MMT)の対象」となるのです。
ただ、ここで「参考になる記載」があります。
「見逃してしまうくらいの石灰化」「線のように小さな点が4つ並んでました」「経
過観察ということで5か月後」
⇒これらからすると「カテゴリー３の石灰化」と推測されます。
　それは何故かと言うと「ガンを考えない石灰化」であれば「5カ月後フォローなど
不要」だからです。
　もしも「担当医が見て、明らかに良性」と判断していたら「心配ありませんよ。1
年に1回の検診の継続でOKです」となる筈です。
○「心配無いですよ」と言われずに「5カ月後経過観察」となっている事からは「癌
の可能性が否定できない（カテゴリー３）」と想像します。

回答

「検査しないということは私の今の段階では何らかの理由でマンモトーム検査の対象でない
ということですかね？」
⇒そうでは無いと思います。
　「5カ月後フォロー」であれば、当然「ST-MMTの対象」となります。
　単に、その施設に「ST-MMTの設備がない」から「経過観察するしかない」という可
能性があります。
○石灰化に関しては①「ST-MMTの無い施設」　②「ST－MMTはあるけれど、殆ど稼働
していない（検査に消極的な）施設」　③「ST-MMTを積極的に行っている施設」で、
『カテゴリー３石灰化をどう診療するかに大きな違い』があります。
　質問者の行った施設が上記どれに相当するのかは不明ですが、③でないことは確か
なようです。
　自分が「どういう診療を望んでいるのか」考えて判断してください。
　
　もしも「積極的に、早期発見を望む」のであれば、③を探すことです。