Site Overlay

MRI造影検査でそまりがみられたが、マンモトーム精検良性

[管理番号:4085]
性別:女性
年齢:35歳
初めまして、宜しくお願い致します。
質問させてください。
今年の10月末に左胸外側に、1センチにみたないしこりを自分でみつけ、ブレストクリニックに行きました。
マンモグラフィー、エコーで、石灰化の集積がみつかり、その場で細胞針をしました。
結果がカテゴリー3。
そこの先生に、ステレオガイド下マンモトーム生検をした方が良いと言われ、新たな病院を紹介して頂き11月頭に行きました。
医師からまずは、針精検をしましょうと言われ、針精検をし、MRIも予約しましたからと言われました。
ただ、MRIの予約が月末しかあいておらず、その間に針精検の結果がでて良性でした。
医師から「当初から希望していたステレオガイド下マンモトーム生検はしますか?MRIをみてから診断しようと思うけど、、、。」といわれ、35歳という自分の年齢と、うやむやにしてはいけない病気なので、お願いし、マンモグラフィーによる、ステレオガイド下マンモトーム生検を受けました。
そして、昨日が最終診断日でした。
ステレオガイド下マンモトーム生検の結果は、良性。
悪性所見はみられないと。
ただ、MRIの造影検査では、石灰化部分のみ染まっておりました。
「MRIでは、非浸潤癌にみられる染まり方をしているけど、これだけ調べたから、良性でいいでしょう。」と言われ、喜んでいいのか、まだ不安が残るのか?!心配になりました。
MRIが染まっても、針精検、ステレオガイド下マンモトーム生検での、良性を信じて良いのでしょうか?不安になり、質問させて頂きました。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
そもそも担当医の考え方に問題があります。
「MRIをみてから診断しようと思うけど」
⇒ここに問題があります。
 「診断にMRIを用いている」この考え方が、「組織診が良性」なのに「MRIで悪性を疑う」などという「本末転倒」した理解となっているのです。
 ♯『今週のコラム 56回目 超音波で異常所見があるのに、MRIで異常がないから大丈夫。など、とんでもない診療です。』をご一読ください。
 ○私はステレオガイド下マンモトーム生検は仙台時代を含め、1500件以上自分で行って、(その結果、癌であれば)自分で手術しているので実感としてあるのですが、
  (温存手術前には、「拡がり診断目的」としてMRIを撮影しますが、)石灰化病変は「MRIで映らない事の方がむしろ多い」のです。
  それを「MRIで映らないから、(癌とは言えないから)経過観察としましょう」などとしている医師が多数いることを残念に思います。
  
「MRIでは、非浸潤癌にみられる染まり方をしているけど、これだけ調べたから、良性でいいでしょう。」
⇒そもそも「このコメント」に強い違和感があります。
 本来、「ステレオガイド下マンモトーム生検の結果は100%」である筈です。
 (MRI所見が何であろうと)「ステレオガイド下マンモトーム生検の結果が絶対」であるべきです。
 ○物事はシンプルに考えましょう。
  正しくは『ステレオガイド下マンモトーム生検で良性でした。』でいいわけです。
  自分のステレオガイド下マンモトーム生検の結果に自信が持てないようでは、ステレオガイド下マンモトーム生検をする資格がありません。
  
「MRIが染まっても、針精検、ステレオガイド下マンモトーム生検での、良性を信じて良いのでしょうか?」
⇒本末転倒です。
 重要な事は「担当医が、ステレオガイド下マンモトーム生検の結果に100%自信をもっているか?」です。(本人に確認してみましょう)
 MRIなど全く無意味です。