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リンパ節の腫れについて

[管理番号:2736]
性別:女性
年齢:39歳
はじめて相談致します。
乳癌確定後、同様のケースを検索していて先生のQandAにたどり着きました
私は先生のおっしゃる判別できない石灰化で経過観察後に見付かりました。
検査依頼を出来なかった自分が悔しいです
ご相談したいのは
「アレルギーによるリンパ節の腫れの評価と経過観察」についてです
片側手術前の検査(CTとMRI)で両腋に(アレルギー由来?)の腫れがあり、術中センチネル生検では陰性でした。

逆側の腫れ=潜在性乳癌の可能性はどうでしょうか?
生検やエコーで確認してもらった方が良いでしょうか??

今後の経過観察中、ここの部分に転移があるかどうかの評価は難しかったりしますか?
もともとの腫れに埋もれ見つかり難いというようなことはあるのでしょうか?

病理詳細が出たら、そちらへ受診したいと思っていますが、タイミング的に資料が全部揃えられるか心配です。
病理結果のみでもご意見伺うことはできますか?
(今から予約を入れたいと思います〉
次々に聞いてすみません。
お忙しいところ本当に申し訳ありませんが、
どうぞよろしくお願い致します
(携帯からで改行の位置がよくわからず、よみづらいかと思います。
重ね重ね申し訳ありません<m(__)m>
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「片側手術前の検査(CTとMRI)で両腋に(アレルギー由来?)の腫れがあり、術中センチネル生検では陰性でした。」
⇒良くあるケースです。
 今回質問者は、(石灰化の話をしているところから)十分な早期乳癌であったために、「無用な腋窩郭清を回避できた」と思います。その点では幸いでした。
 ○これが、「有る程度、腫瘍が大きいと」最初から「(無用な)腋窩郭清をされてしまう」可能性があったのです。
 
「①逆側の腫れ=潜在性乳癌の可能性はどうでしょうか?」
⇒(状況的に)そんな「ごくごく低頻度な疾患」を想定する必要は全く有りません。
 
「生検やエコーで確認してもらった方が良いでしょうか??」
⇒不要です。
 
「②今後の経過観察中、ここの部分に転移があるかどうかの評価は難しかったりしますか?もともとの腫れに埋もれ見つかり難いというようなことはあるのでしょうか?」
⇒それは「考え過ぎ」です。
 
「③病理詳細が出たら、そちらへ受診したいと思っていますが、タイミング的に資料が全部揃えられるか心配です。病理結果のみでもご意見伺うことはできますか?(今から予約を入れたいと思います〉」
⇒大丈夫ですが…
 「病理結果のみ」ならば、この「QandAの場」でも十分な気がします。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はお忙しい中、お時間を作って頂き、本当に有り難うございました。
病理中間報告が出たのですが、手術前の選択を誤ったのではないかと思い悩んでいます。
先生のご意見を伺いたいです
術前はマンモ、エコーで1cm石灰化(針生検実施)、MRIで石灰化の近くに小さな病変(生検無し)、
脇の骨上の触れる小しこり(良性と思われる〉の計3つが確認されており、
術中検査によっては温存可能と言われていましたが、再手術や再発におびえるのが嫌で、
自分の意志で片側全摘を選びました。
中間報告では石灰化のみ非浸潤癌と判明(予防的ホルモン療法は可能だか薦めない)
しこり部はリンパ節だが、色素も到達せず、
センチネル陰性なので大丈夫だろうとのことでした
小さな病変は今回の検査部で発見できず、追加検査中。
ただし小さい(=4mm位)ので、検出できないかもしれないと聞き、とても心配になりました
全摘後に調べるとのことで、てっきり結果の出せる大きさと思いこんでしまっていました。
見つからなかったり、そもそも調べてる場所がずれていたり
(失礼ですが左右違うとか)したらと心配でなりません。
温存を選んでれば
正体がわかったのにと自分の判断が悔やまれます
先生のQandAを拝見すると、5mm以下なら無治療でも大丈夫とのことですが(間違っていたらすみません)このような場合は如何でしょうか?
また現時点で何かできることがありますでしょうか?
纏まらない長文で、わかりずらくなってしまいました。
申し訳ございません
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
MRIで「癌を疑った」(ごく小さな=4mm程度の)病変が「実際に癌だったのか?」が不明なままに終わる可能性について恐れているということですね。
○ご本人が心配されているのは、「その数ミリの病変が浸潤癌」だった場合に(それが見つからないと)「追加の治療の選択を誤ってしまうという危惧」だと理解しました。
 
「先生のQandAを拝見すると、5mm以下なら無治療でも大丈夫とのことですが(間違っていたらすみません)このような場合は如何でしょうか?」
⇒「5mm以下」ならば、(無治療ではなく)「化学療法の適応にはならない」ということです。
 基本的にホルモン療法の適応はあります。
 ただ「4mmの病変が本当に存在」すれば、病理で見つかります。
 今回、もしも「見つからなければ」そもそも「MRIの所見が読み過ぎ(癌では無く乳腺症などだった)」なのか「それ以下(3mm以下)の病変」と考えて大丈夫です。
 その場合は、「勿論、無治療で問題無」なのです。
 
「また現時点で何かできることがありますでしょうか?」
⇒特にありません。
 病理医を信じましょう。