乳がんは早期発見、早期治療で治せる癌です。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:5597]
性別:女性
年齢:40歳
田澤先生、はじめまして。
他の方と重複する内容もあると思いますが、宜しくお願いします。
質問者は本人ではなく、配偶者です。
2012年4月に自分で左乳房にシコリを見つけ診察すると、乳癌でした。
すぐに全摘出手術を行いました。
大きさ 1.8cm  センチネルリンパ転移なし  ステージⅠ 
エストロゲン受容体 陽性   HER2受容体 陰性    Ki67
58%
その為、抗がん剤治療、ホルモン治療を行いました。
それからは、年1度のPETCT検査をしてきましたが、
術後5年目今年の10月(中旬)日に左腋窩リンパ節再発と言われました。
他のところには再発・転移は今のところ無いとのことでした。
腋窩リンパ節の切除手術を行い、放射線治療の予定です。
先生にお伺いしたいのは
①先生の過去のQAなどを拝見していると腋窩再発は、局所再発ということでいいのでしょうか。
領域リンパ節再発と書いてあるところもありました。
②Ⅰだったステージはこの再発によりⅡaやⅡbと変更になるのでしょうか。
③リンパ節に再発したという事はやはり、転移する確率も再発前よりは増加したと考えなければならないでしょうか。
5年間も体の中にガンがいたということは今は見えないおだけで転移している可能性も高いのではと思ってしまいます。
④術後何年とかいうのは、原発巣切除からになるのか今回腋窩切除からになるのかどちらでしょうか。
⑤過去の先生の経験からみてこのような事例の場合、転移する可能性があると思われますでしょうか。
⑥出来れば本人も私も抗がん剤治療もして頂きたいのですが、一度全身治療を施していると、難しいのでしょうか。
 
稚拙な質問ばかりで申し訳ありません。
乳飲み子がいますので、家内もパニックになってしまい質問させて頂きました。
宜しく御願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
(腋窩)リンパ節再発は間違いなく「手術時(5年前)の取り残し」です。
良く考えて貰えば解りますが…
(手術の際に、そのリンパ節に癌細胞がないのに)術後に、「何処かにあった癌細胞が腋窩リンパ節に(わざわざ)入る」と思いますか??(それは全くナンセンスです。)
 つまり、「手術時、センチネルリンパ節陰性」で「腋窩郭清していない」わけですから、「その、郭清すべきリンパ節の中に、(手術時に)癌細胞が潜んでいた」わけです。(そして、それが5年かけて大きくなったわけです)
 もう一つ言えば、(手術時にセンチネルリンパ節として病理に提出された、そのリンパ節は本当はセンチネルリンパ節ではなく)『(今回転移が見つかった)リンパ節こそが、実際はセンチネルリンパ節だった』ということなのです。
『今週のコラム 89回目特徴的なことに(この上半期だけでも)4件もあった(術後再発に対する)「腋窩郭清術」があります。
『今週のコラム 90回目「本当に手術ができないのか?」と、当院を受診されたわけです。
をご参照ください。(ケース1に当て嵌まります)
「①先生の過去のQAなどを拝見していると腋窩再発は、局所再発ということでいいのでしょうか。」
⇒その通りです。
 (正確に言えば)「(術中)取り残し」です。(術中にすでに存在していたということ)
「領域リンパ節再発と書いてあるところ  もありました。」
⇒これは
 「レベル2郭清」した、術後に「レベル3や鎖骨上リンパ節にリンパ節転移が出現した場合」などをいいます。
「②Ⅰだったステージはこの再発によりⅡaやⅡbと変更になるのでしょうか。」
⇒正確にいうと…
 (そもそも)「ステージ1という診断が誤りだった」ということです。
 もしも正しい手術がされていれば、「(正しい)センチネルリンパ節生検が行われ、術中センチネルリンパ節生検陽性となり、術中追加郭清されていた筈」なのです。(そうするとステージ2となりますね?)
「③リンパ節に再発したという事はやはり、転移する確率も再発前よりは 増加したと考えなければならないでしょうか。」
⇒誤りです。
 たんに、(5年前に見逃されていた)リンパ節が増大して「可視化した」というだけです。
「5年間も体の中にガン がいたということは今は見えないおだけで転移している可能性も高い のではと思ってしまいます。」
⇒誤りです。
 リンパ節転移は「リンパ行性」なのであり、「血行性転移とは無関係」となります。
「④術後何年とかいうのは、原発巣切除からになるのか今回腋窩切除からになるのかどちらでしょうか。」
⇒「乳房切除後○年」「腋窩郭清後○年」です。
「⑤過去の先生の経験からみてこのような事例の場合、転移する可能性があると思われますでしょうか。」
⇒無関係です。
 これは「センチネルリンパ節生検の無かった時代にはありえない」ことでした。
 
 ○センチネルリンパ節生検が一般化して、「偽物のセンチネルリンパ節生検が時として行われる」ようになって、でてきた事態と言えます。
 「再発」と「取り残し」は厳密に区別しましょう。
「⑥出来れば本人も私も抗がん剤治療もして頂きたいのですが、一度全身 治療を施していると、難しいのでしょうか。」
⇒必要かどうか、「良く考えるべき」だとは思いますが…
 (もしやるとして)
 1.術後治療としてECやFECを行っていたならば「タキサン(ドセタキセルまたはパクリタキセル)が可能」
 2.術後治療としてTCを行っていたならば「ECやパクリタキセルが可能」
 3.術後治療としてアンスラ+タキサンをやっていたならば「another taxane(ドセタキセルをやっているならパクリタキセル、逆にパクリタキセルをやっているならドセタキセル)が可能」





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