Site Overlay

両脇リンパの腫脹

[管理番号:4246]
性別:女性
年齢:38歳
はじめまして。
先生の力強いお言葉に何度も救われた思いです。
質問よろしくお願いします。
昨年末、両脇リンパの腫脹を自身で発見し受診し、細胞診にて右側の乳がん、リンパ節の悪性が発覚しました。
針生検の結果はまだ出ていません。
左側も腫脹がありますが、乳房内には悪性所見はないとの事で、悪性リンパ腫や、その他の原発癌など調べるためにPET-CTを受けましたが右以外に反応はありませんでした。
癌発覚まで授乳しておりました。
1,PET-CTの信頼度はどのようなものでしょう?もう少し検査をしてもらったほうがよいのでしょうか?
2,左乳がんの可能性は?
3,右針生検の結果で、細胞をみると乳がんなのか、悪性リンパ腫なのか分かるのですか?
主治医も大変信頼しておりますが、石橋をたたいて渡る性格で、大変不安に思っております。
可能性として少しご助言いただけると幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
ものごとは常識的に、極めてシンプルに考えなくてはなりません。
「対側腋窩へのリンパ節転移」や「悪性リンパ腫」などは、絶対に考える必要のないことです。(PETは全く無駄です)
「悪性リンパ腫や、その他の原発癌など調べるためにPET-CTを受けましたが右以外に反応はありませんでした。」
⇒当たり前です。
 そもそも「悪性リンパ腫」など想像する必要はありません。
「1,PET-CTの信頼度はどのようなものでしょう?もう少し検査をしてもらったほうがよいのでしょうか?」
⇒全く不要です。
 そもそも「PET自体」不必要な被爆にすぎません。
「2,左乳がんの可能性は?」
⇒それは「PETの助けを借りるまでも無く」担当医自身が「自分自身でエコーして判断すべき」ものです。
 それで、「左乳癌の所見がなければ、左乳癌ではない」のです。
「3,右針生検の結果で、細胞をみると乳がんなのか、悪性リンパ腫なのか分かるのですか?」
⇒そもそも…
 ネットで何が書かれているのか知りませんが(知る必要もありませんが…)
 乳腺に「悪性リンパ腫」ができることは非常に稀なのです。
 ○私は何千もの症例を見ていて、悪性リンパ腫は「本当に僅か」なのです。
  そんな可能性を考える事自体、無駄なことです。