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ルミナールBの治療方針について

[管理番号:7495]
性別:女性
年齢:30歳
病名:乳がん
症状:胸のしこり

田澤先生こんにちは。

今後の治療方針についてですがよろしくお願いします。

針生検などの結果からサブタイプがルミナールBという事でした。

メモなので間違っている部分があるかもしれませんが、以下の通りでした。

er8
pgr 4
her2 1+
ki67 20%以上
腫瘍は2センチ超
リンパ転移あり(エコー上、CT上では1つ)
硬癌
グレード2

①pgr陰性、ki67の値が高いためルミナールBということでしたが間違いないでしょうか?
②ki67の値が20%以上というのは、80など高い値の可能性もあるという事ですか?
③リンパ転移の数が大幅に増えることもあるのでしょうか?

今後の治療方針ですが、ルミナールBということでホルモン療法と化学療法になるとのことです。

術前抗がん剤という話もありましたが、手術不能になる恐れがあること、腫瘍を長い間残しておくことが怖く、また全摘のため手術先行にしました。

ただ、手術まで2ヶ月近くあるので少しでも進行を遅らせるために手術待ちの間ホルモン療法を希望しました。

しかしいろいろ調べた結果、閉経前乳がんには術前のホルモン療法はしないとのことでした。

私の場合はあくまでも手術待ちの間なので問題ないでしょうか?
この治療をすることによってki67などの数値が変わってきてしまうと思います。

数値が変わったとしてもルミナールBだから抗がん剤は必須と思い、抗がん剤をする予定でしたがグレーゾーンという可能性もありますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①pgr陰性、ki67の値が高いためルミナールBということでしたが間違いないでしょうか?」
「②ki67の値が20%以上というのは、80など高い値の可能性もあるという事ですか?」

→かなり「大雑把な」括りですね?
 これは不明です。

 病理医の負担とならないように(実際に「日本野鳥の会のように」カウントするので、その負担は半端ないのです)ザックリとしているようです。(おそらくその施設ではグレーゾーンを設けず20以上はBとしてケモをするという方針に合わせたのでしょう)

「③リンパ転移の数が大幅に増えることもあるのでしょうか?」
→「大幅」かどうかは、別として…
 増える可能性はあります。

「閉経前乳がんには術前のホルモン療法はしない」
「私の場合はあくまでも手術待ちの間なので問題ないでしょうか?」

→手術待ちの間に「何もしないよりは」とホルモン療法を行うことは、よくあることです。

「数値が変わったとしてもルミナールBだから抗がん剤は必須と思い、抗がん剤をする予定でしたがグレーゾーンという可能性もありますか?」
→十分にあります。