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ルミナールBの抗がん剤

[管理番号:7002]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:

田澤先生こんにちは。

11月中旬に左乳房全摘およびセンチネルリンパ節生検をしました。

先生のQ&Aを見させて頂き、勉強させて頂きました。

本当にありがとうございます。

ただ、色々似た病状の方のQ&Aを参考にしているのですが、今後の治療方針を決断しようとするとやはり迷いや不安が尽きません。

お手数ですが今後の治療方針の考え方についてアドバイスいただければと思います。

術後の結果

1.8cm
ER:90%
PgR:80%
HER2:陰性
Ki67 :38%
核グレード 2
センチネルリンパ節生検 陰性
ステージ1

主治医からはタモキシフェンによるホルモン療法は実施するが、化学療法を行うまでの必要は無い。

と言われ、Ki67 :38%が不安だと伝えたところ、
「ガチガチのルミナールBではないし、腫瘍は小さめだし、大丈夫だと思う。

抗がん剤の上乗せ効果も少ないと思うし、だいたいの医者は抗がん剤をすすめないと思うよ。

これでリンパ節に転移してたらすすめていたかもしれないけれど、陰性だったらからだったらから大丈夫。」
とのことでした。

私も副作用の強い治療は行いたくないとは思いますが、子供がまだ小さいこともあり、
再発、転移にやはり不安が残ります。

田澤先生でしたらどういったご意見でしょうか?

また、抗がん剤を使用した場合としなかった場合の5年再発率と10年再発率、生存率も知りたいです。

また、こちらでオンコタイプDXという検査を知ったので、主治医に相談してみましたしてみました。

「確かに、オンコタイプDXをするのはいいと思う。

しかし、申し訳ないけれどこの病院ではやっていない。
他の病院に紹介状を書くのでやっている病院を自分で調べて欲しい。」(主治医はどこの病院でオンコタイプDXをしているのか知らないとのこと)でした。

オンコタイプDXを受けた方がよろしいでしょうか?
また、オンコタイプDXの検査を田澤先生の病院に依頼するというのは可能でしょうか?
その場合、遠方に住んでおりますが、診察も必要でしょうか?

以上、よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「早期だから抗がん剤は要らない」「リンパ節転移があれば…」
→典型的な「前時代的」思考です。(サブタイプ以前はその通りであり、いまだに「それを引きずっている」ようです)

「田澤先生でしたらどういったご意見でしょうか?」
→グレーゾーンなのだから「OncotypeDXすべき」です。

「また、抗がん剤を使用した場合としなかった場合の5年再発率と10年再発率、生存率も知りたいです。」
→??
 何か勘違いしていますね。
 よーく考えてみてください。
 上記数値が解っているならOncotypeDXする必要が無いですよね?(それを知るためのOncotypeDXなのです)

「オンコタイプDXを受けた方がよろしいでしょうか?」
→それしか「解決」しません。

「また、オンコタイプDXの検査を田澤先生の病院に依頼するというのは可能でしょうか?」
→可能ですし、実際に数名(同様のケースが)あります。

「その場合、遠方に住んでおりますが、診察も必要でしょうか?」
→「診察なし」とは「標本だけ郵送してオーダーする」ということですか?

 それはできません。(当院は、検査の仲介業者ではないのです)

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

オンコタイプDXの結果
性別:女性
年齢:39歳
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

回答ありがとうございました。

その後、田澤先生の回答いただいたこともあり、
高額ですがやはりすっきりする為にもオンコタイプの検査を申し込みました。
(やはり、遠方の為、近くの病院を探しました)

検査は
スコア15
上乗せ効果1%
ということで、ホルモン治療のみということになりました。
現在もタモキシフェンを服用中です。

高額でしたが、自分の気持ちが納得できたのでやってよかったと思っております。
背中を押してくれた田澤先生のおかげです。
ありがとうございました。

私の様な抗がん剤のグレーゾーンの方はたくさんいらっしゃると思い、どなたかの参考になれば幸いです。

<Q&A結果>