[管理番号:3704]
性別:女性
年齢:46歳
田澤先生お忙しい所お世話になります。
早速御質問ですが、
術前の検査では、浸潤癌、エコー上最大経17mm、腋窩リンパ節転移なし、PET-CT、脳MRI、骨シンチにて転移なしでした。
そこで乳房部分切除術を選択しました。
しかし、結果は硬癌、35mmの広がり(乳管内進展を含む)で断端陰性でした。
術中のセンチネルリンパ節生検で陽性で、Ⅰ群のリンパ節郭清を7個行いました。
病理の結果は郭清した7個のリンパ節への転移はなく、
センチネルリンパ節の転移のみでした。
サブタイプはLuminal B ER+ Pg+ HER-2 ( – ) Ki67 50%でした。
予想より広がりが大きかった事で全摘術を選択した方が良かったのではないかと心配しています。
現在術後4週目で本日より放射線治療を5~6週間(だったと思います)行い、リュープリンの注射、ノルバティクスの内服を先日より開始しました。
化学療法は放射線治療終了してから4週後にFECを6クールで予定しております。
術式の選択(部分切除で大丈夫だったのか)や今後の治療についてアドバイスございますでしょうか?
再発、予後についてもお教え下さい。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「予想より広がりが大きかった事で全摘術を選択した方が良かったのではないかと心配」
⇒画像所見と比べて、病理所見の拡がりが広い事は決して珍しくはありません。
断端陰性だったわけですから、全く問題ありません。
「リュープリンの注射、ノルバティクスの内服を先日より開始しました。」
⇒ルミナールタイプだから問題ありません。
但し、FECを施行すると化学療法閉経となる可能性も十分にあるので、「化学療法閉経が再開した後」からLH-RHagonistを開始するという手もありました(やっていて悪いということはありません)
「化学療法は放射線治療終了してから4週後にFECを6クールで予定しております。」
⇒FEC6クールというのは、いかにも「クラシカル」ですね。
非アンスラサイクリンレジメンであるTCが一般的です。
♯もしも「強力に行う場合」には「アンスラサイクリン単剤」ではなく、「アンスラサイクリン(FEC、EC、AC)+タキサン(DTX, PTX)」とする方が一般的です。
質問者様から 【質問2】
田澤先生
大変お世話になります。
前回の質問で化学療法について、LECとお知らせしましたが、
EC+Tの間違いでした。
訂正します。
今回お聞きしたい事は、私の場合の10年生存率や再発率についてです。
お忙しい所申し訳ありませんがお教え下さい。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
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