Site Overlay

ルミナールA、オンコタイプDXの必要性等について

[管理番号:7408]
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳がん(同時両側)
症状:術後

両側性乳がん(ステージ1)の部分切除手術を受け、10日後に病理結果が出ました。

(片側は非浸潤だったため、記載を割愛します)

・腫瘍:13mm
・ER:95%以上
・PgR:95%以上
・HER2:0
・KI67:約1%
・核グレード:2
・センチネルリンパ節生検:陰性
・脈管侵襲:なし

術前からオンコタイプDX検査を検討していましたが、主治医の先生は「ルミナールAタイプで疑いがない。
比較的良好な結果なので、あえて高額な検査を受けなくても良いのでは?」とのご意見でした。

ただ当初の細胞診で「クラスⅡ」と診断されていたという経緯もあり、
良い結果とはいえ額面通りに受け取って良いものか悩んでおります。

病理検査の結果が10日後というのも時期的に早すぎる気がして、それも不安材料です。

不安症なので、的外れな質問も含んでいるかと思いますが、宜しくご教示いただければ幸いです。

①手術から10日後に病理検査の結果が出ることは普通でしょうか。

②病理検査とオンコタイプDXの結果が乖離するケースは少ないのでしょうか。
オンコタイプの必要性は少ないと考えて大丈夫でしょうか。

③主治医の先生は「タモキシフェン服用5年」という治療方針ですが、
「10年服用」または「リュープリン注射併用」は検討しなくても余韻のでしょうか。

宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①手術から10日後に病理検査の結果が出ることは普通でしょうか。」
→(外注ではなく)その病院の病理医が迅速に行えば、十分に可能です。

「②病理検査とオンコタイプDXの結果が乖離するケースは少ないのでしょうか。」
「オンコタイプの必要性は少ないと考えて大丈夫でしょうか。」

→「病理検査」と一括りにせず、「Ki67]と「OncotypeDXのRS]といいかえましょう。

 さすがに「Ki67=1%」では(OncotypeDXでは)low riskとなるでしょう。
 ♯もしも、このケースでそうならなければ「Ki67の全てが信用できない」という事態となります。

「③主治医の先生は「タモキシフェン服用5年」という治療方針ですが、「10年服用」または「リュープリン注射併用」は検討しなくても余韻のでしょうか。」
→年齢的に「LH-RHagonistの上乗せ」なし。(「上乗せ」は35歳未満や化学療法閉経から回復する場合だけです)

 「10年」は、(今から「そんな先」を見通さずに)「5年経ったら」考えればいいことです。