乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7377]
性別:女性
年齢:68歳
病名:乳癌
症状:特になし

母がいつもお世話になっております。

今回こちらに質問する機会を与え下さり、心から感謝申し上げます。

診察に同行した際には、気が動転してしまい質問が出来なかったので、
この場をお借りして質問させて頂きたいと思います。

よろしくお願い致します。

充実腺菅癌 直径3センチ 当初ステージ2a
リンパ節転移は画像上ではなし
核グレード1(核異形スコア2+核分裂スコア1=3点 )
エストロゲンレセプター 陽性(+)
プロゲステロンレセプター 陽性(+)
HER2タンパクスコア1+ 過剰発現なし
ki67は伺ってません
腫瘍マーカー CEA 12.3 CA15-3 15.4

3月に始めて受診させて頂き、針生検、MRIの検査を行い乳癌の診断が出ました。

手術日も決まり、手術に向けて動いていたのですが、術前の健康診断で肺に異常が見つかり手術が中止になりました。

CTの結果、胸水貯蔵、胸膜に炎症が見られるとの事でした。

乳癌からの転移、もしくは他の臓器に新たな癌がありそこからの転移の疑いがありとの事で、PET 検査を行うことになりました。

PET の結果、他の臓器に癌はなく、乳癌からの転移の可能性が高いと結論が出ました。

今後は腫瘍内科で、まずは胸膜の治療を行う事になり、昨日胸水穿刺を行いました。
ついでに溜まっている水も抜いたそうです。

その結果が(下旬)日に出ます。

今回先生に伺いたいことは、
①胸膜への転移である事が確定した場合、まずは抗がん剤治療を行い、
胸膜の方が良くなれば、乳癌の手術を行って頂く事は可能でしょうか?
また、胸膜への転移であればステージ4となってしまうと思いますが、
根治を目指す事は可能でしょうか?

②胸水を調べて確定するまでは、胸膜への転移では無い可能性も、まだ少しは残っているのでしょうか?
母はMRIの検査後、胸の苦しさが数日続いた経緯があります。
何らかの副作用等で胸膜炎を起こしている可能性や、服用中の糖尿やコレステロールの薬の副作用の可能性などは全くないでしょうか?
PET 検査も炎症がある部位には集積する事もあるかと思いますので、まだ希望を捨てきれません。

③乳癌は初診時に遠隔転移を起こしているケースは極めて少ないと、こちらで拝見致しました。
だからこそ、先生も他の臓器からの転移をお考えになったのだと思います。

母の癌は、比較的おとなしい顔つきの癌だと思いますし、リンパ節の転移もなさそうだし温存手術も可能でした。

それなのに遠隔転移を起こしたとは、どうしても思えないのです。
(思いたくない…のです。)それでもやはり、このようなケースもある…と言うことでしょうか?

お忙しい中、たくさん質問させて頂き申し訳ございません。

母には長生きしてもらいたいので、できる事があるなら何でもしたいと思っております。

どうぞ、これからもよろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①胸膜への転移である事が確定した場合、まずは抗がん剤治療を行い、胸膜の方が良くなれば、乳癌の手術を行って頂く事は可能でしょうか?」
→その通りです。
 それは腫瘍内科の先生とも確認しています。

「また、胸膜への転移であればステージ4となってしまうと思いますが、根治を目指す事は可能でしょうか?」
→抗がん剤の「効き次第」です。

 PETで他に無いのだから、(抗がん剤で)それさえ、綺麗さっぱり消えれば、十分に長期コントロールが可能と考えます。(根治は、あくまでも「その先」にあるのです。まずは「画像上消失」→(その状態を)「長期間維持」→(その先に)「根治か?」となるのです)

「②胸水を調べて確定するまでは、胸膜への転移では無い可能性も、まだ少しは残っているのでしょうか?」
→「腫瘍マーカー」も参考にすると…
 その可能性は(ゼロではないですが)少ないとは考えています。

「乳癌は初診時に遠隔転移を起こしているケースは極めて少ない」
「それでもやはり、このようなケースもある…と言うことでしょうか?」

→レアケースであることは確かです。
 (術前検査の)胸部レントゲンで病変を指摘されることは殆どないのです。

 まずは「出来るところから」最善の治療をしていきましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 今後の治療について】

性別:女性
年齢:68歳
病名:乳癌
症状:特になし

いつも母がお世話になっております。

先日はお忙しい中、ご丁寧な回答を頂きありがとうございました。

胸水穿刺の結果が出ましたので、再度先生にご質問をさせて頂きたいと思います。
よろしくお願い致します。

胸水穿刺の結果class2で、今回採取した胸水からは癌が見られなかったそうです。
class2だと転移の可能性が低いとの事でした。

ただ、今回採取した胸水にたまたま癌細胞が見られなかった…という可能性もあるので、まだ断言は出来ませんとの事です。

今後の治療としまして、まずは1ヶ月ホルモン剤を飲んで様子を見てみましょうとの事で、アリミデックスを処方して頂きました。

また1ヶ月後に採血、胸部レントゲンを撮って判断して行きましょうとの事でした。

先生にご質問したい事ですが、
①1ヶ月様子を見るとの事なのですが、ホルモン剤を飲む事により、1ヶ月様子を見る間に、また他の場所へ遠隔転移してしまう事を予防する効果もあると思っていいのでしょうか?

②胸膜へ転移している場合、ホルモン剤を飲む事により胸膜の癌が縮小したり消滅したりする可能性があるから、それを転移か否かの判断材料にするという認識で良いのでしょうか?

③もし胸膜の転移ではなかった場合、自然と胸膜の炎症が収まっていく事もあるのでしょうか?その場合、ホルモン剤の効果で縮小したのか、自然と治癒したのか、判断はできるのでしょうか?

④今回の結果を踏まえ、1ヶ月様子を見るという事は、緊急性が無いから…転移の可能性が低くなったから…と少し前向きに考えていいでしょうか?

⑤胸膜の原因を調べる方法は、何か他にもあるのでしょうか?
例えば胸膜の一部の細胞を採取して調べるとか?場所が場所だけに難しいのでしょうか?

⑥胸膜の原因が分からない限り、先に乳癌を手術して頂く事は難しいのでしょうか?仮に転移だとしても、乳癌の手術は行って頂きたいと思っておりますので、先に手術を…とはいかないでしょうか?

お忙しい中、たくさん質問をさせて頂き申し訳ございません。

今後ともよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「①1ヶ月様子を見るとの事なのですが、ホルモン剤を飲む事により、1ヶ月様子を見る間に、また他の場所へ遠隔転移してしまう事を予防する効果もあると思っていいのでしょうか?」
→1か月では、その心配をする必要はないでしょう。(何もしないでの経過観察よりはホルモン剤内服の経過観察の方が安心感はあります)

「②胸膜へ転移している場合、ホルモン剤を飲む事により胸膜の癌が縮小したり消滅したりする可能性があるから、それを転移か否かの判断材料にするという認識で良いのでしょうか?」
→(私見ですが)
 胸膜播種ならば、ホルモン剤では劇的効果は期待しにくいとは思います。
 むしろ、(1か月間で消失や著しい減少などした場合には)ホルモン療法による効果というよりは「炎症だったから、改善したのか!」という見解になると思います。

「③もし胸膜の転移ではなかった場合、自然と胸膜の炎症が収まっていく事もあるのでしょうか?その場合、ホルモン剤の効果で縮小したのか、自然と治癒したのか、判断はできるのでしょうか?」
→前述したように…

 厳密には区別はできません。
 ただし、「急速な改善の場合には(ホルモン療法による効果というよりは)炎症の
(自然)回復」の可能性の方をより考えます。(私は)

「④今回の結果を踏まえ、1ヶ月様子を見るという事は、緊急性が無いから…転移の可能性が低くなったから…と少し前向きに考えていいでしょうか?」
→緊急性はなさそう。というのは間違いないでしょう。

「⑤胸膜の原因を調べる方法は、何か他にもあるのでしょうか?例えば胸膜の一部の細胞を採取して調べるとか?」
→それは行いません。

「場所が場所だけに難しいのでしょうか?」
→その通り。

「⑥胸膜の原因が分からない限り、先に乳癌を手術して頂く事は難しいのでしょうか?」
→それは違います。

 仮に、ホルモン療法で徐々に改善し、「炎症の自然回復なのか、ホルモン療法による効果なのか、どちらか不明」だとしても、コントロールされれば、その時点で手術の選択は正しいのです。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

今後の治療について
性別:女性
年齢:68歳
病名:乳癌
症状:特にありません

いつもお世話になっております。

前回から1ヶ月経ち再度受診して来ましたので、また先生のご意見をお聞かせ頂ければと思います。
よろしくお願い致します。

今回採血と胸部レントゲンの検査を行いました。

その結果、再度胸水が溜まってきている様子も無く、経過は良好との事でした。
ただ溜まっていないから転移では無い…とまだ断定できるわけではないそうで。

以前に胸水を抜いたから、まだ溜まって来ないだけかもしれないし。

ただの一時的な炎症だったから、それが治まって来たからもう貯まらないのかもしれないし。

まだ何とも言えないとの事です。

採血の結果では腫瘍マーカーのCEAが前回12.3だったのが8.7まで下がっておりました。

今後の治療として、まずはもう1ヶ月アリミデックスを服用して様子を見るとの事です。

さらにその後2、3ヶ月経過を見てCTの検査を行い、評価したいとの事でした。

今回田澤先生に伺いたいことは
①腫瘍マーカーの数値が下がっていたのですが、ホルモン剤の効果で下がったのか、もしくは腫瘍マーカーは炎症にも反応すると思うのですが、胸膜の炎症が治まって来たから下がったのか、判断する事は難しいでしょうか?
前回ご回答頂いた時に、ホルモン剤では劇的な効果は期待しにくいとおっしゃって頂いたので、この変化は炎症が治まってきたからなのでは?
と思いたいのですが…
この数値だけで判断することはもちろん出来ないとは思いますが、先生でしたらどちらの可能性が高いと思われますか?

②これから更に数ヶ月の経過観察との事なのですが、さすがに他の場所への転移も心配になってしまいます。

ホルモン剤も服用しているし、予防出来るから大丈夫と思ってもよろしいのでしょうか?

③今の段階ではまだ手術は難しいのでしょうか?
前回、胸膜の状態がコントロール出来ればその段階での手術は正しいと、先生におっしゃって頂いたのですが。

具体的にどのような状態になれば、コントロール出来ていると判断されるのでしょうか?
今は何も症状もなく、再度胸水が溜まっている様子もなく、素人から見たらもう手術をしてもらえるタイミングなのでは?と思ってしまいます。

お忙しい中、大変申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

今後とも母をよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「ホルモン剤では劇的な効果は期待しにくいとおっしゃって頂いたので、この変化は炎症が治まってきたからなのでは?と思いたいのですが…」
→その可能性は十分にあります。

「先生でしたらどちらの可能性が高いと思われますか?」
→現時点では、判断しきれません。(炎症が原因だったらいいなという気持ちは一緒ですが…)

 たしかにホルモン療法の効果と考えるにしては「効きすぎ?」という印象ですが、そう簡単に「炎症です」と言えるようなCEA値(下がってはいますが…)や胸水
(増加してこないようですが)ではないのです。

「ホルモン剤も服用しているし、予防出来るから大丈夫と思ってもよろしいのでしょうか?」
→胸水が炎症が原因であれ、癌が原因であれ・

 CEAが下がっているうちは安心していいでしょう。

「具体的にどのような状態になれば、コントロール出来ていると判断されるのでしょうか?」
→(「炎症だから溜まってこない」のか、「ホルモン療法が効いているから溜まってこない」のか不明だとしても)

 結果としてホルモン療法を継続しながら「2~3か月程度」胸水が溜まってこないなら、コントロールされていると考えます。

「今は何も症状もなく、再度胸水が溜まっている様子もなく、素人から見たらもう手術をしてもらえるタイミングなのでは?と」
→次回の(腫瘍内科の)診察時に、そう話してみたら如何でしょうか?
 
 ★当科からお願いしている以上、私から「差し出がましい」ことはできませんが、患者さん側からの強い希望があれば検討していただけるのではないでしょうか?





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