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高齢者の乳がんについて

[管理番号:8239]
性別:女性
年齢:84歳
病名:右側乳がん
症状:赤みを帯びたしこり、時々出血もあり
投稿日:2020年1月24日

はじめまして。

84歳になる母親の事で質問があります。

昨年11月に胸にしこりがあって出血もあると告白されました。

実はその時に私も乳がんを宣告されたばかりで、取り敢えず自分の手術が済んでからの対処になってしまいました。

私は全摘しましたが、幸い非浸潤がんという事で少し落ち着きました。

次は母親の番という事で、今年になり急いで個人の病院に連れていった所、一瞥でがんだと言われ、私も手術した市民病院を紹介してもらい来週診察の予定です。

診察まで待ちきれず、こちらでお伺いしたいのですが、おそらく母親のしこりはかなり大きいと思われます。
転移もしているかも知れません。

こういう場合、手術はしてもらえないのでしょうか。

高齢なので術前の抗がん剤も出来ないだろうし、手術もしてもらえなかったらがんはどんどん大きくなって所謂花咲きがんの状態になると聞きました。

それは本人も辛いだろうし、引き取って看護するにしても、私にも私の家族にも相当な負担になると思います。

こういう高齢者の場合、どういう処置をされるのか、そして少しでも楽に生きてもらえるにはどうしたらいいのか……先生のご経験の範囲でご教授頂ければ幸いです。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「胸にしこりがあって出血もある」
→手術可能な状態なのか?どうか? が全てです。

 手術可能な状態とは「皮膚浸潤(赤い範囲)が広くはない」状態です。
 リンパ節転移があっても、腫瘍が大きくても、それさえクリアーできれば手術はできます。(年齢は問題ない)

★逆に「皮膚浸潤が広範囲」の場合には「手術不能」となります。
 その場合には抗がん剤をして(容量を「若い人より」減らすことで可能です)手術可能な状態として手術することです。

★★QOLを考えれば(遠隔転移が多少あったとしても)手術すべきです。