乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:6251]
性別:女性
年齢:78歳
お世話になります。
どうぞよろしくお願い致します。
主治医よりホルモン療法と抗HER2治療の提案がありました。
『年齢のことを考慮しホルモン治療単独を考えていたが、本人が希望するのであればより効果のある抗HER2治療も行ないます』
もし抗癌剤治療を行なうのであれば、田澤先生が高齢者の患者さんに進めておられる『weeklyPTX+HER』を
お願いしようと思っております。
パクリタキセルでの痺れ、ハーセプチンでの心機能の衰えや投与後の発熱などの副作用は治療終了とともに治療前の状態に戻りますか?
その副作用は一生ではないにしろ多少は継続するものなのでしょうか。
また母は抗癌剤による脱毛を一番気にしております。
抗HER2治療では脱毛の程度が軽い抗癌剤の選択は無いのでしょうか。
ホルモン療法単独での効果は、無治療よりはましであるといった程度でしょうか?
母とは離れて暮らしております。
投与当日及び何日間は付き添ってあげた方が安心ですか?
色々と調べておりますと、高齢の母には抗癌剤の副作用には耐えられないのではないか、全乳房全摘手術後の現在元気に暮らしておりますが、
抗癌剤で身体の衰弱やダメージがあるのではないかと心配ばかりが募ります。
母には少しでも長く生きていて欲しいと願いますが、治療を受ける本人につらい思いをさせるのも可哀想で本当にどうしたらよいか悩んでおります。
田澤先生の助言で背中を押して頂けたらと思い(これもまた身勝手ではありますね)相談させていただきました。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
抗癌剤について、かなり悲観的な勘違いをされているようです。
「パクリタキセルでの痺れ、ハーセプチンでの心機能の衰えや投与後の発熱などの副作用は治療終了とともに治療前の状態に戻りますか?」
⇒パクリタキセルの痺れは、「減量(8割など)投与で対応」すれば問題ありません。 78歳ならそのように「副作用重視」でいいでしょう。
⇒ハーセプチンによる心機能障害は(質問者が恐れている程)全全多くはありません。(実際には、殆どありません)
  ♯しかも、可逆性(その場合には、その時点で中止すれば、必ず改善します)なので恐れる必要は全くありません。
⇒発熱は…そもそもPTXでは起こりません。(100%の量でも、そこは大丈夫)
 白血球も殆ど低下しないので、感染に対する注意も(実際には)全く不要です。
「その副作用は一生ではないにしろ多少は継続するものなのでしょうか。」
⇒「痺れ」だけは100%の投与量で行えば、数カ月は継続します。
「抗HER2治療では脱毛の程度が軽い抗癌剤の選択は無いのでしょうか。」
⇒ありません。
 脱毛が嫌な気持ちもわかりますが、「優先度を考えるべき」です。
「ホルモン療法単独での効果は、無治療よりはましであるといった程度でしょうか?」
⇒抗HER2療法は再発率を半分にします。(それに比べれば、ホルモン療法による効果は微々たるものです)
「母とは離れて暮らしております。投与当日及び何日間は付き添ってあげた方が安心ですか?」
⇒全く必要ありません。
 パクリタキセルは、全く具合が悪くならないので「付添はそもそも不要」です。
「色々と調べておりますと、高齢の母には抗癌剤の副作用には耐えられないのではないか」
⇒全くの誤解です。
 (抗癌剤に耐えられることに関しては)PTXを100%にしても全く問題ありません。(80%にすれば、痺れさえも許容範囲となります)
「抗癌剤で身体の衰弱やダメージがあるのではないかと心配ばかり」
「田澤先生の助言で背中を押して頂けたら」

⇒全く無駄な心配です。
 HER+wPTXなら、絶対に完遂できます。(タキサンは蓄積があるので、副作用が気になるなら6回で止めるとか減量するとか、幾らでも対応可能です)





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