[管理番号:3785]
性別:女性
年齢:79歳
田澤先生。
はじめまして。
7月下旬に母が右乳がんと診断されました。
8月上旬に右乳全摘手術とセンチネルリンパ節生検を受け、先週、病理結果が出ました。
サイズ20.5×16mm
リンパ節転移なし
グレード3
ki67 80-90%
トリプルネガティブ
主治医から、補助療法として
①EC×4回
②ウィークリーパクリタキセル×12回
の提案がありました。
主治医の話では無治療でも再発率は30%もないそうです。
この数字は妥当でしょうか?
(トリプルネガティブということもあり私はもう少し高い数字を想像していました。)
主治医は、母の年代の患者さんでは比較的再発は少ない印象があるともおっしゃってくださいました。
健康状態が良いので化学療法は大丈夫だと思うと言われていますが、衰弱してしまわないか心配です。
しかし、トリプルネガティブは3年以内の再発が多いとのことで補助療法をしない選択にもとても不安があります。
母は根治に向けた治療にも前向きな姿勢でおります。
私も、頑張って治療をして長生きして欲しいという気持ちは大きいです。
ですが、母の年齢を考えると日々、不安な心が膨らみ結論が出せずにいます。
もし先生ならばどう判断されますか?
また、この治療法で問題はありませんか?
先生、お忙しいところ恐縮ですがアドバイスをお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
70歳以上では「術後補助療法としての化学療法の効果は証明されていない」ことがまずあります。
通常は79歳では「無治療」とするでしょう。
ただし、
「健康状態が良いので化学療法は大丈夫だと思うと言われています」「母は根治に向けた治療にも前向きな姿勢」「頑張って治療をして長生きして欲しいという気持ちは大きい」
⇒これであれば、迷う必要はありません。
Weekly PTXとしましょう。
ECは副作用の面からは推奨しません。
Weekly PTXであれば、まずは「通常量」で行い、(その副作用の程度を見てから)次回より「減量も考慮」という方針でいいと思います。
「母の年齢を考えると日々、不安な心が膨らみ結論が出せずにいます。」
⇒(ECはリスキーですが)
Weekly PTXなら大丈夫です。
「もし先生ならばどう判断されますか?」
⇒上記通りです。