[管理番号:4162]
性別:女性
年齢:80歳
こちらのサイトで、いろいろと勉強させて頂いております。
80になる高齢の母の「放射線療法」「補助療法」について、お聞きしたいと思います。
1月に温存手術になると思うのですが、術前では情報がほとんどありません。
2cm弱の腫瘍と9㎜ほどの娘結節。
1/6程度の扇形切除予定とのことです。
触診ではリンパ節転移はなし。
70歳以上ですと、抗がん剤治療はもちろんデータなく適用外。
高齢者の早期乳癌で乳房温存率の後に放射線治療を受けることのメリットは小さいとお聞きしております。
また一度放射線療法を行うと、再発した場合の治療に支障が出るとか・・・本当でしょうか?
それは、ホルモン療法を行う場合のみでしょうか?
循環器、腎不全等併存疾患も抱えており副作用も心配なので、できるだけ慎重に検討したいと思っております。
田澤先生の「高齢者乳がん患者への治療方針」をお聞かせ頂けましたら幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「80になる高齢の母の「放射線療法」「補助療法」について、お聞きしたいと思います。」
⇒抗ガン剤はしません。
(温存後の)照射は「普通に歩ける人」には、行います。
「また一度放射線療法を行うと、再発した場合の治療に支障が出るとか・・・本当でしょうか?」
⇒極めてシンプルな話です。
放射線照射は「同じ部位」に再度できないということです。
つまり、「温存乳房内に再発」した場合には「再温存+放射線」はもう使えないということです。
「それは、ホルモン療法を行う場合のみでしょうか?」
⇒無関係です。
◎物事はシンプルに考えましょう。
毎日散歩している様な元気な方なら「照射しても、何ら問題なし」です。(散歩のついでと言う感覚で)
また、(抗癌剤は勿論適応外ですが)ホルモン療法は大丈夫です。