[管理番号:8682]
性別:女性
年齢:80歳
病名:硬癌
症状:CEAの上昇など
投稿日:2020年6月24日
はじめまして。
高齢者の母が乳がんになってから、ずっとこちらのQ&Aで勉強させて頂いておりました。
今回、初めて質問をさせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
2017年11月末に、当時母(78歳)が右側全摘の手術を埼玉の大学病院でして頂きました。
術後病理結果は、
ルミナルB(オンコタイプDXをする提案はありましたが、抗がん剤をしましょうという事事でしませんでした、先生の言うところのグレーゾーンですね)
リンパ節:1/1(0.2mmが2個ありましたが、術中センチネルリンパ検査では分かりませんでした)
グレード2(術前はグレード1でした)
ハーツー陰性(2+だったので、フィッシュ法でマイナスでした)
Ki67:30%(術前の検査では40%でした。)
硬癌
浸潤径:32mm×23mmでステージ2Bという結果となりました。
その後、2018年1月からドセタキセルとエンドキサンの抗がん剤を4クールし、現在までフェマーラを毎日飲んでいます。
経過観察の検査は3ヶ月に1度。
血液検査と診察、1年に1回の左マンモ。
2年半の内、こちらから頼んで胸部CTを1回致しましたが、問題ありませんでした。
母な20年程ジムに通っており、心臓も丈夫でしたので抗がん剤を致しました。
そこでようやく質問です。
①田澤先生は毎回ご自身でエコーをされていて非常に羨ましいのですが、主治医は自分でエコーをしませんし、この2年半エコー検査が1度もありません。
エコーは半年に1回はしてもらった方が良いのでしょうか?
術後の定期検査としてエコーだけでも田澤先生にして頂けるのでしょうか?
②腫瘍マーカーCEAの動きが気になっております。
2017/10:5.1(術前)
2018/1:4.1
2018/6:3.5(その後3ヶ月置きに)5.4 → 4.7 → 3.9 → 2.7 → 2.2 → 2.4 →
2.7 → 2.9 → 3.0
というようにまだ範囲内ですが、2019年3月から確実に少しずつ増えています。
今月の検査の際に主治医にこの事を質問すると、「本当だね。でも低すぎて今調べても写らない。やるとしたらCTかな。」と言われ、心配しております。
腫瘍マーカーは範囲内なら高くなったり低くなったりしていれば問題ないと思われますが、1年前から少しずつ上がり続けています。
CA15-3は範囲内で上下しており、胃カメラは検査しており問題ありませんでした。
これは何か転移などの問題が起こっているのでしょうか?
何かしておいた方が良い検査はないのでしょうか?
母は7月には81歳となります。
何かあったとしても、もう抗がん剤ができる年齢ではありませんよね?
③現在はスポーツジムにも復帰し、ガンガン歩きますし生活には問題ありませんが、時々立ち眩みや貧血のように倒れそうになったりします。
座っていて立ち上がる時や歩いている時によろけたり、関節の痛みがありますが(ずっとではありません)、これはフェマーラの副作用でしょうか?
④抗がん剤で1度髪の毛がなくなり、今は毛が細くなりましたが以前と変わらず生えてきておりますが、パーマや白髪染めなどをしても大丈夫でしょうか?
頭皮に何か悪い影響がありますでしょうか?
浸潤径も大きく、リンパ節微小転移もあり、娘として些細な事でも気になってしまいますが、なんとか普通の日常を送っております。
長い文章になりましたが、質問の件、返答頂けましたら幸いです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「エコーは半年に1回はしてもらったはしてもらった方が良いのでしょうか?」
⇒3か月に1回通院しているのに、(対側も含めて)突然「大きなシコリ」では困りますよね?
「術後の定期検査としてエコーだけでも田澤先生にして頂けるのでしょうか?」
⇒可能です。
市川外来は、そのような(他院で手術して、心配だからと)エコーをする患者さん達の割合が多いです。
「これは何か転移などの問題が起こっているのでしょうか?」
⇒私には…
「全く」気にならない数値です。
ご安心を。
「座っていて立ち上がる時や歩いている時によろけたり、関節の痛みがありますが(ずっとではありません)、これはフェマーラの副作用でしょうか?」
⇒その可能性が高いですね。
「パーマや白髪染めなどをしても大丈夫でしょうか?」
⇒勿論、大丈夫です。
「頭皮に何か悪い影響がありますでしょうか?」
⇒ありません。
ご安心を。
質問者様から 【質問2 】
ALT・ASTの急上昇
性別:女性
年齢:81
病名:乳癌(硬癌)
症状:高齢者なので、多少ふらつきがあります。
投稿日:2021年3月10日
前にもご返答頂き、ありがとうございます。
今回は、後期高齢者の母(81歳)の3ヶ月に1度の診察で気になる結果がありましたので、再度質問させて下さい。
母の乳がんは、ルミナルⅡBで、手術、TC抗がん剤4クール、ホルモン治療(フェマーラ)と順調に治療と経過観察をしていたのですが(手術したのは3年と3ヶ月前です)、
昨日の血液検査の結果のALTとASTの値の平均が、AST26、ALT16でしたのに、昨日はAST40
AST40、ALT32と急激に上昇し、正常値を超えてしまいました。
担当医は、他に薬は飲んでいないか?等と質問されたのですが、フェマーラと時々便
秘薬を飲む程度で、(緑内障がありますので、眼圧を下げる目薬は毎日していますが、
あまり関係がないと言われました)特に思い当たる事がありません。
前回も書いたのですが、CEAの値が気になっていて、今回の検査ではCEA3.0から3.7になりました。
正常値内ではありますが、やはり少しずつ上昇しております。
ちなみにCA15-3は7.2でした。
それから母は運動もしていて非常に痩せ型ですが、遺伝なのか総コレステロールが最初からから高値で今回は271、ALPは315とやはり上昇しています。
腫瘍マーカーは正常なので、担当医は次回6月に再度血液検査をしてみましょう。
と言われました
われました。
もう頭が真っ白になってしまい、ほぼ質問もできず診察を終えました。
田澤先生でしたら、この血液検査の結果で何を疑いますか?
また、どのような検査を必要としますか?
緊急を要しますか?
まとまりのない文章になり申し訳ありません。
これから3ヶ月間、色々心配して過ごすと思うと不安で仕方がありません。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「昨日はAST40 AST40、ALT32と急激に上昇」
⇒申し訳ありません・
「全く」急激に上昇に当てはまりません。
私であれば『今日は、少しだけ高めですね。』とさえ言わずに、『今日も異常無しです。』と言いながら採血結果をお渡ししたことでしょう。
「田澤先生でしたら、この血液検査の結果で何を疑いますか?」
⇒ホルモン療法しているのだから、「この程度」は全くきにしません。
「また、どのような検査を必要としますか?」
⇒不要
「緊急を要しますか?」
⇒とんでもありません。(ほぼ正常ですよ)