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抗癌剤の追加投与について

[管理番号:3519]
性別:女性
年齢:52歳
こんにちは。
田澤先生初めまして。
ご相談させてください。
52歳の女性です。
マンモグラフィで石灰化の所見があり、その後乳癌と診断から、4月(下旬)日に乳房切除術を受け、TC療法4クール終了し(術後療法として、TS-1かTC療法かの二択から、TCを選択)し、今後ホルモン療法を行う予定です。
病理検査結果では、
癌の大きさ:0.9cm複数個 (ステージⅡb)
核異型度:3
リンパ管侵襲:なし 血管侵襲:なし
リンパ節転移:なし
ホルモン感受性:エストロゲン受容体ER:5~10% プロゲステロン受
容体PR:5~10%
HER2蛋白スコア:1
Ki-67:30~40%
(サブタイプは記載がなく、説明は受けたのですが忘れてしまいました。
ルミナールBになるのでしょうか?)
ご相談させていただきたいのは、
医療関係の知り合いから、核異型度が3である事、HER2が(-)である事、ホルモン感受性が低いことを考慮し、化学療法の追加をした方が良いのではないかと言われました。
田澤先生の見解をお聞かせ願えないでしょうか?
また、ホルモン感受性がかなり低いのですが、ホルモン療法は効果が期待できるでしょうか?
ホルモン療法については、卵巣脳腫の既往(30歳時)と子宮筋腫(線維腫)があり、不安もあります。
どうか、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1b(9mm), pN0, pStage1
完璧な早期癌です。
それにしても簡単に「適応外治療」をすすめようとする医師がいることには呆れます。
「術後療法として、TS-1かTC療法かの二択から、TCを選択」
⇒質問者は正しい選択をしました。
 TS-1は「手術不能または再発乳癌」でしか適応がありません。(是非、TS-1の添付文章をよんでください)
「ルミナールBになるのでしょうか?」
⇒その通りです。
「医療関係の知り合いから、核異型度が3である事、HER2が(-)である事、ホルモン感受性が低いことを考慮し、化学療法の追加をした方が良いのではないかと言われました。」
⇒全く賛成しません。
 まさに「木を見て、森を見ず」です。
 あくまでも「超早期乳癌」であることが重要なのです。(その他の核異型度など気にする必要は全くありません)
 そもそもTCをやった以上、それ以上の治療をすることは「標準治療」ではありません。
「田澤先生の見解をお聞かせ願えないでしょうか?また、ホルモン感受性がかなり低いのですが、ホルモン療法は効果が期待できるでしょうか?」
⇒当然、期待できます。
 あまりにも「瑣末な、そして無責任な」情報に振り回される事には全く賛成しません。
 あくまでも「早期乳癌」それを忘れないようにしましょう。
「ホルモン療法については、卵巣脳腫の既往(30歳時)と子宮筋腫(線維腫)があり、不安もあります。」
⇒閉経前の「タモキシフェン」でしょうか?
 卵巣嚢腫も子宮筋腫も程度次第だとは思いますが…
 年齢的には、どちらも大きな問題にはならないと思います。

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