[管理番号:5226]
性別:女性
年齢:33歳
2017年3月 浸潤性乳管癌の診断
2017年5月 乳房温存術で手術
センチネルリンパ生検
術後病理結果は
stage1
腫瘍径 1.5×1.2
センチネルリンパ節(0/1)
トリプルネガティブ
ly0 v0
グレード 3
ki67 52%
以上をふまえて術後に抗がん剤をすることになり、
初期治療としてEC→weeklyパクリタキセルの予定でした。
デカドロンの点滴をしたあと、Eの投与中から顔にほてりがあり数分後には膨疹も顔や腕に現れ、蕁麻疹とのことで投与が中止になりました。
Eのみの抗がん剤になってしまったこと、
今後、Eは使わない方がいいだろうとのこと、
EとAは似ているものなので、ACもすすめないとのこと、
主治医より言われました。
これから出来る治療として、選択肢はどうなりますでしょうか?
田澤先生のQ&Aを参考にしながら
「トリプルネガティブだからと悲観せず、やるべきことをやる」と
思っていたのですが、アレルギーが出てきてしまいました。
術後の抗がん剤を決める際に影響を最小限にと
考えるならTC療法もあると
説明は受けていました。
でも私はアンスラタキサンを完遂したかったのですが…。
他に出来ることはないのか、
教えていただきたいです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
残念ですが、アレルギーではどうしようもありません。
早期乳癌で拘る必要はありません。
「これから出来る治療として、選択肢はどうなりますでしょうか?」
⇒TCです。
質問者様から 【質問2】
トリプルネガティブでTC後の治療について
性別:女性
年齢:33歳
田澤先生、こんにちは。
以前は簡潔に回答をいただいてありがとうございました。
その後またアレルギーが出るかも…と不安はありましたが、抗がん剤はTCを4クールを無事に終えました。
肝臓の数値が上がったり、3クール以降むくみが続いていますが内服薬などで回復してきています。
これから放射線治療で25回、ブースト5回の予定です。
あまり若年性のトリプルネガティブでTCの方はいないと思うのですが、早期だったからと自分を納得させていました。
ですが今になり放射線の後、経過観察となってしまうことに不安がつきまといます。
トリプルネガティブにはTCでは不十分という発表も読んでしまいました。
私の再発率はどれくらいでしょうか?
追加して出来る治療もしくは気をつける事はないのでしょうか?
家族歴はなくBRCA1などの遺伝子検査はしていませんが、検査をした方がよいでしょうか?
不安な日ばかりではありませんが、どうしても暗く考えてしまう時があります。
お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「トリプルネガティブにはTCでは不十分という発表」
⇒馬鹿馬鹿しい。
冷静になり、良く考えてみてください。
本気で「サブタイプで予後が語れる」と思っているのですか?
ステージ1の人とステージ3の人の予後が同一と思いますか?(自問自答してみてください)
「私の再発率はどれくらいでしょうか?」
⇒15%前後となるでしょう。
「追加して出来る治療もしくは気をつける事はないのでしょうか?」
⇒ありません。
「家族歴はなくBRCA1などの遺伝子検査はしていませんが、検査をした方がよいでしょうか?」
⇒何のために??
全く「無意味」です。
★治療が終わった今、自分は「トリプルネガティブ」なのだと自覚する理由は全くありません。
「自分は早期乳癌なのだ」それでいいのです。