[管理番号:4997]
性別:女性
年齢:37歳
田澤先生、初めまして、よろしくお願いいたします。
年齢 37歳
性別 女性
本年4月末に左胸全摘手術と同時再建手術(エキスパンダー挿入)、センチネルリンパ節生検を受けました。
当初、バコラ生検の結果(乳管内の生検)は、ホルモン陽性、HER2 3
+、浸潤部分は1㎜程度であろうとのことでした。
しかし、6週間後の病理検査の結果は、以下の通りでした。
医師からは抗ガン剤治療、ハーセプチン治療、放射線治療(再度乳腺科の医師と要相談)、ホルモン治療が必要だろうと言われました…術前と術後であまりに治療計画がかわり動揺しております。
?乳頭腺管癌
?ステージ Ⅱa(大きさ0.7cm)
?ER –
?PgR –
?HER2 3+
?脈管侵襲 高度
?核異型度 3(高度)
?経過観察 中リスク
?リンパ節 3個とったうちの一つにマイクロ転移
以上です。
先週の診察中に、抗ガン剤治療をCEF療法かTC療法にするか、その場で選択してほしいと言われ、TC療法を選択いたしました(TC療法後に、ハーセプチン、ホルモン療法の予定です)。
医師のカンファレンスでもCEFとTCで意見が分かれたようですが、私の担当医師は、以下の理由から、TC療法を薦めるとの事で、迷いましたがTC療法にいたしました。
?既往症で鬱病があり、お薬(サインバルタ30㎎、エビリファイ6㎎、レクサプロ10㎎、レスタス2㎎)を服用しており、CEFでの吐き気の強い副作用に対する吐き気止めで、使用出来ない薬があるため、副作用、精神面ともに心配がある。
?私と同じような病状で、CEF療法とTC療法を行った場合の優位性については、まだ臨床試験データが乏しいため、グレーゾーン。
?一歳の娘がいるため、育児をしながらの6ヶ月間のCEF療法は厳しいのではないかとのこと。
抗ガン剤の投与は、7月からですが、今もまだ迷いがあり、悩んでおります。
がん治療で最優先にしたいことは、娘のため、出来るだけ再発を避けたいということです。
ぜひ田澤先生のご意見を伺いたく、よろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「ぜひ田澤先生のご意見を伺いたく、よろしくお願い申し上げます。」
⇒焦点は「浸潤径7mm」です。
NCCNのガイドラインでは「抗HER2療法を考慮する」であり、「必須ではない」のです。
○カンファランスとやらの結果はどうあれ…
私であれば、「抗HER2療法を強くは勧めません」
質問者様から 【質問2】
田澤先生
ご返信ありがとうございます。
抗ガン剤の投与が来週からになりますので、お忙しい中大変申し訳ない
のですが、再度質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
ハーセプチンの治療について、ご意見ありがとうございました。
抗ガン剤についてですが、私の病状でしたら、TC(3ヶ月)とCEF(6ヶ月)でしたら、先生はどちらを選択されますでしょうか。
ご意見いただければ助かります。
恐れいりますが、よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「7mm」ですから、強くは勧めません。
やるなら(当然)「非アンスラサイクリンレジメン」です。(CEFは行わず、TCということです)