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抗がん剤のマネージメント

[管理番号:1245]
性別:女性
年齢:51歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:1487「抗がん剤投与期間中のインフルエンザ予防接種は?

 
 
 
 

質問者様の別の質問

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管理番号:1076「FEC100の副作用

 
 
田澤先生、またこのコーナーが再会されて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
実は、この前の25日にまた少しフラフラして、1回目の時の倦怠感に似ている感じが
したので、病院へ行き、白血球を調べていただき、白血球を上げる注射を4日連続し
ていただきました。
初日は980しかなかったのが、3日目には1970まで上がりました。好中球は、色々な
項目があってどれを見たらいいのかよくわからなかったのですが、単球は29.0でHでした。
そこで、「10/5の第3回目は85以上に増やしていただくことは出来ますか?」とお聞
きしたら、「むしろ下げようと思っている。白血球は下がると危ないし、効果を上げ
たいからといってむやみに増やすと、命の危険もある。」と言われてしまいました。
第1回目の抗がん剤投与の10日後にも980まで下がりました。その翌日、770、
更にその翌日に340と下がってしまったのですが、次の抗がん剤投与の日には3470
まで上がりました。この日は好中球という欄に数字があって70.2でHでした。あの
20%減量の時です。単球も10.2でHでした。
今回は、同じ980から始まっていますが、3日目には1970まで回復しているので、340
の時より良い感じで上がっていると思っていたのに、疑問です。
どうしてか聞きたかったのですが、5時間以上待っていて疲れきっていたので、メモ
に用意していた聞きたかったことを聞くだけで精一杯でした。
主治医も25日に、「今回は前よりも顔色も元気そうだし、下がり方も前よりは緩や
か」とおっしゃっていたので、なんだかワケが分からなくなってしまいました。
毎回、こんな白血球が下がることがダメだからでしょうか?
それと、ノイトロジンを1回目は連続5回、今回は4回注射しましたが、検査と注射
の為に毎日通院がとてもしんどいです。
ペグフィルグラスチム(ジーラスタ)というのが、去年あたりから、あちこちで使われ
ているようですが、これなら1回でいいんですよね?
抗がん剤を打った二日後に使うというので正しいですか?
私の通院している病院で使われているかどうかは、わかりませんが・・・。
私の数値ではやはり減量は仕方ないのでしょうか?効果が下がるのは怖いですが、副
作用での命の危険ももちろん怖いです。
それと、この前、私がお聞きしたのは、FECをACに変更ではなく、FECをECに変更出来
るかです。
また、色々とお答えいただきたく事が多く、申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
化学療法のマネージメントには「豊富な経験」が物を言います。
実際、私が仙台時代に行っていた化学療法患者さんの数は膨大(術前術後も再発も両
方ありました)でした。
なにせ、「東北ナンバーワンの症例が蓄積する病院での化学療法をほぼ、私一人で数
年間担当していた」のです。
若い医師や(臨床試験やデータを齧るだけの)大先生とは一線を画していると自負す
るところです。
前置きが長くなりましたが、「白血球の値がどの程度まで許容範囲なのか?」それが
「どの時期まで続くのか?」など、私から見ると「必ずしも妥当とは思えない」治療
を散見するのです。
「化学療法中の不必要な入院」などは、「どこまでが許容範囲なのか?」経験が無い
が故に「過剰に心配して」おこりうる事なのです。
「単球」は白血球が上昇傾向にある際に、上がってきます。
 好中球が低くても、「単球が上がってくれば」時間の問題で上がってくるので安心
なのです。

回答

「白血球を上げる注射を4日連続」
⇒980程度で「4日間のG-CSF投与」は私ならしません。
 単球が29%であれば、十分「回復基調」と「私なら」判断します。
 
「毎回、こんな白血球が下がることがダメだからでしょうか?」
⇒1回目の状況からして「ペグフィルグラスチム(ジーラスタ)投与」が当然選択さ
れるげきだと「私は」思います。
 TCとは異なりFECでは「最初からは適応外」ですが、「現実に発熱性好中球減少症
があれば」投与基準を満たすと思います。
 
「私の数値ではやはり減量は仕方ないのでしょうか?効果が下がるのは怖いですが、
副作用での命の危険ももちろん怖いです。」
⇒ペグフィルグラスチム投与(点滴後24h以降となっています)を行う選択肢がある
と思うのですが…
 
「FECをACに変更ではなく、FECをECに変更出来るかです」
⇒前回の回答の中の『FEC(100)x6 がAC(60)x4と「効果が同等」で「有害事象が多
い」ことは、どう考えているのでしょうか?』という記載に対する質問ですね。
 AC(60)とEC(90)は同等と考えられます。 これの根拠はCAF(50-60)がFEC(90)と同
等というデータがあるからです。
 ★つまり『FEC(100)x6 がAC(60)x4と「効果が同等」で「有害事象が多い」』とい
うコメントを『FEC(100)x6 がEC(90)x4と「効果が同等」で「有害事象が多い」』と
いうように考えてください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、この前は本当にありがとうございました。また、質問させて下さい。
10/5に第3回抗がん剤投与をしてきました。田澤先生がいつもおっしゃっておられま
した「EC」に変更してもらえました。
最初は、「また、どういう副反応が出るか想像がつかないし、同じFECの方がいいと
思うが・・・」と主治医から反対されていたのですが、今回70%に減らすと聞いて、
なんとしても「EC」にしたいと申し出ました。
先生は10分ほどお考えになって、「ECで10%の減で90%という方法ならいいと思いま
すが、そうしますか?」と聞かれ、私もかなり考えるお時間をいただき、ECに決めま
した。
そこで質問させていただきたいのですが、
①FECが6回に対して、ECは何故4回でいいのでしょうか?回数が少なくなってしま
うと効果が薄れるような気がしてしまいます。素人なので教えていただいても理解で
きないかもしれませんが、分かりやすく教えていただければ嬉しいです。
②1回目と2回目がFECで、3回目と4回目がECという変なコースになってしまいま
したが、FEC6回や、EC4回の正当なコースと比べて色々なことが変わってくるのか
思い、とても心配です。どうでしょうか?
③特に、トリプルネガディブの私にとって、この変更は不都合なことはないのか、効
果がどうなるのか、すごく心配です。看護師さんにFEC2回、EC2回という例は、今ま
で無かった」と言われ、余計に心配が増してきました。最初からECにしておけば良
かったと、今更後悔しています。最初からFECが最強と聞いており、あとはTCの説明
しかありませんでしたので、ECについては無知でした。
田澤先生はどうお考えでしょうか?
④それと田澤先生の他の方へのご返答で、「トリプルは再発のときに治療法がな
い」、「アンスラタキサンが効かなかったわけですから、それ以外の化学療法を行う
わけですが、やはり効果が悪いのです。それで、再発した後の余命も短いのです。」
というのを読みましたが、私の以前の質問には、「再発治療は何でもあり」とおっ
しゃっていたので、どちらが正しいお答えなのか混同しています。どちらが正しいの
でしょうか?
⑤トリプルネガティブの患者さんのブログにとても気になることが書いてありました
ので、正しいことを教えていただきたいです。
アントラサイクリン系はトリプルネガティブには効かないというのが定説になりつつ
あるらしいのです。
腫瘍内科医の今村貴樹先生のサイトの内容を、その方は書いていらっしゃるのです
が、
「トリプルネガティブ乳がんにおいては、他のタイプの標準治療法では奏功性が低い
のは言うまでもありません。ですからまともな医療機関なら、他のタイプの乳がんに
使用する治療法、例えばEC療法やタキサン系のみを何も考えずに使用することはあり
えません。」と記述されています。
ECをしてきたばかりなのに、すごくショックでした。
最近の乳がんトピックスとして、アントラサイクリンを用いるAC療法より、タキサン
系抗がん剤を用いたTC療法の方が、生存期間も延長できると報告されているそうで
す。
この記事について、どうお考えでしょうか?私は田澤先生のお考えを信用したいで
す。ですから、質問の④と⑤の疑問と不安をどうか、無くしていただき、私を安心さ
せていただきたいのです。
もちろん①~⑤の五つの質問、本当にご面倒だと思いますが、ご返答をいただきたい
です。恐怖で心が潰れてしまいそうです。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんんちは。田澤です。

回答

「①FECが6回に対して、ECは何故4回でいいのでしょうか?回数が少なくなってし
まうと効果が薄れるような気がしてしまいます。素人なので教えていただいても理解
できないかもしれませんが、分かりやすく教えていただければ嬉しいです。」
⇒これは、私個人の意見ではなく、「臨床試験の結果」からです。
 
 最も重要な臨床試験はNSABP B-36『FECx6とACx4が効果が同等で、副作用はFEC
の方が強い』という結果です。
 ここにFAC=FECという別の臨床試験(つまりファルモルビシンとアドリアマイシン
は同等)という結果を加えると「FECx6とECx4は同等」となるのです。
♯何事にも「過剰投与がいい」とは限らないのです。(特に術後補助療法は)
 
「FEC6回や、EC4回の正当なコースと比べて色々なことが変わってくるのか思い、
とても心配です。どうでしょうか?」
⇒大きな違いはないと思います。
 
 
「トリプルネガディブの私にとって、この変更は不都合なことはないのか、効果がど
うなるのか、すごく心配」
⇒全く問題はありません。
 「両方のやり方がある」のです。
 
『「トリプルは再発のときに治療法がない」、「アンスラタキサンが効かなかったわ
けですから、それ以外の化学療法を行うわけですが、やはり効果が悪いのです。それ
で、再発した後の余命も短いのです。」というのを読みましたが、私の以前の質問に
は、「再発治療は何でもあり」とおっしゃっていたので、どちらが正しいお答えなの
か混同しています。どちらが正しいのでしょうか?』
⇒私のコメントが矛盾していうことでしょうか?
 質問者は勘違いしています。
 「いろいろな場面」でのコメントは寄せ併せても無意味です。
 ・術前術後の化学療法は「アンスラタキサン」しか無い(適応がない)
 ・(万が一)再発してしまった場合には「別の抗がん剤を選択」するしかない(再
発後には、適応のある抗がん剤は何でもありです)
 ・ルミナールタイプには「ホルモン療法」、HER2陽性には「trastuzumabと別の抗
がん剤の組み合わせや、pertuzumab」などのように「再発後の治療に大いに期待がで
きる」のに対し「トリプルネガティブは化学療法は(再発後は)何でもありですが、
他のタイプと比べて効果のある期間が短い
 
以上の内容を「場面、場面で抜き出す」と、「いろいろな表癌」となるのです。
 
「⑤トリプルネガティブの患者さんのブログにとても気になることが書いてありまし
たので、正しいことを教えていただきたいです」
⇒そこに記載してある内容についてはコメントを差し控えます。(センセーショナル
なことを言う事で名を上げたいと考えている医師はいくらでも存在します。もしも、
それらを信用したいのならば、このブログは今後読まない方がいいと思います)
 トリプルネガティブに対する化学療法については「いろいろな薬剤」が試されてき
ました。
 「PARP1阻害剤」しかり、「カルボプラチン」しかりです。
 結局、「有効性は証明」されていません。
 
 ★将来的に「トリプルネガティブは細分化」され、「それぞれに応じたターゲット
療法」が確立するでしょう。
  ただ、「現時点」では「アンスラタキサン」が標準治療なのです。
 
○質問者は勘違いされています。
 「最近の乳がんトピックスとして、アントラサイクリンを用いるAC療法より、タキ
サン系抗がん剤を用いたTC療法の方が、生存期間も延長できると報告されているそうです。」
 これは常識です。
 だからAC(もしくはECやFEC)単独での治療は、やられなくなっています。
 (直接の比較試験はありませんが)そのTCよりもEC⇒タキサンもしくはAC⇒タキサ
ン(所謂アンスラタキサン)の方が有効であり、故に「トリプルネガティブではアン
スラタキサン」を行うべきだというのです。
 
○トリプルネガティブに対する(術前術後)の標準治療は「アンスラタキサン」です。
(アンスラサイクリン単剤でもなく、タキサン単剤でもありません)
  但し、十分な「low risk」に対しては「タキサン単独(TC)」の方が、「アンス
ラサイクリン単独(EC or AC)」よりは勧められます。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

先日は、私の勘違いや思い違いなどで、田澤先生に不愉快な思いやご迷惑をおかけし
てしまい、本当に申し訳ありませんでした。
トリプルネガティブなので、再発や転移の恐怖で頭がいっぱいで、気持ちに余裕が無
く、ついつい色んな記事を見てしまいました。
アンスラタキサンが効かない場合、「再発した後の余命も短い」、「有効な治療法が
ない」という事もあるのだと知り、恐怖でいっぱいになってしまい、冷静な判断が全
く出来なくなってしまっておりました。
色んな怖い言葉にすごく敏感になってしまい、せっかくいつも田澤先生にアドバイス
をいただいたり、心を落ち着かせていただいているのに、自分の気持ちがコントロー
ル出来ない様な時があり、本当に辛いです。
どうしても、悪い想像ばかりしてしまい、自分で自分を追い込んでしまっています。
こんな風ですから、毎日眠れず、もう、泣き過ぎるぐらい泣いたのに、涙がずっと止
まらない状況です。もっと前向きに闘っていかなければいけないのに、情けないです。
こんな私ですが、これからも引き続きよろしくお願い致します。
①今回のECはFECより副反応が少ないとお聞きしていましたが、そろそろ10日がたち
ますので、またフラフラしないかと心配しております。
以前と違うところは、今回はひどい便秘に悩まされましたので、下剤を何日か飲んだ
ところ、便秘は解消したのですが、今度はお腹が頻繁に痛くなり、下痢はしていない
のですが、腹痛で目が覚めてしまいます。
これはECの副反応によく見られる症状ですか?
②それと、血管痛が毎回ひどいのですが、注射針を刺したところではなく、いつも肘
を曲げ伸ばしするところ血管が痛いです。
そこを抗がん剤が通っていくからだと聞きました。
塗るお薬はいただいているのですが、ずっと痛みます。病院では、抗がん剤が漏れて
いるとかではないので、日にち薬だと言われました。
また、この痛みが取れていないのに、第四回の抗がん剤をまたしなければいけないの
が憂鬱です。
何か良い方法はありますか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
別に謝るようなことではありません。
誰しも「術後の再発の不安」に怯えるものです。
「時間しか解決しない」ことは良く解っています。
ただ、アドバイスがあるとすれば、「余計なネットの記事」など見ない事でしょう。

回答

「ひどい便秘に悩まされましたので、下剤を何日か飲んだところ、便秘は解消したの
ですが、今度はお腹が頻繁に痛くなり、下痢はしていないのですが、腹痛で目が覚め
てしまいますこれはECの副反応によく見られる症状ですか?」
⇒良くある症状です。
 ただし「ECに特有」ではなく「FECでもよくある」症状です。
 
「みます。病院では、抗がん剤が漏れているとかではないので、日にち薬だと言われ
ました。また、この痛みが取れていないのに、第四回の抗がん剤をまたしなければい
けないのが憂鬱です。何か良い方法はありますか?」
⇒中心静脈カテーテルのポートの挿入が方法の一つです。
 そうできない場合には「対側の血管(術側)」を、少しだけ用いることはありま
す。(浮腫みがないことが前提ですが)

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