Site Overlay

抗がん剤投与期間中のインフルエンザ予防接種は?

[管理番号:1487]
性別:女性
年齢:51歳
 
 

質問者様の別の質問

新たな管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:3198「腫瘍マーカー 1-CTPの上昇

 
 
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:1245「抗がん剤のマネージメント

 
 
いつも質問させていただいておりました者で、3回目からFEC→ECに変更したトリプルネガティブの者です。
お忙しい中、いつも親身になってお答えくださり、ありがとうございます。今日もよろしくお願い致します。
インフルエンザの予防接種は、この病気に罹る前は毎年していたのですが、今年も受けた方が良いのでしょうか?
主治医は「打つのなら時期を見て打たないと・・・」とあまり積極的ではないような感じだったので、時期について具体的には聞けませんでした。
なので、子どもの予約はしたのですが、私は今回は予約出来ていない状況です。
①投与の前後日はダメな感じがしますし、私はいつも投与10日目ぐらいから白血球がすごく下がってしまうので、その時も打てない気がします。
それと、今回のEC4回目が終わると、次はウイークリーPTXが始まりますので、抗がん剤の間隔が短すぎるので、それも難しい気がしています。
ちょっと行動が遅かったと後悔しています。
具体的に投与してから何日目ぐらいがよいのでしょうか?
②もし、インフルエンザに罹ってしまったら、リレンザなどで治療することは、大丈夫なのでしょうか?
抗がん剤と一緒に使用してもいいのでしょうか?
③今回、おかげさまで、下痢と便秘と爪の変色などの副反応はあったものの、前回と前々回のようなフラフラし
てしまうようなこともありませんでした。
ですので、初めて病院に行かずにすんで、白血球を上げる注射もせずにすみました。
26日に第4回の抗がん剤投与がありますが、初めて白血球を上げる注射をしていないことによって、白血球の値があまり上がっていないのではと心配です。
自力でどのくらいの数値まで上がるものなのでしょうか?
④抗がん剤投与の最初の方は食欲が落ちる日も多かったのですが、近頃はかなり食べられるようになりました。
それなのに、体重は落ちる一方です。この3ヶ月で5キロ近く落ちてしまいました。抗がん剤の影響でしょうか?
あまりにどんどん落ちていくので、体中に転移しているのでは・・・と、また悪い想像をしてしまいます。
こういうことは、あるのでしょうか?
⑤この前、ご相談させていただきました血管痛のことです。注射針とはずいぶん離れた腕の曲げ伸ばしの位置の血管が痛いのですが、更にそのもっと上の力こぶの位置の内側も痛いです。そこも血管が通っているからでしょうか?
抗がん剤を打った日から今日で2週間ですが、だんだん痛くなっている気がします。手をゆるく曲げていると痛くないのですが、腕を伸ばして、ちょっと遠くのものを取ろうとした時にすごく痛いです。
普通は日にちがたてば、だんだん痛みが無くなっていくものなのではないでしょうか?
5個も質問があり、本当に申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
抗がん剤治療をしている、我々医師が「この時期」に必ず聞かれるのは「インフルエ
ンザの予防接種はどうしたらいいのか?」というものです。
きっと、質問者の担当医も「毎年、必ず聞かれている筈だから、答えは用意されてい
る筈」だと思うのですが…

回答

「インフルエンザの予防接種は、この病気に罹る前は毎年していたのですが、今年も
受けた方が良いのでしょうか?」
⇒是非、受けてください。
 乳癌学会のガイドラインでは推奨しています(推奨度B)
 理由としては、
①抗がん剤中にインフルエンザに罹患すると重症化が懸念される
②抗がん剤中にインフルエンザ予防接種を受けても、抗体産生され、その有効性は明らかである。
③抗がん剤中のインフルエンザ予防接種により重篤な有害事象は増えないという報告が多い。
 
「具体的に投与してから何日目ぐらいがよいのでしょうか?」
⇒決まった方法がある訳ではありません。
 ただし、白血球の最下点(nadir)を避けるように推奨されています(当たり前ですが…)
 
○その意味で私は、「投与直前(最も白血球が高い時期と言えます)数日」を勧めています。
 
「具体的に投与してから何日目ぐらいがよいのでしょうか?」
⇒私であれば、投与前2,3日前後としています。つまり「17日目~20日目」です。 
 担当医と必ず相談してください。
 
「自力でどのくらいの数値まで上がるものなのでしょうか?」
⇒本来は、「元の値まで」戻る筈です。
 「元の値まで戻る為の期間」が「3週間投与間隔の意味」なのです。
 ○白血球を上げる注射は「一番下がっている値の底上げ」と考えてください。
 
「もし、インフルエンザに罹ってしまったら、リレンザなどで治療することは、大丈夫なのでしょうか?抗がん剤と一緒に使用してもいいのでしょうか?」
⇒大丈夫です。 通常のインフルエンザの治療を行えます。
 ただし、暫く「抗がん剤は延期」となります。
 
「あまりにどんどん落ちていくので、体中に転移しているのでは・・・と、また悪い想像をしてしまいます。こういうことは、あるのでしょうか」
⇒抗がん剤中に「転移する心配」など不要です。
 抗がん剤投与中の症状は全て「抗がん剤投与による副作用」と考えてください。
 
「普通は日にちがたてば、だんだん痛みが無くなっていくものなのではないでしょうか?」
⇒もっと、日数を要します。
 血管炎は「薬剤が流れる際の刺激」による痛みではありません。
 「抗がん剤が血管を通過した」事により、「ジワジワと血管が炎症を起こし、硬くなったいく」のです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日はインフルエンザ予防接種の適切な日程を教えて下さり、ありがとうございました。
抗がん剤投与前、2、3日前後で、抗がん剤投与から17日~20日ということですと、10月26日に4回目のECですので、10月24日が当てはまります。ですが、その日は子どもの分しか予約しておらず、もうその日は満員ということでした。
その前後の日も探してもらっていますが、なかなかどこも満員のようです。
その次となると、ウィークリーPTXが始まってしまいます。
そこで教えていただきたいのですが、
①ECの4回目と、ウィークリーPTXの間は3週間で合っていますか?
合っていましたら、その時期の範囲で田澤先生がおっしゃる日程がラストチャンスだと思いますが、この考えは合っていますか?
②もし、そこも満員でしたら、ウィークリーPTXが始まってしまい、投与の間が一週間しかありませんので、そこにインフルエンザワクチンを入れるのは難しいと思うのですが、どうでしょうか?
③血管炎は「ジワジワと血管が炎症を起こし、硬くなっていく」ということですが、
それは、「硬結」というものでしょうか?押さえるとかなり小さいですが、しこりのようなものを感じます。そのまま放っておいて大丈夫ですか?
④抗がん剤の注射を刺す箇所は、色々と変えて下さっていますが、結局は同じその痛い箇所の血管を通っていくので、家に帰ってから手を伸ばす家事をする時、痛くて辛いです。
見た目はそんなにひどくないので、主治医も看護師さんも、そんなに重要視してくれません。
次回もその硬くなった箇所に薬剤を流して良いのか不安です。血管がボロボロになったりしないのでしょうか?
お忙しい中、毎回本当に申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「①ECの4回目と、ウィークリーPTXの間は3週間で合っていますか?合っていましたら、その時期の範囲で田澤先生がおっしゃる日程がラストチャンスだと思いますが、この考えは合っていますか」
⇒その通りです。
 
「ウィークリーPTXが始まってしまい、投与の間が一週間しかありませんので、そこにインフルエンザワクチンを入れるのは難しいと思うのですが、どうでしょうか?」
⇒そんな事はありません。
 通常、weekly PTXでは(副作用が少ないため)「白血球低下」はありません。
 私であれば、「初回投与」後、2回目時の採血で「白血球がきちんと戻っている(低下していない)」ことを確認した上で「3回目の直前」に予防接種してもらいます。
 ♯担当医に確認してください。 インフルエンザ予防接種は「抗がん剤が終了してからにしてくれ」という医師もいそうです。
 
「血管炎は「ジワジワと血管が炎症を起こし、硬くなっていく」ということですが、それは、「硬結」というものでしょうか?押さえるとかなり小さいですが、しこりのようなものを感じます。そのまま放っておいて大丈夫ですか?」
⇒その通りです。
 放っておいて大丈夫です。
 ただ対処法として「ヒルドイドソフト」があります。
 劇的な効果は期待できませんが、担当医に処方してもらってください。
 
「血管がボロボロになったりしないのでしょうか?」
⇒破裂したりはしません。
 しかし、硬くなり「流れが悪くなる」ことはあります。
 その場合には「別の血管を探す」ことになるでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

10/21に1487で質問させていただいており、ご返答をお待ちしている状況ですのに、
こんなにまたすぐに質問をさせていただく事をお許しください。
先日、インフルエンザの予防接種は受ける方が良いとのご返答をいただきました。
その際に大切なことを教えていただくのを忘れており、追加質問させてください。
今回の抗がん剤投与の際、飲み薬をいただいておりますが、これらを飲んでいて、インフルエンザの予防接種には不都合なことはないのでしょうか?
お薬は次のとおりです。
デカドロン カイトリル コンスタン 重カマ「ヨシダ」 プロテカジンです。
それと、血管痛用にデルモベート軟膏を塗っています。
あと、悪心時用にナウゼリンをいただいておりますが、まだ飲んでいません。
それと、発熱時用に シプロキサン ロキソニン セルベックスをいただいておりますが、これも発熱しませんでしたので、飲んでいません。
薬剤師にたずねる内容なのか迷ったのですが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
インフルエンザ予防接種ですね。
内服薬
「デカドロン カイトリル コンスタン 重カマ「ヨシダ」 プロテカジン」「これらを飲んでいて、インフルエンザの予防接種には不都合なことはないのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 是非、接種してください。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

この前はたてつづけに質問ばかりして、申し訳ありませんでした。
お答えくださって感謝しています。ありがとうございました。
今回もよろしくお願い致します。
先日、4回目のECを受けに行ったところ、白血球の値が上がっておらず、2120しかないので、「今日は抗がん剤は出来ない」と言われ、一週間後に上がっていたらすることになってしまいました。
過去2回のFECは副作用のフラフラとした自覚症状がひどく、白血球ももっと下がって
いましたので、2回とも白血球を上げる注射をしていただきましたが、今回、ECに変えてからはお腹の調子が悪いぐらいで副作用をそんなに感じることがありませんでした。
ですので、わざわざ注射を打ちに行きませんでした。でも、自力だけでは私の場合は上がりませんでした。
注射を打ちに行かなかったのがダメだったのか主治医にお聞きしたところ、「注射するレベルでもないから、それがダメということはない」というお答えでしたが、注射をしてもらいに行ってたら延期せずにすんだのにと後悔しています。
それでお尋ねしたいのですが、①延期をすると効果が落ちると以前お聞きしていたので、少しでも効果を上げたい私にとってすごく心配です。
 この場合は仕方がなかったのでしょうか?
②インフルエンザの予防接種のことをお尋ねしたところ、白血球が下がっているからそれも今は打てない。
一週間後に数値が上がっていたら、先にインフルエンザの予防接種をして、その一週間後に抗がん剤をするしかないと言われました。
あまりインフルエンザ予防接種を推奨していない感じで、「ガン治療に重きをおくか、人それぞれの考え方の違いで、ガン患者さんでインフルエンザ予防接種を打たない人も大勢いる」とおっしゃっていました。
予防接種はとても気になるところですが、またこれ以上4回目のECが延期になるのは不安でしたので、一週間後はECをすることになりました。
この判断は良かったのでしょうか?
③血管痛に良いと、この前、田澤先生に教えていただきましたヒルドイドソフトというお薬のことを主治医に聞きたかったのですが、延期のショックで聞きそびれてしまいました。今、デルモベート軟膏0.05%というお薬をいただいていますが、それと、ヒルドイドソフトとは全く成分が違いますか?
④ウィークリーPTXについてですが、以前の他の方へのご質問に、「FECとは比較にならず、天国にも感じるでしょう」、「手指のしびれもそれほど強くはないはずです」、「怖がる必要はありません。(拍子抜けするでしょう)」とお答えになっておられましたので、とても安心していました。
ところが、主治医から、「浮腫で足やあちこちが腫れることがある」とか、「しびれは何年も続く人もいる」と聞かされました。
どなたかも、「手や足に刺すような痛みがあり、眠れない」とおっしゃっており、とても怖くなってきました。
同じ抗がん剤なのに、病院によって何か違ったりするのでしょうか?
今回もたくさんの質問で申し訳ありませんが、田澤先生が答えてくださることによって、私の恐怖心と鬱な気分が和らぎます。よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「延期をすると効果が落ちると以前お聞きしていたので、少しでも効果を上げたい私
にとってすごく心配です。 この場合は仕方がなかったのでしょうか?」
⇒その通りです。
 「白血球2120」では延期せざるをえません。 減量投与も無理です。
 あくまでも「再発予防」なのです。現実の危険は避けるべきなのです。
 
「ガン治療に重きをおくか、人それぞれの考え方の違いで、ガン患者さんでインフル
エンザ予防接種を打たない人も大勢いる」
⇒私は患者さんには「化学療法中こそ、是非ワクチンしてください」と推奨しています。
 乳癌ガイドラインでは「予防的な意義が明らか」であるため『接種は勧められる』
推奨度Bとなっています。
 ○タイミングとしては「骨髄機能の最下点の時期を避けて」とあるので、「化学療
法投与3-4日前」とお話しています。
「4回目のECが延期になるのは不安でしたので、一週間後はECをすることになりまし
た。この判断は良かったのでしょうか?」
⇒ECを優先すべきと、私も思います。
 Weekly PTXでは「白血球が下がらない」ので、「いつでも良い」と思います。但し
担当医の許可が必要です(担当医は嫌がりそうですが…)
 
「デルモベート軟膏0.05%というお薬をいただいていますが、それと、ヒルドイドソ
フトとは全く成分が違いますか?」
⇒全く違います。
 デルモベートはステロイドで、ヒルドイドは「ヘパリん類似物質」です。
 
「同じ抗がん剤なのに、病院によって何か違ったりするのでしょうか?」」
⇒そんな事はありません。
 実際に現在、「weekly PTXしている」患者さんがいますが、「全く副作用なし」と感想をいただいています。
 「痺れ」に関しては、「末梢神経障害」なので「長期投与では長引く」ようです。
 とりあえず、(点滴してみると)「楽と感じる」ことは事実です。
 「回数が増えてくる」と「痺れなど」あります。
 ただ、「抗がん剤である以上」全く副作用の無い魔法の薬などないのです。(ハーセプチンは別ですが…)
 
 

 

質問者様から 【質問5】

恐怖心に押しつぶされそうな私に、いつもアドバイスをくださり助けていただいて、田澤先生には本当に感謝しております。ありがとうございます。
いつも質問させていただいておりますトリプルネガティブ2aの者です。
①発熱時用に病院から、シプロキサン、ロキソニン、セルベックスをいただいておりますが、今までは発熱することがあ
りませんでしたので、使うことがありませんでした。
ですが、今後、発熱した場合、これらの薬を飲んで、その後、それがインフルエンザによる発熱と後で分かった場合、大丈夫なのでしょうか?発熱の原因も知らずにこれらの薬を簡単に飲んでしまって良いものか、教えていただきたいです。
②ウィークリーPTX(タキソール)の副反応についてお尋ねします。
先生の患者さんは楽に感じるとおっしゃっている方が多いとの事ですが、私の通っている病院では、しびれがひどかった
り、刺すような痛みだったり、物を持つ感覚が分からなくなるほどの方がいらっしゃるようです。
指の感覚の副反応がとても心配でならないのです。
エレクトーンやパソコンが出来なくなるのも怖いですし、料理やお弁当作りも出来なくなってしまったら・・・と心配なことだらけです。
以前、病院によって抗がん剤が違うということは無いというご返答をいただきましたが、製薬会社によって少し違ったりすることはないのでしょうか?
予防接種も製薬会社によって内容が若干違うとテレビでやっていたもので、抗がん剤もそういうことがあったりするのか気になります。
もし、差し支えないのでしたら、どちらの製薬会社のものか教えていただきたいです。
③体重が47.8kgですと、どのぐらいの投与量になるのでしょうか?
私も含め、毎日全国からたくさんのご質問に大変だと思いますが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「その後、それがインフルエンザによる発熱と後で分かった場合大丈夫なのでしょうか?」
⇒明確な区別はできません。
 ただ大きな問題はありません。(薬剤投与日からの日数で、ある程度検討はつきます)
 
「発熱の原因も知らずにこれらの薬を簡単に飲んでしまって良いものか、教えていただきたいです」
⇒大きな問題はありません。
 抗生剤を飲んだり、「熱冷まし」を使うことは問題ありません。
 (抗がん剤投与日からの日数から)インフルエンザを考える場合には「インフルエンザ検査」も行います。
 
「製薬会社によって少し違ったりすることはないのでしょうか?」
⇒ありません。
 
「体重が47.8kgですと、どのぐらいの投与量になるのでしょうか?」
⇒「体表面積での換算なので「身長と体重」の情報が必要です。
 
 ○weekly PTXは「恐れるよりも、投与開始する」ことをお勧めします。
 他の情報に惑わされるよりも「一度行ってみましょう」
 もし「きついと感じたら」減量すればいいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

先日は、副反応への恐怖心を和らげてくださり、ありがとうございました。
体表面積をおたずねするのに、身長を言い忘れており、失礼致しました。
①身長は159cmで、体重は前回質問時より少し増え、48.2kgです。
 私の場合、ウィークリーPTXはどのくらいの投与量になりますか?また、体重の1kgの増減で、投与量の違いはどれぐらいなのでしょうか?
②抗がん剤治療中に、再発・転移はありえないと以前お聞きしましたが、
 もし、抗がん剤が効かないタイプの場合はどうなのでしょうか?
 トリプルネガティブには効かないタイプもあるらしいので、とても心配です。
③乳がんの予防には運動が良いとよく聞きますが、抗がん剤治療中には運動は良いのでしょうか?
 血の巡りが良くなって、がんの細胞が血液に乗って余計に体のあちこちに散らばりそうなイメージがするのですが・・・。
 全くの素人考えですが、安静にしているのと運動をするのとでは、どちらが良いのしょうか?
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「私の場合、ウィークリーPTXはどのくらいの投与量になりますか?」
⇒140mgです。
 
「体重の1kgの増減で、投与量の違いはどれぐらいなのでしょうか?」
⇒変わりません。
 一桁は「切り捨て」します。 
例) 
48kg⇒143mg⇒(実際の投与量)140mg
47kg⇒141mg⇒(実際の投与量)140mg
49kg⇒144mg⇒(実際の投与量)140mg
 
「もし、抗がん剤が効かないタイプの場合はどうなのでしょうか?」
⇒通常は「術後抗がん剤中」は(例え、効果が悪くても)「再発するには早すぎる」
のです。(術後1年以内の再発は極めて稀という理由で)
 ○この点では「術前抗がん剤のように、目に見える大きな腫瘍が効かない際には
(目に見えて)大きくなる」のとは感覚的に異なります。(目に見えない癌細胞がたとえ、抗がん剤が無効でも目に見えるようになるまでは相当な時間を要するのです)
 
「抗がん剤治療中には運動は良いのでしょうか?」
⇒是非、行ってください。
 「血液のめぐりが良くなる事と、癌細胞が転移する事」は全く別です。
 
 

 

質問者様から 【質問7】

いつも明確でわかりやすいご返答をくださって、ありがとうございます。
①昨日、白血球が2660で低いので、第1回目のウィークリーPTXが出来ず、延期になってしまいました。
やはり、3000以上は無いとダメなのでしょうか?最低ラインは3000なのでしょうか?
②私の身長と体重ではウィークリーPTXは140㎎と計算していただき、ご返答をくださって、ありがとうございました。
このレジメンというのは、どの病院も共通なのでしょうか?
主治医から違う数字を言われることはありえますか?
③もし、ありえるとしたら、どのぐらいまでが許容範囲なのでしょうか?
多く投与すると危険と田澤先生に前に教えていただいたので、もし、全然違う数字を言われたら、どのように対応してよいのか心配です。
例えば、「150㎎」とか、「130㎎」など、10㎎の違いは大丈夫でしょうか?
20㎎以上はダメな気がしますが、どこまでが大丈夫なのか気になります。
④昨日、身長が前より何故か縮んでしまい、体重も少し減りました。
身長が158.2㎝で、体重が47.8㎏の場合は、ウィークリーPTXの投与量はどのくらいでしょうか?
この前に、140㎎というお答えをいただきましたのに、再度、申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
「やはり、3000以上は無いとダメなのでしょうか?最低ラインは3000なのでしょうか?」
⇒添付文書上は「白血球3000、又は好中球1500未満では延期」となっています。
 
「このレジメンというのは、どの病院も共通なのでしょうか?主治医から違う数字を言われることはありえますか?」
⇒共通です。
 
「全然違う数字を言われたら、どのように対応してよいのか心配」
⇒大丈夫です。
 担当医を信頼することです。
 ただ、実際には「薬剤科でもチェック体制」が通常あります。
 
「身長が158.2㎝で、体重が47.8㎏の場合は、ウィークリーPTXの投与量はどのくらいでしょうか?」
⇒デュボア式で計算すると「体表面積は1.46」となります。
 100×1.46=146 切り捨てで140mgとなります。
 医師によっては「切り上げる」かもしれません。
 
 

 

質問者様から 【質問8】

田澤先生には、私の不安や恐怖心を和らげていただいて本当に感謝しております。ありがとうございます。
先日、第1回目のウィークリーPTXを受けてきましたが、今のところは心配しておりました副作用も無く、その点は良かったのですが、投与量が田澤先生に教えていただいた量よりかなり少なかったので心配です。
本来なら主治医に尋ねるところだとは思うのですが、「今日の投与量はどれぐらいになりますか?」と主治医に質問したところ、怒ったような感じで、「こちらに任せて下さい」と言われ、気を悪くさせてしまい、もう聞けない状況になってしまったのです。
私が毎回、色々不安に思うことなど質問が多かったからかもしれません。
前置きが長くなりました。質問させていただきます。
①その時の身長は158.2㎝で、体重が47.2㎏でした。体重は前より少しは減りましたが、投与量が115㎎というのは、田澤先生に教えていただいた140㎎よりかなり少なく感じますが、どうでしょうか?
この数字は、化学治療室で投与する時に看護師さんに教えていただいたのと、会計の時にもらう診療明細書に書いてあったものです。
レジメンは全病院で共通であるなら、私の素人感覚では20%ほど減量されているように感じるのですが・・・。
白血球数が3460と低めだからなのでしょうか?第1回目ということで様子を見るので減量ということもあるのでしょうか?
②もし、減量されているとしたら、やはり効果も下がってしまうと思うのですが、どの程度効果が下がりますか?
③次回、減量無しでお願いしたいところなのですが、また、気を悪くされるのかと思うと、言いづらいです。こういう事を申し出る事自体が、お医者さまにとっては失礼にあたるのでしょうか?
お忙しい中、申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。
「投与量が115㎎というのは、田澤先生に教えていただいた140㎎よりかなり少なく感じますが、どうでしょうか?」
⇒添付文書にある「B法では100mg/m2」となっていますので、本来は140mgとなりますが「80mg/m2で行う施設も多い」です。
 80mg/m2で計算すると115mgとなります。
 
「もし、減量されているとしたら、やはり効果も下がってしまうと思うのですが、どの程度効果が下がりますか?」
⇒残念ながら「比較データ」はありません。
 実際には「数パーセントもない」と思います。
 
「こういう事を申し出る事自体が、お医者さまにとっては失礼にあたるのでしょうか?」
⇒そういう訳ではありませんが…
 ただ、「病院毎にレジメン登録」として整備されている筈であり、その病院では
「80mg/m2」となっているのだと思います。
 それであれば、「100mg/m2で行う事は、過量投与」となり不可能です。
 このままの量「115mg(80mg/m2)」で行ってもいいと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問9】

田澤先生、いつも助けてくださり、ありがとうございます。
先日の「主治医に対して失礼にあたるのか」という私の質問に「そんなことはないと
思います」とお答え下さって、安心致しました。ありがとうございました。
また、今回も質問させていただきます。よろしくお願い致します。
①ウィークリーPTXはあまり白血球が下がらないとのことでしたが、私の場合は下
がってしまい、2450でした。でも、好中球の値が高めでしたので、第2回目の投与を受けることが出来ました。
でも、次回投与までに、また白血球の値が下がるということも考えられますか?
②先日、奥歯の銀色の詰め物が、はずれてしまいました。抗がん剤治療中で白血球の値が下がっている時に、歯医者さんで治療するのは危険なことと、病院でいただいた冊子に書いてありました。
どこも削ることなく、ただ、詰め物だけをうまくはめてもらえば良いと、主治医はおっしゃったのですが、うまく詰め物が合わなかった場合、歯を削ったりして歯茎から血が出たりすることもあると思うのですが、その場合は大丈夫なのでしょうか?
③時期も、歯の為には一刻も早くした方が良いとは思いますが、白血球があまり高くないのにどうしたらよいのでしょうか?
④ナノマシンという小さいカプセルの中に抗がん剤を入れ、がん細胞だけを上手く攻撃出来るという内容をテレビでやっていました。来年度中に乳がん治療で認可の可能性があるらしいですが、これは再発や転移の治療にも使えるものなのでしょうか?
⑤これもテレビの情報なのですが、最新のがん治療法でニボルマブという薬が紹介されていましたが、一部のがんには保険適用もあると説明がありましたが、その一部のがんには乳がんは含まれていないのでしょうか?
毎回、多くの質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答9】

こんにちは。田澤です。
「でも、次回投与までに、また白血球の値が下がるということも考えられますか?」
⇒大丈夫だと思います。
 逆に下がるようなら「容量設定を下げる」(減量する)必要があります。
 
「うまく詰め物が合わなかった場合、歯を削ったりして歯茎から血が出たりすることもあると思うのですが、その場合は大丈夫なのでしょうか?」
⇒其の程度は大丈夫です。
 「weekly PTX」では、それ程神経質になる必要はありません。
 
「時期も、歯の為には一刻も早くした方が良いとは思いますが、白血球があまり高くないのにどうしたらよいのでしょうか?」
⇒其の程度のものであれば、「いつでもいい」と思います。
 担当医と相談してください。
 「白血球があまり高くないのに」とありますが、「正常値と大差ない」値です。問題ありません。
 
「来年度中に乳がん治療で認可の可能性があるらしいですが、これは再発や転移の治療にも使えるものなのでしょうか?」
⇒現在、最終段階の臨床試験に入っているのがパクリタキセルを封入して「NK-105」として(通常の)パクリタキセルと比較しています。
 これの「対象」が「転移再発乳癌」なので、適応症は「転移再発乳癌」となると思います。
 
「一部のがんには保険適用もあると説明がありましたが、その一部のがんには乳がんは含まれていないのでしょうか?」
⇒含まれていません。
 「悪性黒色腫」に適応があり「肺癌など」では治験中ですが、「乳癌での動き」はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問10】

12/24の午前9時すぎに質問を送信させていただいたのですが、ご返答をいただいてをいただいておりません。
もしかしたら、送信されましたというメッセージは出たのですが、何らかの原因で送信されていない可能性があると思い、再度、送信させていただきます。
もし、二通届きましたら、申し訳ありません。
先日は「ナノマシン」のことで、詳しく教えてくださり、ありがとうございました。
また、質問させていただきます。
①その「ナノマシン」の件ですが、転移再発乳がんに適応という嬉しいニュース、早く認可されることを期待しています。
ですが、私の場合は、一次治療でウィークリーPTXを選んでいますので、もし、この先、転移再発した場合、その「NK-105」はパクリタキセルですから、
トリプルネガティブの私はこの治療を受けることは出来ないのでしょうか?もし、出来ないのでしたら、他の抗がん剤をするという手立てしか私私には残されていないのでしょうか?
②抗がん剤を始めた頃、一度、白血球が300近くに下がったことがあり、それ以来、「生ものは食べてはいけない。
」と、看護師さんから指導されておりました。
サラダ、お寿司、生たまごはもちろん、桃などの皮が薄い果物もダメというとでしたので、ずっと守って我慢してきました。
ところが、先日、主治医に「お寿司とか生ものはやっぱり食べてはいけないですよね?」と質問したところ、「全然大丈夫です。」と言われて驚驚きました。
今は、白血球は2400~2600ぐらいをうろうろしている状態ですが、そのくらいなら大丈夫ということなのでしょうか?
どのくらいの数値からが大丈夫なのでしょうか?
③他の皆さまのご質問も大変勉強になり、読ませていただいておりますが、病理診断がとても詳しく書かれています。
先生のご返答の、「ERが10%以下でも反応があったらホルモン治療を行行う」とか、「HER2 2+はハーセプチンをしないことの不利益は大変なものなもの」という文をを拝見して、私の場合は大丈夫なのか心配になってきました。
ホルモン-、HER2-とはとは主治医から口頭で説明を受けましたが、それは少しのパーセントも反応反応が無いということと理解して良かったのでしょうか?
当初、「ハーセプチンは効かないのですか?」と聞いたところ、「効かない」というお答えでしたので、私の場合は抗がん剤のみということでいいのでしょうか?
私は主治医から皆さんのようにここまで詳しく教えていただいておりません。
病理診断のコピーをいただきたいと思ってはいるのですが、また、不機嫌になられるのではと思うと言い出しにくいです。
その病理診断にとても怖いことが書いてあったとしたら、今より更に辛い気持ちになるのも怖いです。
でも、やはりもらう方がいいですか?
④毛髪のことですが、全部抜けておらずうっすらと残っている状態が続いていましたいていました。
それが、この頃、次の髪の毛が短く生えてきたのです。
パクリタキセルは脱毛すると聞いていましたので、抗がん剤が効いていないのではと心配になりますが・・・。
抗がん剤治療の後に生えてくるとはよく聞きますが、治療中に生えてくるようなことはあるのでしょうか?
激務の中、大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答10】

こんにちは。田澤です。
「一次治療でウィークリーPTXを選んでいますので、もし、この先、転移再発した場合、その「NK-105」はパクリタキセルですから、トリプルネガティブの私はこの治療を受けることは出来ないのでしょうか?もし、出来ないのでしたら、他の抗がん剤を
するという手立てしか私には残されていないのでしょうか?」
⇒別に使ってはいけないということはありませんが、通常は「異なるもの」から使う事になります。
 ただ、この手のことを気にする方が多いですが、「もしも、再発したら… の為にとっておく」という考え方は止めましょう。
 初期治療で「ベスト」をつくすことです。
 ○いずれ実臨床の場で「ナノマシンが本当に有効なdrug delivery systemであることが証明」されれば、(パクリタキセルだけでなく)あらゆる薬剤に応用されるわけです。
  
「②抗がん剤を始めた頃、一度、白血球が300近くに下がったことがあり、それ以来、「生ものは食べてはいけない。白血球は2400~2600ぐらいをうろうろしている状態ですが、そのくらいなら大丈夫ということなのでしょうか?どのくらいの数値からが大丈夫なのでしょうか?」
⇒「夏場の痛み易い時期でもなければ、新鮮なものは大丈夫」です。
 白血球は1500以上あれば日常生活に何ら、問題ありません。(単に抗がん剤するには2000では低いというだけです)
 
「HER2 2+はハーセプチンをしないことの不利益は大変なもの」
⇒質問者の勘違いです。
 HER2 2+は「必ずFISHで確認」しなくてはなりません。
 HER2 2+の75%はFISH陰性なのです。
 
 ○HER2 3+ もしくはHER2 2+(FISH陽性)だけがハーセプチンの適応です。 決してHER2 2+で(FISH方で確認せずに)抗HER2療法を行ってはいけません。
 
「ホルモン-、HER2-とは主治医から口頭で説明を受けましたが、それは少しのパーセントも反応が無いということと理解して良かったのでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「私の場合は抗がん剤のみということでいいのでしょうか?」
⇒トリプルネガティブでは(現時点では)「ホルモン療法や抗HER2療法などのターゲット療法は無く」一般的な抗がん剤のみなのです。
 
「やはりもらう方がいいですか?」
⇒そう思います。
「④毛髪のことですが、全部抜けておらずうっすらと残っている状態が続いていました。それが、この頃、次の髪の毛が短く生えてきたのです。パクリタキセルは脱毛すると聞いていましたので、抗がん剤が効いていないのではと心配」
⇒副作用があれば「副作用がきつい」となるし、無ければ「効いていないのではないか?」という心理は理解できますが…
 全く関係ありません。
 
「抗がん剤治療の後に生えてくるとはよく聞きますが、治療中に生えてくるようなことはあるのでしょうか?」
⇒あります。
 特に、「アンスラサイクリン先行」の場合のタキサンでは「生えてくる」ことが良くあります。
 
 

 

質問者様から 【質問11】

田澤先生、いつも質問に答えてくださって、不安に押しつぶされそうな私を救っていただき、ありがとうございます。
また、今日もよろしくお願い致します。
①ウィークリーPTXについて教えていただきたい事があります。
田澤先生から以前、「ウィークリーPTXは白血球が下がらない」とお聞きしたのですが、私の場合はどんどん下がっていく一方なのです。
去年の11/30の第1回目は3460ありましたが、2回目の12/7は2450に下がり、
12/14は休薬で、3回目の12/21は2週空いているので2610に少しは上がりましたが、4回目の12/28は2370に下がり、5回目の今年1/4は更に2070に下がってしまいました。
「6回目は休薬した方が良い。3週投薬して一回休むというパターンもある。」と主治医の先生はおっしゃったので、6回目は1/18にしました。
ですが、2週間空いた割には2090と20しか上がりませんでした。
しかも、好中球は、だいだいはいつも70以上で上限値よりHだったのに、今回は好中球まで下がってしまい、55.4しかありませんでした。
ECの時はだいたい3000台をキープしていたのに、ウィークリーPTXになった途端、どんどん下がってきています。
投与量も田澤先生の病院より少なめの80を基準としているのに、どうしてこんなに下がっていくのか、不安でなりません。
何か理由があるのでしょうか?
②ある腫瘍医のブログで見たのですが、ウィークリーPTXは、「3週して1回休むと
いう病院もあるが、死亡率が上がるのでやめた方がよい。
それは転移性乳がんのやり方」というような内容が書いてありました。
延期と減量ではどちらが生存率が高いのかデータは無いと前に教えていただきましたが、この文面を読んでしまうと、延期は怖いと思うのですが、
どうなのでしょうか?
激務の中、恐縮ですが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答11】

こんにちは。田澤です。
「投与量も田澤先生の病院より少なめの80を基準としているのに、どうしてこんなに下がっていくのか、不安でなりません。何か理由があるのでしょうか?」
⇒理由はありません。
 もともとの体質でしょう。
 仕方がないことです。
 
「延期と減量ではどちらが生存率が高いのかデータは無いと前に教えていただきましたが、この文面を読んでしまうと、延期は怖いと思うのですが、どうなのでしょうか?」
⇒1度「G-CSF」を打つという手はあると思います。
 そうすることで「白血球の底上げ」が図れるかもしれません。
 通常はweekly PTXでは行わないことですが、「完遂するためには、ひとつの手段」だと思います。担当医と御相談を。
 
 

 

質問者様から 【質問12】

先日は色々と教えて下さり、ありがとうございました。
この前、白血球が久々上がっていたので、無事7回目のウィークリーPTXをしていただきました。
また今回も色々と教えていただきたく、よろしくお願い致します。
①免疫細胞療法が、2018年に確立される様なことを、テレビの情報番組でしていたの
ですが、これは期待していいのでしょうか?
②自分のガン組織を持参する自家がんワクチン療法を調べましたら、乳がん骨転移からの完全完解症例まで出ており、すごく効くような印象のホームページでした。
トリプルネガティブ乳がんも完全奏功と書いてありました。
田澤先生はこれをどのようにお考えですか?
③そのホームページには、化学療法による脳機能障害、ケモブレインも要注意と書いてありました。
これは本当ですか?
脳に抗がん剤は到達するのですか?
④樹状ワクチン療法、NK細胞療法など、他にも色々あるようですが、これらは再発を抑制することは出来るのでしょうか?
⑤ウィークリーPTXを受ける直前に、空腹で気持ちが悪くならない為に、いつもバナナを食べるのですが、これは大丈夫ですか?
それと、抗がん剤と相性が悪く、効きにくくなるような食べ物や飲み物はありますか?
緑茶とコーヒーがダメと、どこかで読んだ記憶がありますが・・・。
逆に効き目が良くなる食べ物や飲み物はありますか?
⑥もし、再発・転移してしまったら・・・とどうしても考えてしまいます。
いつも頭の中にあります。
もう、手術から半年もたっているのに自分だけ時間が進んでいない気分です。
トリプルネガティブ2aですと、やはりリスクが高い気がしますし、再発・転移すると
なかなか治す手立てが無いようですし、この不安が10年も続くかもしれないと思うと、悲しい気持ちでいっぱいになります。
「死」を意識してしまい、涙が止まらなくなってしまいます。
このようなことは、心療内科か、精神科でおたずねするのが筋だとは思いますが、たく
さんの患者さんを診てこられた田澤先生なら、
私のような悩みも解決されてきたのではないかと思い、思い切っておたずねしました。
気持ちの持ちようと、どのようにすれば、心が楽になるのか教えていただきたいです。
質問が多く、本当に恐縮ですが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答12】

こんにちは。田澤です。
「①免疫細胞療法が、2018年に確立される様なことを、テレビの情報番組でしていたのですが、これは期待していいのでしょうか?」
⇒まだ期待できるレベルには到底及びません。
 
「②自分のガン組織を持参する自家がんワクチン療法を調べましたら、乳がん骨転移からの完全完解症例まで出ており、すごく効くような印象のホームページでした。」
⇒要注意です。
 この手のホームページを見てしまうと「巷に良く出回っている、詐欺」と同様に引き込まれてしまいます。
 「受けてに魅力があるように」書いてあるだけです。
 私なら完全に無視します。
 
「トリプルネガティブ乳がんも完全奏功と書いてありました。田澤先生はこれをどのようにお考えですか?」
⇒完全に無視します。
 この手の内容を信じていたら「泥沼にはまって、無駄な治療に大枚をはたくことになります」
 たいていは「他の抗がん剤の様な治療都も併用可」としていて、(実際は、それらの抗がん剤の高価なのに)「まるで、その免疫療法の効果で腫瘍が縮小したかのような宣伝」をするのです。
 
「③そのホームページには、化学療法による脳機能障害、ケモブレインも要注意と書いてありました。これは本当ですか?脳に抗がん剤は到達するのですか?」
⇒抗がん剤は「脳血管関門」があり、通常到達しません。
 
「④樹状ワクチン療法、NK細胞療法など、他にも色々あるようですが、これらは再発を抑制することは出来るのでしょうか?」
⇒理屈では良さそうに思えますが…
 実際は「臨床応用」には遠い年月がかかります。
 
「⑤ウィークリーPTXを受ける直前に、空腹で気持ちが悪くならない為に、いつもバナナを食べるのですが、これは大丈夫ですか?」
⇒大丈夫です。
 
「それと、抗がん剤と相性が悪く、効きにくくなるような食べ物や飲み物はありますか?緑茶とコーヒーがダメと、どこかで読んだ記憶がありますが・・・。逆に効き目が良くなる食べ物や飲み物はありますか?」
⇒ありません。
 余計な「サイト」などを診るのは辞めませんか?
 逆に言うと「そんな余計なサイトをみるなら」このサイトを見ても無意味なのかもしれません。
 
「⑥もし、再発・転移してしまったら・・・とどうしても考えてしまいます。いつも頭の中にあります。もう、手術から半年もたっているのに自分だけ時間が進んでいない気分です。」
⇒誰しも(正確によって、長さには差がありますが)時間が必要です。
 
「気持ちの持ちようと、どのようにすれば、心が楽になるのか教えていただきたいです。」
⇒「時だけ」が解決します。
 ひとつアドバイスがあるとしたら「余計なサイトを診る事を辞める」ことでしょう。
 そんなサイトを見る位なら、「何か興味のある本でも読みましょう」
 
 

 

質問者様から 【質問13】

お忙しい中、すぐにご返答をくださり、ありがとうございました。
それなのに、私のお礼の言葉が遅くなり、申し訳ありません。
医学は日々、進んでいる様に感じていましたが、この分野はまだまだな事もあるのですね。
早く良い療法が確立されて、大勢の苦しんでいる方々(私もそうですが)を、救っていただきたいと祈るばかりです。
不安で仕方がないので、藁をもすがる思いで、ついつい余計なサイトを見てしまいます。
田澤先生のおっしゃるとおり、もう見ないようにします。
アドバイスをいただきましたとおり、自分の興味のある本を読んだり、楽器を演奏したり、色々やってはみるのですが、その最中も、この病気のことが頭から離れず、心が重く苦しくなります。
心臓もドキドキして脈拍も早くなってしまいます。
本当に辛いです。
もともとが心配性で、怖がりですので、なかなかうまく気持ちをコントロール出来ません。
悪い想像ばかりしてしまうのです。
この半年間、心から笑ったことがありません。
トリプルネガティブ2aでも、治ることもあるし、実際に完治された方もいらっしゃるのだから、その良い方向を見て行ければいいのですが、なかなか難しいです。
でも、「時」だけが解決するという田澤先生のお言葉を信じて、精神状態を少しでも明るい方向に持っていくようにしたいと思います。
体の質問ではなく、精神的な事までおたずねして、本当に申し訳ありませんでした。
とても親切にお応えくださって、感謝しています。
前置きが長くなってしまいましたが、また質問させていただきます。
①ウィークリーパクリタキセルを始めて8回ですが、4回目あたりから、鼻をかむと、鼻血が両方の鼻から出ます。
かまなければ出ません。
これも、副作用でしょうか?
②トリプルネガティブをそんなに悪く考える必要はないと、以前、田澤先生に教えていただきましたが、トリプルネガティブ2aでも、治ることもあるし、実際に完治された方もいらっしゃるというのは正しいですか?
トリプルネガティブは、「進行が早く、悪性度も高い」とネットに書いてありましたので心配で仕方がありません。
これは余計なサイトではなく、きちんとしたサイトでした。
激務の中、申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答13】

こんにちは。田澤です。
①ウィークリーパクリタキセルを始めて8回ですが、4回目あたりから、鼻をかむと、鼻血が両方の鼻から出ます。かまなければ出ません。これも、副作用でしょうか?」
⇒その通りです。
 
「トリプルネガティブ2aでも、治ることもあるし、実際に完治された方もいらっしゃるというのは正しいですか?」
⇒冷静に考えてみてください。
 「トリプルネガティブでは、実際に完治した人がいない」と本気で思っていますか?
 本気で「トリプルネガティブは全員が再発している」と思っていますか?
 もう少し冷静になってください。
 トリプルネガティブなんて、「乳癌の内の一つ」にすぎないのです。
 (ステージにもよりますが)「乳癌全体で9割が根治する」として、「トリプルネガティブで根治が0割」と本気で思っていますか?
 冷静に考えてみてください。
 
「トリプルネガティブは、「進行が早く、悪性度も高い」とネットに書いてありました」
⇒無意味な情報です。
 トリプルネガティブという括りは、おそらく「ここ5年まで」で終わると思います。
 トリプルネガティブは「ER, PgR, HER2の全てが陰性」というだけであり、「沢山の集団を含んでいる事は明らか」です。
 それを「一括りにして、予後がどうたら」という議論自体無意味だし、そしてそんな議論が「何かに有用」ですか?
 
 

 

質問者様から 【質問14】

田澤先生、ご返答ありがとうございます。
恐怖心がどんどん募っていって、体もあちこちが痛かったりして、パニック状態でした。
おっしゃるとおり、冷静さを失っておりました。
ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
主治医に、トリプルネガティブのことを質問した時、「治療が難しいがん」と言われており、「がん細胞が全身のどこに飛ぶかわからない」
という説明で、恐怖心でいっぱいになってしまっておりました。
でも、田澤先生のお言葉で、落ち着きを取り戻せた気がします。
ありがとうございます。
ひとつ、おたずねしたいのですが、「腫瘍マーカー」というものを、私は一度も受けていないのですが、これは定期的にしなくても良いのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答14】

こんにちは。田澤です。
冷静になってもらって良かったです。
それにしても、そのように無意味に恐怖心を煽るようなネットの記事は何が目的なのでしょうか?
もしも(無駄に)「恐怖心を煽ることで」何か高価な『いかがわしい薬に、(藁をもすがる思いで)手を出させる』事が目的である悪性商売だとしたら、もはや「犯罪」と言えるでしょう。
 
「ひとつ、おたずねしたいのですが、「腫瘍マーカー」というものを、私は一度も受けていないのですが、これは定期的にしなくても良いのでしょうか?」
⇒定期的に取った方がいいと思います。
 無駄な画像診断(CTや骨シンチ、PETなど)を定期的にするよりは、(医療被曝や医療費の無駄遣いなどの点で)有効な手段です。
 しかし、腫瘍マーカーというものは時として、誤解されています。
 ①まず診断には無用(初回診断時に異常値であることは無い)
 ②再発時の診断には有用
 これらは、沢山の診療経験を積み重ねていくと自ずと解ってきます。
 しかし、医師の中には「誤解」している者も多く、「腫瘍マーカーの誤った使い方」しかできない者も多いのです。
 
 

 

質問者様から 【質問15】

田澤先生のおっしゃるとおりだと思います。
恐怖心をあおるサイトによって、私も含め
辛い思いをされている方がおられるという現実、本当に悲しく思います。
私の主治医が田澤先生のように、不安な事を丁寧に教えて下さり解決して下されば良

のですが、病院で聞くお答えが余計に心配になるような内容だったりしまして、
心が落ち着くことがありません。
田澤先生にお頼りするしかありません。
また、今日もよろしくお願い致します。
①私は、8年ほど前から気管支拡張症なのですが、この8年の間に2度のCTと、3ヶ月に一度の聴診器を胸に当てる診察を受けてきました。
この乳がんになってからは、呼吸器内科の先生も色々と気にかけて下さっているのか、2ヶ月前に胸部エックス線の検査もして下さいました。
ですが、また、今月、胸部エックス線の検査をする予定になっております。
CTほどの被ばく量ではないとは思いますが、2ヶ月ごとにエックス線というのは、被ばく量は問題ありませんか?
こちらの乳がんプラザのホームページの被ばく量の説明ページでは、マンモグラフィと同じぐらいの被ばく量だった様に思いますが、それでしたら、体に問題はありませんか?
②CTや骨シンチ、PETは被ばく量がすごいと、このページで勉強させていただきました。
乳がん術後、抗がん剤投与後の体のチェックは、マンモとエコーと血液検査で十分ということも、こちらで知りました。
そこで、教えていただきたいのですが、転移はマンモとエコーと血液検査でわかるものなのでしょうか?
それか、何か他の検査でわかるのでしょうか?
よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答15】

こんにちは。田澤です。
「CTほどの被ばく量ではないとは思いますが、2ヶ月ごとにエックス線というのは、被ばく量は問題ありませんか?」
⇒大丈夫です。
 マンモや胸部レントゲンは大した線量ではありません。
 
「転移はマンモとエコーと血液検査でわかるものなのでしょうか?それか、何か他の検査でわかるのでしょうか?」
⇒以上で十分です。
 それは証明されている(CTなどの画像検査が有用ではない事が)のです。
 
 

 

質問者様から 【質問16】

お忙しい中、すぐにご返答をいただき、ありがとうございました。
たてつづけに申し訳ありませんが、今日もよろしくお願い致します。
転移しているかどうかの検査は。
マンモとエコーと血液検査で十分なのですね。
そこで、おたずねしたいのですが、
①骨や肺、肝など、他の臓器への転移は、どのようにしてわかるのでしょうか?
エコーで他の臓器を全部診ていただくのでしょうか?
②骨への転移を調べるには、X線を撮らなくても大丈夫なのでしょうか?
③抗がん剤治療の後、放射線治療となりますが、この間は、やはりある程度の期間を開けた方がよいのですか?
もし、開けるのでしたら、ウィークリーパクリタキセルですので、1週間開けるのか、安全を考えて3週間開けるのか、どちらがよいですか?
④放射線は、週5回×5週間=25回となっていますが、ゴールデンウィークは休みが多く、週5回というのは無理になってくると思います。
続けて毎日出来ない事で、治療効果がかなり落ちてしまうのではと不安です。
こういう場合は、どうなるのでしょうか?
よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答16】

こんにちは。田澤です。
「転移しているかどうかの検査は。マンモとエコーと血液検査で十分なのですね。」
⇒そうです。
 「骨シンチ」や「CT]「PET」などが有用ではないことは証明されているのです。
 
「①骨や肺、肝など、他の臓器への転移は、どのようにしてわかるのでしょうか?エコーで他の臓器を全部診ていただくのでしょうか?」
⇒腫瘍マーカーが上昇した場合には「画像検査(CTや骨シンチ、PETなど)」へ進むのです。
 
「②骨への転移を調べるには、X線を撮らなくても大丈夫なのでしょうか?」
⇒定期的に「レントゲンを撮影する」など不要なことです。
 腫瘍マーカーが上昇した場合に「レントゲンなど画像診断へ進む」のです。
 
「③抗がん剤治療の後、放射線治療となりますが、この間は、やはりある程度の期間を開けた方がよいのですか?」
⇒空けます。
 
「もし、開けるのでしたら、ウィークリーパクリタキセルですので、1週間開けるのか、安全を考えて3週間開けるのか、どちらがよいですか?」
⇒確かに「weekly PTX」だから「1週間でも問題無い」と思いますが、「慣習的に」3週間以上は空けます。(別に急ぐ必要はありません)
 
「④放射線は、週5回×5週間=25回となっていますが、ゴールデンウィークは休みが多く、週5回というのは無理になってくると思います。続けて毎日出来ない事で、治療効果がかなり落ちてしまうのではと不安です。こういう場合は、どうなるのでしょうか?」
⇒こう言う話は「年末年始」には必ずあります。
 私にとっては「毎年聞かれること」ですが、「患者さんにとっては初めての疑問」となるのだから(疑問を感じるのは)当然と言えます。
 結論から言うと「殆ど影響ありません」
 
 

 

質問者様から 【質問17】

田澤先生、先生のおかげで、昨日まで心の安定を取り戻すことができ、遠方でなければメールではなく、直接お礼を申し上げたいぐらいです。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
せっかく先生に気持ちを明るくしていただきましたのに、主治医から言われた言葉が気になって、また落ち込んでしまいました。
腫瘍マーカーの検査を申し出ると、快く引き受けて下さったのですが、「エコーの診察は3ヶ月前にしたので必要ない」と言われました。
私が病院でいただいた冊子には、「手術後、3~6ヶ月ごと」と書いてありましたし、トリプルネガティブというリスクもありますし、1、2ヶ月で急激にしこりが大きくなるケースもあると知り、無理を言ってエコー検査の予約を取っていただきました。
3ヶ月前は、私が「しこりのようなものが手で触ると感じる」と言ったので、主治医が診て下さって、結果何も無かったのですが、今回の予約はエコーの技師が診ることになっています。
私としては主治医に診ていただきたかったのですが・・・。
質問に入らせていただきます。
①手術後のエコーなどの診察は3~6ヶ月ごとと、幅が広いですが、本当はどれぐら
いが良いのですか?患者さんによって違うとは思いますが・・・。
②「再発・転移は、やはり早いめに見つけた方が良いのですよね?」と私が質問しましたら、「早く見つけても遅くても、結果は同じと学会では言われています。」と言われました。
これはショックでした。
冊子には、「万一再発した場合でも、早期に発見すれば十分な治療効果を上げることが出来ます。」と書いてありました。
転移の場合がダメということなのでしょうか。
でも、学会で言われているのなら本当なのでしょうか?それなら、手術後の定期健診の意味も無くなってしまうのでは・・・。
また、落ち込んでしまいました。
田澤先生は、どのようにお考えですか?
③今回、こちらのホームページで勉強させていただき、CEAとCA15-3をお願いしましたが、骨の血液検査もあると主治医から聞きました。
保険外診療になるそうです。
これも受けた方が良いですか?
④腫瘍マーカーは初めてで、何の知識もありませんが、数値はどのくらい高かったら危険なのですか?
⑤腫瘍マーカーの数値が高くても危険とは言えないケースもありますか?
田澤先生にせっかく気持ちを落ち着けていただいたというのに、また、不安な気持ちになってしまい、またお手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答17】

こんにちは。田澤です。
「①手術後のエコーなどの診察は3~6ヶ月ごとと、幅が広いですが、本当はどれぐらいが良いのですか?患者さんによって違うとは思いますが・・・。」
⇒正にその通り(3~6ヵ月)でいいと思います。
 ホルモン療法で3カ月ごとに通院ならば「3カ月」でいいと思いますし、そうでなければ「6ヵ月」でもいいでしょう。(特に注意点がなければ)
 
「②「再発・転移は、やはり早いめに見つけた方が良いのですよね?」と私が質問しましたら、「早く見つけても遅くても、結果は同じと学会では言われています。」
⇒これは「局所再発」にはあてはまりません。
 局所再発は「早ければ早いほど良い」となります。
「遠隔転移再発」については、「ある程度正しい」となります。
 これについては、「管理番号2151の回答3」に詳しく記載していますのでご参照ください。
 
「③今回、こちらのホームページで勉強させていただき、CEAとCA15-3をお願いしましたが、骨の血液検査もあると主治医から聞きました。保険外診療になるそうです。これも受けた方が良いですか?」
⇒不要です。
 
「④腫瘍マーカーは初めてで、何の知識もありませんが、数値はどのくらい高かったら危険なのですか?」
⇒まずは、正常範囲であれば大丈夫です。
 あとは、その数値の「急激な変化を見逃さない」ことが重要です。
 
「⑤腫瘍マーカーの数値が高くても危険とは言えないケースもありますか?」
⇒あります。
 特に「CEA」は「喫煙者で高い」ことも解っていますし、時々(非喫煙者でも)
「高CEA血症」といい「原因不明でCEA高値」もあるのです。
 ○大事なことは「絶対値」ではなく、「ご本人の基準値からの(急激な)変化」なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問18】

田澤先生、こんにちは。
いつも田澤先生には救っていただいており、本当にありがとう
ございます。
早速ですが、質問させていただきます。
①先日、申し上げました乳腺エコーと腫瘍マーカーの結果を聞いてきました。
両方とも、異常なしで安心しました。
腫瘍マーカーは上限値よりかなり低めでした。
でも、急激な変化を 見逃さないことが大事なのですね。
それには、次回のデータが必要だと思いますが、次回、腫瘍マーカーは、いつ頃するのが良いのでしょうか?
(もう、ウィークリーパクリタキセルは、あと2回で終わってしまいますが)
②遠隔転移は、やはり、早く見つけても遅く見つけても、結果は同じというのは、ある程度正しいのですね。
それでしたら、腫瘍マーカーが上昇して遠隔転移が疑われた時にする、CTやPET
などで検査しても意味がないように思えますが・・・。
以前、「乳がん治療は何でもあり」とおっしゃっていたので、頭が混乱しています。
私が勘違いしておりましたら、お許しください。
詳しく教えていただけるとありがたいです。
③放射線治療のことで、教えていただきたいことがあります。
リニアックとトモセラピーでは、トモセラピーがすごく良さそうな気がしますが、近くにありません。
毎日通院となると、ちょっと無理な気がします。
私は気管支拡張症で、症状はあったのですが、乳がんの手術以降、不思議なことに症状が出なくなりました。
主治医も驚いていました。
ですので、薬も飲まず、手術もしておりません。
3ヶ月ごとの聴診器の診察と、たまにX線をするぐらいです。
そんなに重症ではないようです。
呼吸器内科の主治医も、「放射線はそんなに気にしなくて大丈夫」とおっしゃいましたが、私の病気の箇所の「中葉」に放射線が当たらないか心配です。
乳がんは「左」で、中葉は「右」ですので、当たりにくいかも知れませんが・・・。
どのような方々にトモセラピーの方をお勧めしているのでしょうか?
手術をしていない場合はリニアックでも良いということでしょうか?
④病院によって、リニアックやトモセラピーはグレードが違ったりしますか?
全部同じですか?
⑤全身がんを発表されている有名な女優さんが「ピンポイント照射」の放射線治療を
しているとお話しされていましたが、これは再発・転移の場合に受ける治療なのですか?
私には当てはまりませんか?
激務の中、質問が多く、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答18】

こんにちは。田澤です。
「それには、次回のデータが必要だと思いますが、次回、腫瘍マーカーは、いつ頃するのが良いのでしょうか?」
⇒3カ月に1回もしくは半年に1回です。
 
「遠隔転移は、やはり、早く見つけても遅く見つけても、結果は同じというのは、ある程度正しいのですね。」
⇒「早く見つけることによりtotalの生存期間が見掛け上、伸びている様に見える」ことを「リードタイムバイアス」といいます。
 ただ、実際には「管理番号2151の回答3「12月に左胸全摘出しました」でもコメントしている」ように、以下の2つの事実があります。
 
 ①本当に早期で発見した場合、(少数ですが)根治するケースもあります。
 また、「明らかに生存期間そのものを伸ばしている」と実感するケースも数多くあります。
 確かに「早く見つけた」だけで、結局「もう少し後で見つけた方が、ぎりぎりまで抗がん剤の治療自体による副作用を感じることなく、良かったのでは?」というケース♯もあります。
 ②早期で発見する方が「病気のコントロール(症状=QOLの維持)」がいいケースが多い
 最終的に「生存期間が同じケース」でも「より小さく見つけた方が、ぎりぎりまで少量の抗がん剤(副作用が少ない)で病勢をコントロールできる」ので(例え、最終的に生存期間の延長は無かったようなケースでも)「早めに発見して治療して良かった」
 と医師も患者さん(の家族)も感じるケースがあります。
 
「それでしたら、腫瘍マーカーが上昇して遠隔転移が疑われた時にする、CTやPETなどで検査しても意味がないように思えますが・・・。」
⇒上記①②を意味無いと思いますか?
 我々、医師はそれを信じて「診療している」のです。
 もしも、それらを信じられないのであれば、「再発治療は無意味」となっていまいます。
 
「どのような方々にトモセラピーの方をお勧めしているのでしょうか?」
⇒通常は「定位照射が望ましい=縦隔リンパ節や傍胸骨リンパ節、鎖骨上リンパ節など再発病巣」に対して勧めます。
 
「手術をしていない場合はリニアックでも良いということでしょうか?」
⇒通常の「温存乳房照射」であればいいと思います。
 
「病院によって、リニアックやトモセラピーはグレードが違ったりしますか?
全部同じですか?」
⇒機器に大きな違いはありません。
 
「全身がんを発表されている有名な女優さんが「ピンポイント照射」の放射線治療をしているとお話しされていましたが、これは再発・転移の場合に受ける治療なのですか?」
⇒別に「転移、再発に限る」わけではありませんが、それらの「ターゲット」が有る場合に「より効果的」だということです。
 
「私には当てはまりませんか?」
⇒予防照射で行っても問題ありません。
 ただ、「より効果的か、どうかの違い」なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問19】

田澤先生、前回もとても丁寧に教えて下さり、ありがとうございました。
今回もよろしくお願い致します。
①放射線治療のことでおたずねします。
もうすぐ、抗がん剤治療が終わります。
その後、放射線治療の初診では、すぐに照射するのではなく、検査があると聞きました。
その中にCTなども含まれているのですが、以前、CTの被爆はすごいものだと、田澤先生に教えていただきました。
乳がん手術前の去年の7月の下旬にCTや骨シンチなど、色々受けているのですが、4月の中旬あたりに、またCTをしても大丈夫なのでしょうか?
放射線治療をするにあたって、大切な検査なら必要だとは思いますが、大丈夫なのでしょうか?
②もっと先のことになりますが、放射線治療が終わった後に、エコーやマンモなどの定期健診をいつするのかを質問しましたら、「放射線治療の後は、すぐには出来ない。
マンモで挟めないし、判り辛い。」と主治医から言われましたが、どのぐらいの期間をあける必要がありますか?
2月の中旬にエコーの検査と腫瘍マーカーをしていただきましたので、、3ヶ月後ですと、5月です。
でも、5月は放射線治療がやっと終わる時期ですので、検査は出来ないということになります。
期間をあけすぎると、定期的(3ヶ月~6ヶ月)の検査が出来ないのではと不安です。
その間に再発などして進行してしまったら・・・と悪い想像をしてしまいます。
放射線治療後のマンモなどの定期健診の間は、最低どのくらい期間をあける必要があるのか、そして、定期健診がかなり延びてしまうのは大丈夫なのかを教えて下さい。
③私は、検査して下さっていないと思っていたのですが、CEA(CLIA法)と、CA15-3と、1-CTPを第1回目の抗がん剤の前に検査して下さっていたことがわかりました。
CEA(CLIA法)が0.8、CA15-3が7.5、1-CTPは検査中と記載されていました。
2月の中旬の検査結果が、
CEA(CLIA法)が1.5、CA15-3が7.7、1-CTPは3.5でした。
1回目の去年の8月の1-CTPは検査後、何も見せていただいていないので、どのような変化かわかりませんが、
CEAが0.8→1.5と倍近く増えていますが、これは心配ないのでしょうか?
お忙しいところ、お手数をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答19】

こんにちは。田澤です。
「①乳がん手術前の去年の7月の下旬にCTや骨シンチなど、色々受けているのですが、4月の中旬あたりに、またCTをしても大丈夫なのでしょうか?放射線治療をするにあたって、大切な検査なら必要だとは思いますが、大丈夫なのでしょうか?」
⇒すぐにどうこうという問題ではないので「大丈夫」ではあります。
 ただし、今後は可能な限り「余計な、医療被曝の有る検査」は避けるようにしましょう。
 
「②もっと先のことになりますが、放射線治療が終わった後に、エコーやマンモなどの定期健診をいつするのかを質問しましたら、「放射線治療の後は、すぐには出来ない。」「どのぐらいの期間をあける必要がありますか?」
⇒放射線照射終了してから3カ月でいいと思います。
 
「放射線治療後のマンモなどの定期健診の間は、最低どのくらい期間をあける必要があるのか、そして、定期健診がかなり延びてしまうのは大丈夫なのかを教えて下さい。」
⇒マンモは術後1年
 他は「放射線照射後3カ月」でいいと思います。
 
「CEAが0.8→1.5と倍近く増えていますが、これは心配ないのでしょうか?」
⇒全く問題ありません。
 腫瘍マーカーについては、何度かQandAでも取り上げる機会があり、その都度回答していますが…
 その解釈については「経験がものをいう」世界です。
 長期にわたって「多くの患者さんのケーススタディを繰り返す中で、その都度学んで身につけていく」ものであり、若い医師の中には「大騒ぎしすぎ」たり、逆に「無関心になったり」するかもしれません。
 ○そこで私の経験から言いますと、質問者の場合には「CEAが3台までは、全く無関心でOK」です。(つまり、今回の数値では1mmも気にする必要がありません)
 「CEAが4を超えたら」、1~2カ月で再検し、上昇傾向がなければOK、逆に「上昇して5以上となっていたら、CT+骨シンチもしくはPET」となります。
 
 

 

質問者様から 【質問20】

田澤先生、前回の質問もとてもわかりやすく教えてくださり、本当に助かりました。
ありがとうございました。
今回、この乳がんプラザのホームページの記載でとても気になり不安な気持ちでいっぱいになった箇所があり、恐怖心を早く取り除きたく、また、質問させていただきます。
よろしくお願い致します。
①「乳癌の分類」というところをクリックして、下にスクロールしていきますと、
「補足」TNBCという項目がありました。
そこに、5年以内に32%が再発(他は15%) 再発した場合の平均余命は9カ月と記載されていました。
以前、局所再発は早く発見出来れば手術や放射線で治せるとおっしゃっておられましたので、この「9カ月」がすごくショックで、恐怖でいっぱいになりました。
遠隔転移はなかなか治せないとおっしゃっておられましたので、これは遠隔転移のことではないでしょうか?
②それと、以前、1000番「化学療法レジメンの「○○mg/m2」と「実際の投与量○○mg/body」の違い」でお尋ねしましたが、→ PTXで治療した方がいいと思うの
ですが、再発したときの事を考えるととても怖いです。
もう何も出来ないということになる
んですよね」
⇒これは勘違いです。
 タキサンだけでも、DTXもあるし、(PTX既治療でも)
Bev+PTX(bevacizumab+pacritaxel)も大丈夫です。
またnab-PTXもあります。
再発治療は何でもありなので、ビノレルビンもカペシタビンもTS-1もエリブリンも…
 
乳癌の化学療法は極めて豊富なのです。
というお答えに安堵しておりました。
でも、これらの治療をしても平均余命は9カ月ということなのでしょうか?
 
③928番「トリプルネガティブの術後化学療法」の⑪でも、→ 「トリプルネガティブは2、3年のうちに再発しやすい。
命を落とす人も多いとネットで知りました。
本当なのでしょうか?」
⇒先の回答でもコメントしましたが…
 「サブタイプで予後を云々」するのは辞めましょう。
(同じステージ同士で比べたらの話です)
 「ルミナールタイプ」に比べて「再発形式がそのような傾向」はあります。
 ただし、(予後として)やはり重要なのは「サブタイプではなく、ステージ」なのです。
というご回答で、とても救われた気持ちになったのを覚えています。
1016番の質問「タキサン系の表記」でも →再発や転移の事をお尋ねした際、 「万一、再発や転移があった場合、どうしたらよいのでしょうか?トリプルネガティブはその傾向が少し強いようですし。
その時がとても心配です」
⇒前回回答したように
 タキサンだけでも、DTXもあるし、(PTX既治療でも)Bev+PTX(bevacizumab+pacritaxel)も大丈夫です。
またnab-PTXもあります。
再発治療は何でもありなので、ビノレルビンもカペシタビンもTS-1もエリブリンも…
 
乳癌の化学療法は極めて豊富なのです。
と安心させて下さいました。
1487番 (このページ) の回答13にも、「トリプルネガティブは、「進行が早く、悪性度も高い」とネットに書いてありました」
⇒無意味な情報です。
 トリプルネガティブという括りは、おそらく「ここ5年まで」で終わると思いま
す。
 トリプルネガティブは「ER, PgR, HER2の全てが陰性」というだけであり、「沢山の集団を含んでいる事は明らか」です。
という、いただきました多くのご回答で、トリプルネガティブをあまり心配しすぎるのはいけないと思うようになりました。
でも、やはり、やっかいなタイプの乳がんなのかと、また不安でいっぱいになりました。
どのように考えればよいですか?私が間違えて理解しているのでしょうか?
私の思い違いや勘違いでしたらお許し下さい。
心が重くてすごく苦しいです。
ご回答よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答20】

こんにちは。田澤です。
①「乳癌の分類」というところをクリックして、下にスクロールしていきますと、
「補足」TNBCという項目がありました。
そこに、5年以内に32%が再発(他は15%)
再発した場合の平均余命は9カ月と記載されていました。」
「以前、局所再発は早く発見出来れば手術や放射線で治せるとおっしゃっておられましたので、この「9カ月」がすごくショックで、恐怖でいっぱいになりました。遠隔転移はなかなか治せないとおっしゃっておられましたので、これは遠隔転移のことではないでしょうか?」

⇒この場合の再発は「遠隔転移再発」です。
 トリプルネガティブでは、(再発してしまった場合の)「治療法が限られてくる
(ターゲットが現段階ではない)」ので「再発した場合の平均余命が短い」傾向があります。
 ○局所再発は(サブタイプに無関係に)「局所療法(手術±放射線)」で根治でき
ます。
 
「でも、これらの治療をしても平均余命は9カ月ということなのでしょうか?」
⇒再発してしまうと、「いろいろな抗ガン剤を用いる」こととなりますが、「永遠に効果がある」わけではないのです。
「サブタイプで予後を云々」するのは辞めましょう。(同じステージ同士で比べたらの話です) 「ルミナールタイプ」に比べて「再発形式がそのような傾向」はあります。ただし、(予後として)やはり重要なのは「サブタイプではなく、ステージ」
なのです。というご回答で、とても救われた気持ちになったのを覚えています。
「トリプルネガティブという括りは、おそらく「ここ5年まで」で終わると思いま
す。 トリプルネガティブは「ER, PgR, HER2の全てが陰性」というだけであり、
「沢山の集団を含んでいる事は明らか」です。という、いただきました多くのご回答で、トリプルネガティブをあまり心配しすぎるのはいけないと思うようになりました。」

⇒その通りです。
 
「でも、やはり、やっかいなタイプの乳がんなのかと、また不安でいっぱいになりました。」
⇒無意味な「考え」は止めましょう。
 トリプルネガティブは「現時点でターゲットがない」から①再発してしまうと、生
存期間が短い傾向 と②再発するとしたら(ルミナールタイプよりも)早い傾向
 この2点の特徴があります。
 
「どのように考えればよいですか?私が間違えて理解しているのでしょうか?」
⇒間違った理解をしています。
 サブタイプは「治療法のため」にあるものであり、「適切な治療」を選択した後
は、松井元選手のように「自分でコントロールできないことには関心を持たない」ようにすることです。
(松井元選手の記事は、管理番号2345「脈管侵襲について」の【質問2】)
 今は、いろいろ余計な事を考えるのだと思いますが、いずれ「時間が解決」します。
 
 

 

質問者様から 【質問21】

田澤先生、前回の私の質問に温かくお答えいただき、心の苦しみが和らぎました。
何度も助けていただいて、本当にありがとうございます。
今回もどうぞよろしくお願い致します。
①10回目までのパクリタキセルの会社名が「NK」と表示されていたのですが、11回目と12回目が「ホスピーラ」となっていました。
金額はお安と、主治医はおっしゃいました。
くなりましたが、「成分はそんなに誤差は無いが、全く同じではない。」
これは大丈夫なのでしょうか?
②放射線治療が来月から始まる予定です。
放射線終了後の診察と検査は「3ヶ月後」と田澤先生から教えていただきましたが、主治医から「6ヶ月後」と言われました。
理由をおたずねすると、「マンモは痛くて挟めない」、「エコーは見ずらい」ということでした。
でも、「6ヶ月」空けるということは、放射線治療が終わるであろう5月下旬からですと、11月下旬になってしまいます。
私は2月中旬に乳腺エコーと腫瘍マーカーをしていただいたので、9ヶ月も空く事になってしまいます。
本当にこんなに期間を空けないといけないのでしょうか?
こんなに期間が空くと、局所再発の発見が遅れたり、遠隔転移の発見が遅れたりしないのでしょうか?
③腫瘍マーカーも9ヶ月空いてしまうので、腫瘍マーカーだけでもしてほしいと思うのですが、どう思われますか?
④リニアックとトモセラピー、まだ、どちらか悩んでおりますが、トゥルービームというリニアックの最新の機器がある病院を見つけました。
国内で最初に取り入れたそうです。
腫瘍に集中的に当てられるということですが、私の場合、手術で取ってしまっているので、集中的に当てるということに対しては意味がないのでしようか?
持病の気管支拡張症のことを考えると色々迷ってしまいます。
⑤2015年のニュースなのですが、オキシドールとヒアルロン酸を注射する、酵素標的・増感放射線療法、KORTUC(コータック)というのがあるそうですが、今年から治験されるようなのです。
注射の費用も何百円と安く、副作用も少なく、効果もあるということですが、田澤先生はどのようにお考えですか?
 

田澤先生から 【回答21】

今日は。田澤です。
「①10回目までのパクリタキセルの会社名が「NK」と表示されていたのですが、11回目と12回目が「ホスピーラ」となっていました。」
「成分はそんなに誤差は無いが、全く同じではない。」これは大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 それを疑ってしまったら「ジェネリックが否定される」ことになってしまいます。
 
「本当にこんなに期間を空けないといけないのでしょうか?」
⇒空ける必要はありません(空けなくてはならないと言っているのは)「私ではなく、担当医です」
 私の意見に、「変わりはありません」
 
「こんなに期間が空くと、局所再発の発見が遅れたり、遠隔転移の発見が遅れたりしないのでしょうか?」
⇒そういう不安があるから(私は)「3カ月」としているのです。
 
「③腫瘍マーカーも9ヶ月空いてしまうので、腫瘍マーカーだけでもしてほしいと思うのですが、どう思われますか?」
⇒担当医にお願いして診る事です。
 
「私の場合、手術で取ってしまっているので、集中的に当てるということに対しては意味がないのでしようか?」
⇒「照射野をより正確に設定する」ということは「有害事象を減らすため」にも「無意味」とは思いません。
 
「⑤2015年のニュースなのですが、オキシドールとヒアルロン酸を注射する、酵素標的・増感放射線療法、KORTUC(コータック)というのがあるそうですが、今年から治験されるようなのです。注射の費用も何百円と安く、副作用も少なく、効果もあるということですが、田澤先生はどのようにお考えですか?」
⇒残念ながら「放射線科医ではない」ので、「どの程度の効果が期待できるのか」評価できません。
 
 

 

質問者様から 【質問22】

田澤先生、お久しぶりです。
毎週のように私の悩みを解決していただき、その節はありがとうございました。
今、新たな問題に悩んでおり、また、お世話になりますが、よろしくお願い致しま
す。
①放射線の照射方法ですが、2種類から選ぶように言われました。
50グレイを25分割(1回2グレイ)を5週間という通常方法と、寡分割照射で42.56グレ
イ、16回、22日間(約3.2週間)という方法です。
カナダやイギリスでは、効果、有害事象ともに差が無かったということですが、米国
のガイドラインの、「全身化学療法を行っていない」という条件だけが私には当てはま
りません。
化学療法をした私には当てはまらないのですが、受けても良いというご説明でした。
それと、寡分割照射の方が皮膚炎が軽度というメリットもあるそうです。
軽症ではありますが、気管支拡張症もあり、どちらを選べばよいのか、すごく悩んで
おります。
田澤先生の病院では、どのようにされていますか?また、私にはどちらが良いと思わ
れますか?私はトリプルネガティブ ステージ2aです。
②腫瘍マーカーのCEAが4を超えたら心配だと以前教えていただきましたので、前回の
1.5から1.9になり、そんなに心配する数字ではないのかもしれませんが、前回の検査日から
今回の検査日まで38日しかたっていません。
そんな短期間でもこの増え方は大丈夫でしょうか?
それと、CA15-3は7.7から8.0にわずか増え、1-CTPは3.5から3.2に減りました。
これもた
いしたことはないのでしょうか?
③3月中旬日に抗がん剤治療が終了して、約1ヶ月がたちました。
それでも、まだ体重が減っていっています。
乳がんと知らされる前は53kgあり、手術後の抗がん剤開始時は、49kg、今は、46kgです。
こんなに減るのは、体中に転移しているのでは?と心配になります。
抗がん剤治療が終わってもこんなに減るものなのでしょうか?
④「遠隔転移再発したら、トリプルネガティブの場合、色々な治療をしても、余命平
均9ヶ月ということなのですか?」と前回おたずねしましたが、「永遠に効果があるわけ
ではないのです」というご回答でした。
でも、アバスチン+PTXでピクリともしなかったがん細胞に反応があったという論文
をお書きになられたお話を以前、お聞きした時、このアバスチン+PTXなら効果があると希望を持ったことを覚えています。
この治療法でも永遠に効き続けるのは難しいのでしょうか?それとも、一部の人には
トリプルネガティブでも効く場合があるのでしょうか?
⑤抗がん剤治療が終わり1ヶ月近くたちますが、手足のしびれがここのところ、以前
よりもひどくなってきました。
抗がん剤治療後に手足のしびれがひどくなってくる事もあるのですか?
やっと精神的に立ち直れそうに思っていたのですが、また、不安や恐怖感が押し寄せ
てきて、すごく辛いです。
また、田澤先生のお力を貸していただくことになりますが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答22】

こんにちは。田澤です。
寡分割照射は「1回線量を増やす」ことで「回数を減らし」患者さんの利便性の向上
を図るというものです。
「乳房照射」は「乳房の大きさ(体格の違い)による有害事象の違い」が懸念されて
いるため、(他国でのデータを)「そのまま日本にもあてはめる」ことはリスクがあ
ります。
「田澤先生の病院では、どのようにされていますか?また、私にはどちらが良いと思
われますか?私はトリプルネガティブ ステージ2a」

⇒これは「単純な話」です。
 「通院回数を減らしたい」のであれば「寡分割照射も考慮」してもいいとは思いま
すが、「通院回数にそれ程拘らない」のであれば(エビデンスの有る)「通常照射の
方が適切」だと思います。
 
「②腫瘍マーカーのCEAが4を超えたら心配だと以前教えていただきましたので、前回
の1.5から1.9になり、そんなに心配する数字ではないのかもしれませんが、前回の検
査日から今回の検査日まで38日しかたっていません。」

⇒全くの「誤差範囲」です。
 
「それと、CA15-3は7.7から8.0にわずか増え、1-CTPは3.5から3.2に減りました。これもたいしたことはないのでしょうか?」
⇒「全然」気にもなりません。
 
「体中に転移しているのでは?と心配になります。」
⇒考え過ぎです。
 
「抗がん剤治療が終わってもこんなに減るものなのでしょうか?」
⇒体が元に戻るには「半年以上はかかる」と考えてクkだ際。
 
「この治療法でも永遠に効き続けるのは難しいのでしょうか?」
⇒どんな治療法でも「永遠に効く」ものはありません。
 
「それとも、一部の人にはトリプルネガティブでも効く場合があるのでしょうか?」
⇒トリプルネガティブは「ER, PgR, HER2が陰性という性質だけが共通」であるだけ
の「集団」であり、「それ以外の性質は異なっています」
 抗ガン剤に対する有効性も「一様では無い」ことは十分理解できる筈です。
 
「⑤抗がん剤治療が終わり1ヶ月近くたちますが、手足のしびれがここのところ、以
前よりもひどくなってきました。抗がん剤治療後に手足のしびれがひどくなってくる
事もあるのですか?」

⇒あまり一喜一憂しないようにしましょう。
 トータルとして痺れは「半年以上はつきあう」ものとして「大きな目で見て」ください。
 
 

 

質問者様から 【質問23】

トリプルネガティブと進行性がん
性別:女性
年齢:51
田澤先生、お久しぶりです。
当時は親身になって回答して下さり本当にありがとうございました。
ほぼ2カ月ぶりに質問させていただきます。
トリプルネガティブ2aの者です。
①先日からテレビで有名な方が乳がんということで、乳がんの特集が組まれる事が多くなりました。
○○病院の腫瘍内科医の先生がテレビにご出演になり、「トリプルネガティブという
タイプの乳がんは進行が早い。」とおっしゃいました。
田澤先生からはトリプルネガティブは必要以上に恐れることは無いし、悪者にする必要もないと、いつも励ましていただいておりましたので、私は今でもそのお言葉を信じています。
ですが、お医者様がこのようにテレビで断言されてしまうと、また、心配になってきました。
2、3年以内に再発しやすい傾向にあるというのは、田澤先生もおっしゃっていましたが、そのような事から
「進行が早い」ということになっているのでしょうか・・・。
このお医者様の発言がショックでなりません。
全国のトリプルネガティブの患者さんも
心配でたまらないと思います。
あと、有名な○○先生も、
トリプルネガティブは、進行度も早く、予後が悪く、肺・肝臓・骨・脳などへの遠隔転移が多く認められ、命にかかわります」とおっしゃっていました。
主治医にも「治療の難しいタイプの乳がん」と言われており、とても辛いです。
田澤先生だけが私の味方だと思ってしまいました。
田澤先生が多くの患者さんを診ていらっしゃる中で、トリプルネガティブ2aでは、再発・転移してしまう
患者さんの割合はどの程度でしょうか?もちろん完治される方もいらっしゃると教えていただきましたので、
完治する方と再発される方の割合が知りたいです。
②抗がん剤終了後、放射線治療も終え、2週間近くになりますが、放射線を当てた方の胸の下(ちょうどブラジャーのワイヤーが当たる箇所)が赤く炎症しており、ステロイドのリンデロンを付けていますが、
全然良くなりません。
リンデロンの副作用で赤く炎症すると書いてありましたので、これは副作用でしょうか?
ブラジャーは全く着用しないようにしています。
③乳頭と乳輪の境目のところが痒く、少し湿った皮がむけたので、ティッシュで押さえてみると、
ごく少量の透明の分泌液が出ていました。
これは再発とは関係はないのでしょうか?
④②の質問の場所より左斜め上で、左乳房の左側の肋骨が痛みだしました。
放射線による晩年期の肋骨の痛みは骨粗しょう症で起こることもあるが、稀だと聞いています。
骨転移が心配なのですが、田澤先生が他の方へのご返答で、「安静時にも痛む」と
おっしゃっていたのを拝見しました。
「安静時」に触らなければ痛くないのですが、指で押さえると痛いです。
この場合は骨転移の疑いはありますか?
⑤体重の減少が止まりません。
1年前の手術前は53キロ、手術と抗がん剤後は48キロ、
放射線後は45キロになってしまいました。
田澤先生から、以前抗がん剤後半年は長い目で見ましょうとアドバイスをいただきましたが、この減り方は
大丈夫でしょうか?
がんが転移しているのではと悪い想像ばかりして怖いです。
⑥1週間後に放射線後の初めての乳腺の診察があります。
多分超音波エコーをするのだと思いますが、この時、
腫瘍マーカーも調べていただいた方が、やはり良いのでしょうか?
大変ご多忙の中、こんなに多い質問をしてしまい、本当に申し訳ありませんが、心配で胃が痛い
毎日を過ごしております。
お手数をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答23】

こんにちは。田澤です。
申し訳ありませんが、私は乳癌患者さんを初診から手術、術後、(残念ながら再発した場合には)その治療まで一貫して診療してきました。
このスタイルが、多くの大病院の医師には守られていない事を残念に感じています。
其の私にとって、「乳癌の再発など化学療法しか診ていない」腫瘍内科医や、「商業的に成功しているかもしれませんが、とても一般診療をしているようには見えない」○○医師などのコメントは問題にしていません。
質問者が、それらの「名が売れている」医師達のコメントを信じるのは(勿論)勝手ですが、私がそれらの医師の発言に対しては馬鹿馬鹿しくて(言葉が悪くて済みません)コメントは敢えてしません。
これを①の回答とさせてください。
 
「放射線を当てた方の胸の下(ちょうどブラジャーのワイヤーが当たる箇所)が赤く炎症」
⇒放射線皮膚炎の影響でしょう。
 
「リンデロンの副作用で赤く炎症すると書いてありましたので、これは副作用でしょうか?」
⇒ステロイドは無関係だと思います。
 
「ごく少量の透明の分泌液が出ていました。これは再発とは関係はないのでしょうか?」
⇒無関係です。
 冷静に考えてみましょう。
 「乳頭分泌の何が問題」なのかを。
 単孔性であれば「乳管内病変の可能性がある」というだけのことです。
 「何でもかんでも、再発と結び付ける」前に、「冷静に」考えてみましょう。
 
「この場合は骨転移の疑いはありますか?」
⇒ありません。
 
「この減り方は大丈夫でしょうか?がんが転移しているのではと悪い想像ばかりして怖いです。」
⇒無関係です。
 ○ひとつ、大事なことをお話しましょう。
  「癌の再発=体重減少」と考えがちですが、それは「間違い」です。
 
  消化器系の癌(特に胃癌)では「消化管の通過障害を伴う」から、「再発すると、てきめんに痩せる」ことになります。
  例えば最近の例では(元自衛官で)俳優の○井さんも晩年はやつれていましたね。(大腸癌でした)
更に言えばもと(フリーアナウンサー)でタレントの逸○正○さんも、そうです(胃癌でした)
  ♯乳癌は消化器系の癌でないので、再発しても「体重減少」ありません。
  体重減少は気にする必要は全くありません。
 
「⑥1週間後に放射線後の初めての乳腺の診察があります。多分超音波エコーをするのだと思いますが、この時、腫瘍マーカーも調べていただいた方が、やはり良いのでしょうか?」
⇒それは「担当医の方針」に従えばいいと思います。
 再発を疑うところなど、何もありません。
 ご安心を。
 
 

 

質問者様から 【質問24】

田澤先生、前回の質問にも丁寧にお答えくださって、ありがとうございました。
今回もよろしくお願い致します。
①前回の私の質問の、トリプルネガティブをテレビで悪く言う医師の方々の発言に、
「馬鹿馬鹿しくて」と答えて下さり、とても嬉しく安心しました。
 あの方々がメディアで発言されると、全国のトリネガの患者さんが不要な心配を抱え
ることになってしまいます。
田澤先生がテレビにご出演なさるかも・・・とコラムで読ませていただきました。
もし、その際には、トリネガへの誤解を解いていただければ、不安を抱えていらっしゃ
る方々が救われると思います。
ご多忙でなかなか、難しいとは思いますが、いかがでしょうか?
②田澤先生が実際に数多くの患者さんを診ていらっしゃる中で、トリプルネガティブ2a
の方の再発・転移される方と、完治される方の割合は、どれぐらいでしょうか?
③2774「3ヶ月でできた乳がん」の方も、トリネガで28㎜と、私と同じなのでびっくりしましたが、その方への回
答2で、田澤先生が「あくまでも早期乳癌です。」とお答えになっておられるのを見て、少し気持ちがラクになりました。
ステージ1までが早期で、ステージ2aは早期とは言えないと思っておりました。
私も同じ様に、早期と考えていいのでしょうか?
④また、2、3年以内は注意が必要と田澤先生もおっしゃっておられましたが、2、3年以
内に再発・転移される方はトリプルネガティブ2aの方の中で、どのぐらいの割合でおられますか?
⑤トリプルネガティブは、2、3年過ぎると、再発の確率は減るのでしょうか?
⑥抗がん剤後3ヶ月がたちましたが、まだ右足のしびれがひどいです。
しびれといっても、歯医者さんで抜歯をする時にする麻酔の注射をした後のボワーッと
した感じと同じ感じがずっと続いています。
右足だけなのも気になります。
ずっと、右手に抗がん剤の針を刺していたからでしょうか?
抗がん剤は体全体に回っていくものと思っておりましたが・・・。
⑦「再発を疑うところなど、何もありません。ご安心を。」と、私の不安を取り除いて下さったこのお言葉でどれだけ勇気づけられたかわかりません。
毎日見ている景色まで明るいものに見えました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
放射線治療終了からまだ3週間なので、エコーは見づらいということで、診察は触診のみでした。
血液検査は帰りにした為、結果はまだわかりません。
4ヶ月後には乳腺エコーの検査予定ですが、やはり、技師の方がするようです。
田澤先生のように、主治医がして下さると安心なのですが、ダメなようです。
田澤先生のような素晴らしいお医者さまが本当に少ないのだと実感しています。
質問が多く、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答24】

こんにちは。田澤です。
私にもう少し時間があれば「サブタイプと予後の関係」などのデータを出せるのだとは思いますが…
仙台時代は(今よりももっと忙しくて)とてもデータ管理する時間などはありませんでした。
今は(診療自体は仙台時代なみに)忙しいながらも秘書さんが2人もついてくれているおかげで、(その気になれば)データを処理する事も可能とはなりました。
江戸川に来て2年がすぎ、年間400件近くになっているので、あと10年あれば立派なデータが出せるでしょう。(暫し、お待ちください)
なぜ、10年もの時間が必要なのかというと、乳癌は(皆さんが考えているよりも)ずっと再発率は低く、しかも「長期間が必要」です。(2,3年では余程の進行癌でなければ再発しません)
 
「田澤先生がテレビにご出演なさるかも・・・とコラムで読ませていただきました。」
⇒そうです。人並みに興味はあるのですが(もしかしてテレビ局内で有名人に会えるのでは。みたいな)
 一度、本気で「スケジュールを開けようと」したのですが…
 患者さんがいる事なので、断念せざるをえませんでした。
 外来日を空けるには「数十人もの患者さんに、電話をして、予約を移して」など必要となるし、手術日を空けるなど「もっての他」です。
 ◎こう言ってはなんですが、どこかの大病院の有名医師ならば(部下の医師などに)「お前、替りに頼む」と、極めて簡単な事なのでしょう。(そもそも、結構暇があるのかもしれません)
 私は「外来も手術も一人でやっている(手術の助手はお願いしていますが、執刀は私一人です)」ので、私の替りなど誰もいません。
 
「もし、その際には、トリネガへの誤解を解いていただければ、不安を抱えていらっしゃる方々が救われると思います。」
⇒そう思います。
 おそらく「テレビ局的には」有る程度「インパクトのある発言(○○は大変、深刻だ。みたいなもの)」を望んでいる(当然、その際のリアクションが必要だから…)とは思いますが、
 「もしも私が出演するのであれば」実際に多くの患者さんを診療している立場から、「現実的なお話し」をしたいと思います。(たとえ、それがテレビ局的にインパクトに欠けるものであっても…)
 
「②田澤先生が実際に数多くの患者さんを診ていらっしゃる中で、トリプルネガティブ2aの方の再発・転移される方と、完治される方の割合は、どれぐらいでしょうか?」
⇒冒頭で述べたように、データは持ち合わせていませんが…
 仙台時代の印象では、「トリプルネガティブが取りたてて、再発が多い」という印象はありません。
 (そもそもルミナールタイプの割合が高い事も、当然ありますが)「再発患者さんにはホルモン療法も併用しているイメージがある」ので、実数としてはルミナールタイプの方が多い筈です。
 
 ◎そもそも、再発自体、それ程多くはありませんでした。(年間400件の手術を2人で行い、その中で再発患者さんは全て私が化学療法をしていたので)私が知らない再発患者さんは居ないわけですが、(単純に言って10年間で4000人としても)どう考えても「10%(400人)も再発患者さんは居ません」
 私の思い浮かぶ顔は(乳癌は再発してからの治療が長くなるので、忘れることは決してないのですが)200人は居ない筈です。
 (残念ながら再発された)患者さんを思い浮かべても、「初期治療の段階で、すでにステージが高かった」り、(初診の時点では手術不能で)「術前化学療法で何とか手術へこぎつけた」方が思い浮かびます(そのような方達でも、勿論再発しない方達の方が多いのですが…)
 
「私も同じ様に、早期と考えていいのでしょうか?」
⇒その通りです。
 再発リスクを考えると、実感としては「ステージ2は早期」と言えます。
 
「④また、2、3年以内は注意が必要と田澤先生もおっしゃっておられましたが、2、3年以内に再発・転移される方はトリプルネガティブ2aの方の中で、どのぐらいの割合でおられますか?」
⇒データはありませんが…
 私の実感では「殆どいない」です。
 
「⑤トリプルネガティブは、2、3年過ぎると、再発の確率は減るのでしょうか?」
⇒「ルミナールタイプが5年以上」経ってからの再発があることに比べれば「5年以上では、あまりない」とは言えるとは思いますが…
 特にステージが低い場合には「2,3年で再発する」という感じではありません。
 その意味では「5年が目安」かもしれません。
 
「⑥抗がん剤後3ヶ月がたちましたが、まだ右足のしびれがひどい」
「しびれといっても、歯医者さんで抜歯をする時にする麻酔の注射をした後のボワーッとした感じ」
⇒これはタキサンの痺れですね。
 再発の症状では全くありません。
 痺れは6ヵ月が目安だと思います。
 
「右足だけなのも気になります。ずっと、右手に抗がん剤の針を刺していたからでしょうか?」
⇒腕と足は無関係だとは思います。
 むしろ「もともとの神経の左右差」でしょう。



質問者を『応援しています!』 / 田澤先生の回答が『参考になりました!』
という方はクリックしてください。
0
Scroll Up