乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:3709]
性別:女性
年齢:44歳
お願いいたします。
44歳です。
左乳房に約8mmしこりが見つかり、ステージ1で温存の手術を8月末に行いました。
今現在は鎮痛剤しか処方されていません。
病理結果
リンパ節転移なし 摘出個数1個
原発巣1.5cm(1.5×1.3cm)
浸潤癌 硬癌
ER陽性
PgR陽性
ki67は不明
Her2 2+→FISH陽性
ルミナールB
核異型1 分裂1 核グレード1
断端陽性
主治医の治療方針は、ガイドラインにそってタキサンorアントラサイクリン(ドセタキセル3w1回orパクリタキセル1w1回)+ ハーセプチンを抗がん剤共に点滴でと言われました。
スケジュールは①抗がん剤+ハーセプチン②ホルモン治療③放射線でした。
ステージ1でここまでフルコースをしないといけないかとセカンドピニオンを受診、こちらの先生は
ステージ1でまず、点滴の抗がん剤はしないと言われました。
「単体でハーセプチンは意味がないので、抗がん剤は飲み薬のUFTを使う」スケジュールも①放射線②ホルモン治療③抗がん剤+ハーセプチンと違ったものでした。
正直副作用の事もあり抗がん剤は点滴ではない飲み薬を希望したいのですが、これを選ぶ事により再発リスクは高くなるのでしょうか?それから、スケジュールにも相違があり迷っています。
どれがベストなのでしょうか?
ご意見をお聞かせいただけましたらとても心強く参考にと思っております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(15mm), pN0, luminalB(HER2陽性)ですね。NGも1(分裂も1)だし「典型的なHER2陽性とは言えない」ような印象です。
「正直副作用の事もあり抗がん剤は点滴ではない飲み薬を希望したいのですが、これを選ぶ事により再発リスクは高くなるのでしょうか?」
⇒内服抗癌剤(術後に適応があるものは唯一UFTだけ)は標準治療から程遠いものです。 私が「術後補助療法で内服抗癌剤を用いる」ことは決してありません
 ♯UFTは(現在の標準療法の抗ガン剤の一世代前の)CMFに対して「非劣勢を証明できなかった=つまり劣勢」だということです。
「どれがベストなのでしょうか?」
⇒以下の考え方が重要です。
 1.抗HER2療法は「必ず抗ガン剤と組み合わせる」(HER単剤では無意味)
 2.標準(gold standard)は「アンスラサイクリン+タキサン」+「HER」となるが、質問者のような低リスクでは「非アンスラサイクリンレジメン」が推奨される。
 3.放射線照射は「化学療法+ハーセプチン」と「ハーセプチン単剤」の間に入れる
 4.ホルモン療法は最初から併用しても構わないが、(抗癌剤の副作用を考えて)「抗ガン剤が終了したと同時に併用開始」されるケースが多い
  
  (非アンスラサイクリンレジメン)
  Weekly PTX + HER   これは (毎週)HER(ハーセプチン)+PTX(パクリタキセル)を12回⇒放射線照射⇒HER単独で9カ月
  TC+HER     これは (3週に1回)HER+TC(ドセタキセル+エンドキサン)を4回⇒放射線照射⇒HER単独で9カ月
   この他にTCH(ドセタキセル+カルボプラチン+ハーセプチン)もあります。
  ♯バランスがいいのは「TC+HER]だと思いますが、(毎週通院が苦でなければ)「weekly PTX+HER」は副作用が軽くてお勧めです。
  





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