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抗がん剤治療中の会社の人間ドック

[管理番号:7325]
性別:女性
年齢:52歳
病名:左乳房がん
症状:左乳房全摘出手術及び左腋窩リンパ節郭清

2018年10月にクリニックで左乳房に3.5cmのしこりが見つかり、病理検査の結果、乳がんと診断され、2018年11月に大きな病院でマンモ、エイコー及び病理検査の結果が化生癌でリンパ転移を診断される。
造影剤CT検査では他の臓器への転移は無し。
2018年12月
に左乳房全摘出手術及び左腋窩リンパ節郭清。

組織型:化生癌
タイプ:トリプルネガティブ
大きさ:8.0*5.0cm
範囲:8.0*5.8cm
転移リンパ節数:5
摘出リンパ節数:33
ステージ:3a
Ki67:80.6%
核異形型:3
組織異形型:3
断端:陰性
ホルモン感受性:なし
HER2/neu:なし

今年1月抗がん剤治療前に、化生癌は乳がんの全体の1%であり、データも少なく、
抗がん剤が効くかも微妙、転移後の治療も微妙と言われました。
不安になって、造影剤CTと骨シンチ検査を希望して受診。
結果再発転移なし。

現在、AC療法及びウィークリーパクリタキセルの抗がん剤治療中です。
抗がん剤治療後は放射線治療の予定です。

放射線治療後は、乳腺外科で年一回の乳がん検診をするが、その他臓器は自覚症状がない限り小さい癌を見つけるような検査はしない。
検査してもしなくても生存率は変わらないと言われました。

私にすれば、早期発見した方が少しでも良いのではないかと思うのですが、田澤先生もQ&Aでおっしゃるように、何も検査してなくて良いのでしょうか? ですが、年一回の人間ドックは会社で受診するよう義務づけられており、今年も受診しなくてはなりません。
定期健康診断で今後は自分で検診を受けるしかないのでしょうか?

その他の質問としまして、
①現在抗がん剤治療中ですが、会社の人間ドックを受診しても大丈夫でしょうか?
抗がん剤と放射線治療が終わってから受診した方が良いでしょうか?
会社の人間ドックを受診する際注意すべきことはありますか?

?化生癌トリプルネガティブの抗がん剤治療のAC療法+ウィークリーパクリタキセルは、
目に見えない癌細胞がある可能性がある為行っていますが、これを行うことでの無再発率はどれくらいになるのでしょうか?
?全摘出手術でも化生癌トリプルネガティブの局所再発率は高いのでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「検査してもしなくても生存率は変わらない」
「私にすれば、早期発見した方が少しでも良いのではないかと思う」

→どちらもその通りです。

 そのバランスが「半年に1回」と思います。

「何も検査してなくて良いのでしょうか?」
→そうは思いません。
 当院なら(ホルモン療法が無い場合には)「半年に1回の診察超音波+採血」としています。

「定期健康診断で今後は自分で検診を受けるしかないのでしょうか?」
→「乳腺外科で年一回の乳がん検診をする」ようですよ。

「①現在抗がん剤治療中ですが、会社の人間ドックを受診しても大丈夫でしょうか?」
→構いませんが、(採血データで)細かい異常を指摘されるかもしれません(その場合には主治医に確認するしかありません)

「抗がん剤と放射線治療が終わってから受診した方が良いでしょうか?」
→選択できるなら、その方がいいでしょう。

「会社の人間ドックを受診する際注意すべきことはありますか?」
→ありません。

「?化生癌トリプルネガティブの抗がん剤治療のAC療法+ウィークリーパクリタキセルは目に見えない癌細胞がある可能性がある為行っていますが、これを行うことでの無再発率はどれくらいになるのでしょうか?」
→80%前後だと思います。

「?全摘出手術でも化生癌トリプルネガティブの局所再発率は高いのでしょうか?」
→局所再発率などは存在しません。(よっぽどの例外を除いて全摘なら局所再発は起こりません)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

胸水について
性別:女性
年齢:52歳
病名:
症状:

先日、会社の人間ドックや化生癌について、質問させていただいた者です。

現在、半年間の抗がん剤治療(ACとパクリタキセル)を終え、放射線治療中です。

今週夜寝ていると、急に呼吸すると胸に痛みがあり、発熱も伴い、病院で検査してもらいました。
胸のレントゲンは特に異常は見られないと言われ、採決の結果は、白血球が7200でCRPが6.68で、炎症が見られ、何らかのウィルスか感染症かもしれないので抗生物質を処方されました。
翌日、熱が下がらず、別の放射線の担当医に伝えると、レントゲンを診ると右に肺炎らしきものがあるのでCTを撮りましょうと言われました。

結果、右に肺炎はなく、左に胸水があると言われました。
6ミリぐらいとのことです。

感染症かもしれないし、最悪は乳がんによるがん性の胸水の可能性もあ
るが、水が溜まっている以外は肺もきれいで問題ない。
経過観測が必要とのことで、来週また採血することになっています。
3週間前、放射線治療の為のCTを撮影した時は胸水はなかったとのことでした。
こんなに急に胸水は貯まるものなのでしょうか?やはり転移の可能性は高いのでしょうか?深呼吸を深くすると痛みがあるので、ロキソニンを処方してもらい、抗生剤を飲んでいます。
これで、炎症がなくなればそれでいいけれどもということで、来週採血します。

先生はどう思われますか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

抗がん剤終了後、放射線中の症状ですね。

「発熱」「呼吸症状」「CRP高値」
⇒これらは「放射線肺臓炎」の症状と合致します。

 ただ、通常(放射線肺臓炎は)放射線終了後3か月以上~(半年後がピーク)に起こります。
 その意味で放射線肺臓炎ではないように思います。

それでは「癌性胸膜炎?」
これも違いそうです。
(原則的に)「炎症は起こらない」し、「CTで胸膜の肥厚などの所見がある筈」だからです。

★このように除外診断をしていくと…
 「抗がん剤や放射線による抵抗力低下」に伴う「胸膜の急性炎症(肺炎ではない)」となりそうです。

「先生はどう思われますか?」
⇒上記通りです。

 どうしても癌性胸膜炎が気になるなら「腫瘍マーカー」採ってみましょう。(大いに参考になります)

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

抗がん剤放射線治療後の肝機能障害について
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん
症状:ALP、AST、ALTが上昇
投稿日:2020年5月28日

乳がん手術から1年半経過をして、先日定期検査として採血をしました。
抗がん剤治療、放射線治療終了後8か月です。

今回ALP数値とASTとALT数値肝機能が高いので2か月後に再度採血することになっています。
腫瘍マーカーは正常値です。
抗がん剤治療中もALPが上昇していましたが、抗がん剤治療、放射線治療終了後もALPが上昇しています。
これは、骨転移などの可能性があるのでしょうか?
抗がん剤治療後でも肝機能障害が残るものなのでしょうか?心配になって質問させていただきました。
よろしくお願い致します。

無治療中  放射線治療中     抗がん剤治療

20年5月 20年2月 19年11月 19年9月 19年8月   19年7月 19年6月 19年
5月 19年4月 19年2月
ALP 516 516 443  384  310     
350 351 395 274 314
AST 31 24 26  27  19     
29 31 26 27 18
ALT 25 18 17  22  13     
20 26 22 21 11
CEA 1.2 1.8 0.8

CA15-3 10 12 13

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

数値を見ましたが…
私なら「全く」気にしないレベルです。(当然「〇か月後再検」などとはしません)

「これは、骨転移などの可能性があるのでしょうか?」
⇒上記

「抗がん剤治療後でも肝機能障害が残るものなのでしょうか?」
⇒終了後3か月以上経っていれば、無関係だと思います。

 それよりも食生活や運動だと思いますよ。(コロナによって変化しましたね?)

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

ALPアイソザイム
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年7月8日

田島先生、こんにちは。
前回ALPの数値が高いことについて質問させていただきました。
気にすることではないとのことだったのですが、先日コレステロール数値が高い為内服をしている近所の内科で採血をしました。
コレステロール数値は内服の効果で正常値でしたが、ALP(IFCC)が175で基準値より高く(基準範囲38-113)ALPアイソザイムを調べていただきました。
結果、骨由来69.7%(基準範囲25.1-59)肝由来19.4%(基準範囲35.8-74)小腸由来11.2%(基準範囲0.0-16.1)でした。
内科の先生は、骨由来が高いので癌の骨転移の一部(骨生成型)の可能性も考えられるが内科では検査できないので、乳がんを診てもらっている病院の主治医に放っておいていいのかどうか相談してみてくださいと言われました。

下記が今までの経緯です。
ALPはALP(IFCC)ではないので、数値が違うようです。
下記ALPの基準範囲は106-322です。

抗がん剤治療中19年2月ALP 314 AST18 ALT11
抗がん剤治療中19年4月ALP 274 AST27 ALT21 CEA 0.8 CA15-3 13
抗がん剤治療中19年5月ALP 395 AST26 ALT22
抗がん剤治療中19年6月ALP 351 AST31 ALT26
抗がん剤治療中19年7月ALP 350 AST29 ALT20
放射線治療中19年8月ALP 310 AST19 ALT13
放射線治療中19年9月ALP 384 AST27 ALT22
無治療中19年11月ALP 443 AST26 ALT17 CEA 1.8 CA15-3 12
無治療中20年2月ALP 516 AST24 ALT18
無治療中20年5月ALP 516 AST31 ALT25 CEA 1.2 CA15-3 10

内科の先生に骨転移の可能性も考えられると言われとても心配なのですが、田澤先生はどう思われますか?
お忙し所申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「内科の先生に骨転移の可能性も考えられると言われとても心配なのですが、田澤先生はどう思われますか?」
⇒全くナンセンス!!!

 「乳癌の既往」と聞くと、何でもかんでも「乳癌の骨転移かもしれない」と口にするのは整形外科医だけではないようです。
 ALPなど全く無意味。
 どうしても気になるなら(余計なことで悩むよりは)骨シンチしてみたらいかがでしょうか?



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江戸川病院 東京都江戸川区東小岩2-24-18 電話03-3673-1221
監修:江戸川病院 田澤篤 医師

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