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抗がん剤の治療について

[管理番号:6782]
性別:女性
年齢:76歳
病名:乳癌
症状:乳癌の多臓器転移

はじめて、質問させていただきます。

母は、トリプルネガティブ乳癌で、二年前に右胸全摘とリンパ節の手術をしております。
その後、抗がん剤と放射線治療を行いました。
定期検診をしておりましたが、今年5月の検査では、
異常なしと言われましたが、8月の検査で急に、肺や肝臓等に転移をしていると言われました。
その後、脳と骨の転移があるか検査を行っているうちに、病状が急変し、8月の最終週に緊急入院となりました。
胸水と心水が溜まったことにより、呼吸困難になったためです。
その後、心水と胸水を抜く処置をしてもらいましたが、胸水は、まだ出ている状況です。
肝臓の数値が悪く、抗がん剤の治療もこのままでは、できないと医師に言われました。

このような状況では、抗がん剤治療をするのは、難しいということでしょうか?
もう、手遅れということなんでしょうか?
転移がわかった時点で、予定では、9月から抗がん剤治療を行う予定になっておりました。

田澤先生にご相談させていただきます。
お忙しい中、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「肝臓の数値が悪く、抗がん剤の治療もこのままでは、できない」
「このような状況では、抗がん剤治療をするのは、難しいということでしょうか?」

→抗がん剤は肝機能障害が高度の場合には使用できません。(そのような際に用いると、抗がん剤による肝不全の可能性があるからです。)

「もう、手遅れということなんでしょうか?」
→それは、軽々しく(実際に診察していない)私が判断すべき事柄ではありません。
 ただ、「急激な悪化」の様子がうかがわれるので、「厳しい状況」だとは思います。