乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:6417]
性別:女性
年齢:33歳
 
はじめまして。
 
3月下旬に非浸潤乳管がんと診断され、4月下旬に右胸全摘手術をした者です。
先日病理検査の結果がでたのですが、結果は浸潤がんと診断されてしまいました。
具体的な数値は分かりませんか、病理結果で聞いた内容は下記の通りです。
 
センチネルリンパ節生検あり 陰性
腋窩リンパ節郭清なし
浸潤がんの大きさ:9×6mm
組織学的グレード:1
脈管侵襲 リンパ管侵襲-、血管侵襲-
リンパ節転移なし(0/1)
切除断端:陰性
病期:I
ホルモン受容体あり
ER:8 PgR:0
HER2タンパクの発現:陰性 1
Ki67発現:低い(※数値を確認したが20%以下ということしか不明とのこと)
サブタイプ:ルミナルB
(ルミナルA~Bくらい?)とのこと
 
主治医の先生からは、ホルモン療法(内服薬5年、注射3~5年)は勧められましたが、抗がん剤については、ルミナルA~Bくらいにあたる結果の為、抗がん剤が効果があるタイプなのかどうかはなんとも言えず、分からないと言われました。
「PgRが0だから…」というようなことを言われていたと思います。
もし抗がん剤もやる場合は、2~3ヶ月間3週ごと×4回とのこと。
オンコタイプDXの説明も受けました。
 
先生にお聞きしたいのですが、
①私の結果は、やはりルミナルAではなく、ルミナルBといえるのでしょうか。
それは、私がPgRが0だからでしょうか。
 
②先生なら抗がん剤もすべきだと思いますか。
 
③もし抗がん剤が効果があるタイプだとすると、何%程度も上乗せ効果があるのでしょうか。
 
④選択肢の中に抗がん剤をしないという選択もあるでしょうか。
 
また、
術後補助療法をすべてした場合としない場合では、生存率、再発率はどう変わるでしょうか。
非浸潤と言われていたのに浸潤がんとの結果にショックで、さらに抗がん剤もすべきなのかということでとても悩んでいます。
できれば抗がん剤はしたくないのですが…
 
現在の気持ちとしてはオンコタイプDXを受けて決めようかなと思っています。
結果、高リスクとなれば気持ちを切り替えて頑張るしかないと思っています。
中リスクの場合はまた迷ってしまいますが…
 
乱文ですみません。
お忙しいところ大変申し訳ございませんが、ご回答お待ちしております。
 
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
「Ki67発現:低い(※数値を確認したが20%以下ということしか不明とのこと)」
「サブタイプ:ルミナルB(ルミナルA~Bくらい?)とのこと」

⇒??
 「Ki67が低い」とあるのに「ルミナールB]とは??(矛盾以外の何物でもありません)
 
「①私の結果は、やはりルミナルAではなく、ルミナルBといえるのでしょうか。」
⇒ルミナールAです。
 
「②先生なら抗がん剤もすべきだと思いますか。」
⇒1秒も考えません。
 
「③もし抗がん剤が効果があるタイプだとすると」
⇒この前提自体に無理があります。
 
「選択肢の中に抗がん剤をしないという選択もあるでしょうか。」
⇒抗癌剤をするという理由が不明です。
 
「何%程度も上乗せ効果があるのでしょうか。」
⇒上乗せはないでしょう。
 
「術後補助療法をすべてした場合としない場合では、生存率、再発率はどう変わるでしょうか。」
⇒それは不明です。(AかBなのかで異なるから、それを分けていない統計ソフトは無意味です)
 もしもそれを知りたいなら(その意味でも)OncotypeDXすべきです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 】

抗がん剤をするべきかどうか
性別:女性
年齢:33歳
 
管理番号6417
こんにちは。
以前質問させていただいた者です。
 
先日は迅速にご回答いただきましてありがとうございました。
再度質問させてください。
 
先日オンコタイプDXの結果がでました。
〈結果〉
・スコア24(中間リスク)
・10年遠隔再発率:
タモキシフェン単独15%
・抗がん剤上乗せ:
(記載はなくグラフから読み取ると)約4%
・ER 10.1 陽性
・PR 4.8 陰性
・HER2 10.3 陰性
抗がん剤は主治医も中間リスクではベネフィットがないので行わないということで、来週からホルモン療法を開始することになりました。
 
結果をうけてお聞きしたいのですが、
①オンコタイプでも病理結果と同様PRは陰性でした。
それでもERが陽
性である以上ホルモン療法の効果はあるという認識でよろしいでしょうか?
 
②また、最近何かで「中間リスクも低リスクと同様抗がん剤のベネフィットはないが、50才未満で、スコアが11~25の場合は効果がみられた」
というようなのを目にしました。
 
これは間違いでしょうか?もしも正しい記事の場合、私はこれに当てはまっています。
 
③私の場合の10年遠隔再発率は15%でした。
これはホルモン療法を5年
続けても、10年以内に対側の乳房も含めた他の臓器に再発する可能性は15%あるということなのでしょうか?
主治医は、病理結果と総合的に判断するとパーセンテージはもう少し少ないと思うとのことでしたが、そのように一般的には病理結果とオンコタイプの結果を総合的に見て判断するものなのでしょうか?
 
④「10年遠隔再発率 タモキシフェン単独療法15%」と記載の下段に、
「95% CI:12%~19%」とあるのですが、これはどういうことなのでしょうか?
主治医とは今後は抗がん剤なしでホルモン療法を行うことを決めて診察を終えましたが、後から自分でオンコタイプの結果を見返していて、解説資料を見ても読み取り方がよくわからず、いくつか疑問が出て来ました。
 
すみませんが、先生のご意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
 
「①オンコタイプでも病理結果と同様PRは陰性でした。それでもERが陽性である以上ホルモン療法の効果はあるという認識でよろしいでしょうか?」
→その通りです。
 
「②また、最近何かで「中間リスクも低リスクと同様抗がん剤のベネフィットはないが、50才未満で、スコアが11~25の場合は効果がみられた」というようなのを目にしました。これは間違いでしょうか?」
→それは正しい。
 ただし、あくまでもこれは「11~25では効果がない」という結論の中の「サブ分析(50歳未満に限定したら、○○でした)」にすぎません。
 実際に、その(サブ解析の)信ぴょう性を評価するにはN(母集団)を増やして
「50歳未満でのグラフ」を新たに作成しなくてはいけません。
 
 ☆少なくとも現時点では、「そのグラフで判断すべき」ものです。
 
「これはホルモン療法を5年続けても、10年以内に対側の乳房も含めた他の臓器に再発する可能性は15%あるということなのでしょうか?」
→そもそも「対側乳房に再発」という考え自体、完全な誤りです。
 もしも対側乳房に出た場合は、それは10000%「右の再発」ではなく、「左乳癌が新規に出現」となるのです。(乳腺の右と左は「天と地ほど遠い」のです)
 
 ☆遠隔転移再発のリスクが15%という意味えす。
 
「そのように一般的には病理結果とオンコタイプの結果を総合的に見て判断するものなのでしょうか?」
→そういうわけではありませんが…
 経験上「そう思う」ということです。
 
「95% CI:12%~19%」とあるのですが、これはどういうことなのでしょうか?」
→標準偏差です。(詳しくは、統計で調べましょう)
 「ばらつき」を示しています。
  大雑把に言えば「再発率は12-19%の範囲内に収まる」ということです。
 
 ☆参考に…
  同じ「15%」という確率であっても
   95%CIが5%~25%となっていた場合、より「ばらつきが大きい=信頼度が劣る」となるのです。
 
 

 

質問者様から 【質問3 】

抗がん剤をするべきかどうか
性別:女性
年齢:33歳
 
管理番号6417
分かりやすくご回答いただきどうもありがとうございました。
 
お忙しい中申し訳ございませんが、
再度ご相談させてください。
 
病理結果ステージ1
リンパ節転移なし
浸潤径9×6
オンコタイプ結果
中間リスク 24
10年遠隔転移再発率:
タモキシフェン単独15%
抗がん剤上乗せ 約4%
 
タモキシフェンを10年服用しても遠隔転移再発率15%(標準偏差12~19%)というのが思っていたよりも高い数字に感じました。
 
先生の「中間リスクは抗がん剤のベネフィットはなく、スコア11~25で50歳未満は効果がある場合もあるが、現在としては信ぴょう性が不十分である」というご回答を拝見し、抗がん剤の上乗せの数字だけをみると、これらすべてを総合的に考えても、上乗せは約4%だったので先生のご意見としてもホルモン療法だけをすすめられるということでしょうか?
 
10年遠隔再発率というのは「10年以内」ということですか?
わたしの場合は早期といえるのでしょうか?
 
昨日突然術側の右肋骨の1番下辺りに痛みが何回かあり、転移かなにかではないかと不安になってしまいました。
現在2歳の子どもがおり、2人目を妊娠中に乳がんが見つかった為諦めた経緯があり、抗がん剤の可能性もあったためオンコタイプの結果が出るまでの間に受精卵凍結もしました(主治医は妊娠出産後に治療という考えはないようです)
本日からホルモン療法を開始しますが、将来的には2人目も希望しているので、色々と不安がでてきてしまい、まとまりのない文章で申し訳ございませんが、先生のご意見をお聞かせください。
 
33才
全摘手術後2ヶ月経過してます。
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
「上乗せは約4%だったので先生のご意見としてもホルモン療法だけをすすめられるということでしょうか?」
→その通りです。
 
「10年遠隔再発率というのは「10年以内」ということですか?」
→同義ですが…
 用語的には「10年の時点で」と理解しましょう。
 
「わたしの場合は早期といえるのでしょうか?」
→?
 ステージ1が早期でないのでは?と疑問に思っているとしたら、それは「考えすぎて、とんでもない誤った迷路」に入り込んでいるということです。(一度、冷静に考えてみましょう)
 
「昨日突然術側の右肋骨の1番下辺りに痛みが何回かあり、転移かなにかではないかと不安」
→モンドールです。
 『今週のコラム 93回目 創部の下が痛い場合には「骨(肋骨)転移?」と、心配されるようです』をご参照ください。(質問者に「ピタリ」当て嵌まりますね?)

 
 

 

質問者様から 【質問4 抗がん剤をするべきかどうか】

性別:女性
年齢:33歳
病名:乳がん
症状:

管理番号6417

お忙しい中分かりやすくご回答いただきどうもありがとうございます。

再度ご相談させてください。

先生の今週のコラム143回目にて、今年の6月にオンコタイプDXについて「リンパ節転移無においては51歳以上ではRS26から、50歳以下ではRS21から化学療法によるbenefitがある」ということが示唆されたというのを拝見しました。

今週のコラム 143回目 「リンパ節転移無」においては51歳以上ではRS26から、50歳以下ではRS21から化学療法によるbenefitがある

以前質問させていただいた時点では、まだそれについては信憑性がなく、「信憑性を評価するには母集団を増やして50歳未満でのグラフを作成する必要がある」とご回答いただきましたが、今回の発表はそれがなされたということなのでしょうか?
対象が「T1c-T2(腫瘍径1.1-5.0cm)またはT1b(0.6-1.0cm)かつグレードが中間~高度」とありますが、
私の結果は
スコア24(中間リスク)
10年遠隔再発率15%
リンパ節転移無し
50歳未満(現在33歳)
9×6ミリ
グレードは1でしたが、内容としては今回の発表の結果に該当しています。

組織のサイズやグレードはあまり関係なく、50歳以上か未満かという年齢と、スコアだけで判断することになるのでしょうか?
コラム内の表に記載があるように、もし抗がん剤をしていた場合は10年遠隔再発率が15%→8.5%に下がる可能性があるということになるのでしょうか?

自分の結果がこの内容と当てはまっている為、調査がなされているというのを知ってからとても気になっていました。

ご教示いただけたら幸いです。

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「組織のサイズやグレードはあまり関係なく、50歳以上か未満かという年齢と、スコアだけで判断することになるのでしょうか?」
→もともとOncotypeDXはサイズもグレードも無関係です。

 今回の臨床試験ではスコアによる差を「年齢別にサブ解析」したら、50歳で線引きしたら「そのような結果となった」という事実だけを言っています。
 臨床試験には「母集団」があるので、一つの臨床試験だけで結論づけるものではなく、あくまでも「参考程度」となります。

「コラム内の表に記載があるように、もし抗がん剤をしていた場合は10年遠隔再発率が15%→8.5%に下がる可能性があるということになるのでしょうか?」
→そういうことです。
 (上記の臨床試験の結果は参考程度として)質問者自身にとって「6.5%の上乗せ」をどう思うのか?(それが重要なのです)





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