乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:2007]
性別:女性
年齢:47歳
2月中旬に自分で左胸にしこり見つけて、その一ヶ月後の3月中旬に近所の乳腺科クリニックを受診しました。
マンモグラフィーと超音波検査で、かなりしこりが大きいと言われて(マンモではしこりが良く分からず、エコーでしこりが分かったようでした。)
翌週に針生検をして、2週間後の病理検査の結果、悪性と診断され大学病院を紹介されました。
針生検の結果は
しこりの大きさ 3センチ以上
ER 3+
PgR 3+
her2 –
ki67 20%
リンパ節転移は無さそう
大学病院は4月の中旬に受診したのですが、手術が7月になると言われて、
(3か月も先なんて!随分先だなと思いました。)
しかも全摘だと言われて、私は温存したかったので術前ホルモン療法を希望しました。
(担当医は閉経前なので、術前のホルモン療法は推奨してないと言ってましたが私の希望を受け入れてくれました。)
ゾラデックスとアロマシンでした。
10月までホルモン療法を様子を見ながら続けましたが、(途中で大きくなったりすることもあると言われました)
しこりはわずかにしか小さくならず、もう手術をした方がいいとなって11月の初めに全摘手術とセンチパネル生検をしました。
先週その病理検査の結果が以下の通りです。
しこりの大きさ 2.1センチ
ER+
PgR-
Her2-
ki67 20-30%
グレード3
リンパ節転移なし
術前ではルミナールAでしたが、術後はルミナールBになり抗がん剤治療を4クールした方がいいと言われて
来年からTC療法を4クールする予定です。
私は15歳の時に腎炎を患ったのですが(今は寛解)抗がん剤治療を受けても大丈夫でしょうか?
母親が糖尿病で、糖尿のケがあるのか、ホルモン療法の副作用なのか
HbA1cが5.7?6.1になってしまい、それも心配です。
再発するのは怖いので、抗がん剤治療を受けるつもりではいますが、
やはり副作用がとても怖いです。
仕事も続けていけるのか心配です。
先生の場合、この病理組織検査の結果、やはり抗がん剤治療(TC療法)を勧めますか?
あと術前ホルモン療法して、抗体ができたのか3+だったPgRがーになってしまったので、自分が希望したので今更後悔はしておりませんが、先に手術しておけば抗がん剤治療は避けられたのでしょうか?
私の病理検査の結果の場合、抗がん剤治療した場合の上乗せ効果はどのくらいでしょうか???
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「術前ではルミナールAでしたが、術後はルミナールBになり抗がん剤治療を4クールした方がいいと言われて来年からTC療法を4クールする予定です。」
⇒「術前のホルモン療法(担当医が言う様に、術前ホルモン療法は本来行うべき治療ではありません)」により「増殖性の高い癌細胞が選択された」可能性は確かに有ります。
⇒小さくして温存が目的ならば(本来ならば)「ルミナールAで効きにくい事は承知の上で」「術前化学療法を行うべき」でした。
 それであれば、「劇的な効果は見込めない」かもしれませんが、「若干、小さくなり温存可能な状態となった」可能性はあったでしょう。
 
「私は15歳の時に腎炎を患ったのですが(今は寛解)抗がん剤治療を受けても大丈夫でしょうか?」
⇒「腎機能が大丈夫」ならばいいと思います。
 
「母親が糖尿病で、糖尿のケがあるのか、ホルモン療法の副作用なのかHbA1cが5.7?6.1になってしまい、それも心配です。」
⇒大した値ではありません。
 「食生活や運動」など日常生活に気をつけましょう。
 
「再発するのは怖いので、抗がん剤治療を受けるつもりではいますが、やはり副作用がとても怖いです。仕事も続けていけるのか心配です。」
⇒TC療法であれば大丈夫でしょう。
 
「先に手術しておけば抗がん剤治療は避けられたのでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「先生の場合、この病理組織検査の結果、やはり抗がん剤治療(TC療法)を勧めますか?」
⇒微妙なところです。
 基本的には「術前療法前」の状況から「判断すべき」と思っているので、「ホルモン療法単剤」でいいと思います。
 
「私の病理検査の結果の場合、抗がん剤治療した場合の上乗せ効果はどのくらいでしょうか???」
⇒9%です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、お忙しい中、私のつたない質問に丁寧に答えていただき有難うございました。
術前ホルモン療法を受けたのは、最初に診てもらった先生が超音波検
査で見た限りでは
私のしこりが割りと大きかったので、ホルモン療法で少し小さくしてから手術になるかもね。。
と言われていたのです。
その初診の時の先生からも、もしかしたら抗がん剤もやるかもしれないね。。
とは言われていました。
なので大学病院の先生から、普通は閉経前の人に術前ホルモン療法はやらないと言われてしまい、
しかも手術の予約が3ヶ月も先になると言われて、
3ヶ月も何もしないなんて!その間に転移したり、しこりが更に大きくなったら?!
とかなり焦ってしまったので、術前に何かしておいて欲しいと思ったのでお願いしたのでした。
先生の回答の中で質問なのですが、
「増殖性の高い癌細胞が選択された」というのは、どういう事でしょうか???
(ちゃんと理解できなくてスミマセン。)
本来やるべきではない術前ホルモン療法をしてしまったようなので、元々の癌細胞の増殖率が上がってしまったという事なのでしょう
か???
(針生検ではグレードは2だったけど、病理の結果ではグレード3になってたし)
半年間もホルモン療法をしていたので、その間に他に転移してたりするのかもしれない?!と
急に不安になってきました。
胸部~腰までのMRIやCTの結果、転移はしてないと言われてはいますが。
私は針生検だと取った部分が限られているだろうし、あくまでもサン
プリングだと思うので、術前ホルモン療法で思ったほどの効果がなかったという事から
(しこりがほんの僅か小さくなっただけ)
元々がルミナールBだったのではないか?と、今回の病理検査の結果を見て思ったのですが。。
そうではなく、術前ホルモン療法で組織が変化してルミナールBになったのでしょうか???
※前回の質問の際に、病理検査の結果でER+と書きましたが、ERは3+でした。
私の病理検査の結果、TC療法になった決め手は、
グレードが3だったのと
Ki67が20-30%だからなのでしょうか???
あとPgRが3+から-になってしまったからだと私は思ったのですが先生はどう思われますか???
(担当医にも再度確認するつもりです。)
リンパ節転移はなかったのは安心しましたが、PgRが-になってしまったのと
Ki67が20-30%になっていたのと、グレードが3になってたのが気になってしまい、
やっぱりTC療法4クール受けるべきなのかと覚悟していましたが、先生の回答に「ホルモン療法単剤でいいと思います」というのと、
「上乗せ効果が9%」と、先生が他の質問者の方に回答している10%以上なら
やっても効果があるという数値よりも低いので、
もしかして抗がん剤受けなくてもいいのかな???と迷いが出てきてしまいました。
(やっぱりなるべくなら抗がん剤は避けたいです。)
今週の土曜日に大学病院へ行って、今後のスケジュールを決めるのですが、
抗がん剤治療を断ってもいいものでしょうか???
もし先生がホルモン療法単剤で行くとしたら、どの薬を処方されますか?
術前では、ゾラデックスとアロマシン(アロマターゼ阻害剤)でした。
大学病院では閉経前でこのホルモン療法を使うのは私が初めてだと言っていました。
最後に私の病理検査の結果、まだ早期の乳がんなのでしょうか?
抗がん剤をした方がいいと言われてから、急に頭、特に後頭部がズキズキ痛くなったり
(脳に転移してたりしませんよね???)
今まで痛くなかった術後の奥の方や脇の下がズキズキとうずき痛み出しています。
(精神的なものでしょうか?)
10/22にアロマターゼを飲んで以来、今は何も治療をしてませんが(抗がん剤はやるとしたら年明け1/8からと言われています)
大丈夫でしょうか。
沢山質問してしまいスミマセン。
ヨロシクお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
『先生の回答の中で質問なのですが、「増殖性の高い癌細胞が選択された」というのは、どういう事でしょうか???』
⇒「ホルモン療法を行う事で、ホルモン療法が効き易い大人しい癌細胞が死滅したため(相対的に)ホルモン療法が効きにくいような増殖性の癌細胞が生き残った」という意味です。
 
「半年間もホルモン療法をしていたので、その間に他に転移してたりするのかもしれない?!と急に不安になってきました。胸部~腰までのMRIやCTの結果、転移はしてないと言われてはいますが。」
⇒遠隔転移は「そう簡単には起こらない」ので心配はありません。
 
「そうではなく、術前ホルモン療法で組織が変化してルミナールBになったのでしょうか???」
⇒上記コメント通りです。
 癌細胞はもともとは「単一細胞の集団=起源がひとつ」なのですが、やはり「増殖過程において」有る程度の「性質のバラつき」が存在します。
 今回は、「大人しい癌細胞のグループがホルモン療法で死滅」したために、(相対的に)「増殖の強いタイプの癌細胞のグループが優勢になっている」と思います。
 
「私の病理検査の結果、TC療法になった決め手は、グレードが3だったのとKi67が20-30%だからなのでしょうか???あとPgRが3+から-になってしまったからだと私は思ったのですが先生はどう思われますか???」
⇒「ルミナールBとなった」からでしょう。
 
「今週の土曜日に大学病院へ行って、今後のスケジュールを決めるのですが、抗がん剤治療を断ってもいいものでしょうか???」
⇒勿論、それは最終的には「患者さんが決める事」なのです。
 
「もし先生がホルモン療法単剤で行くとしたら、どの薬を処方されますか?術前では、ゾラデックスとアロマシン(アロマターゼ阻害剤)でした。」
⇒適応外使用です。
 アロマシンは「閉経後乳癌」にしか適応が通っていません。
 臨床試験での結果を根拠に「適応外使用」するのは私は反対です。
 
「大学病院では閉経前でこのホルモン療法を使うのは私が初めてだと言っていました。」
⇒適応外診療だから「本来使用してはいけません」
 
「最後に私の病理検査の結果、まだ早期の乳がんなのでしょうか?」
⇒pT2, pN0は十分な早期乳癌です。
「抗がん剤をした方がいいと言われてから、急に頭、特に後頭部がズキズキ痛くなったり(脳に転移してたりしませんよね???)今まで痛くなかった術後の奥の方や脇の下がズキズキとうずき痛み出しています。」
⇒遠隔転移はありえません。
 
「10/22にアロマターゼを飲んで以来、今は何も治療をしてませんが(抗がん剤はやるとしたら年明け1/8からと言われています)大丈夫でしょうか。」
⇒全く問題ありません。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

管理番号2007で質問したものです。
田澤先生、親切丁寧にご回答いただきまして有難うございました。
先日病院へ行って、やっぱり抗がん剤治療は出来れば受けたくない気持ちを伝えましたが、
担当医から、今日は時間があるから何でも聞きたい事や確認したい事があったら言ってくださいと言われ、
忙しい中2時間近くも「なぜ抗がん剤をした方がいいのか」の詳しい説明を受けて、
ほんの少しでも予後が良くなり再発を防げるのならと覚悟を決めて来年からTC療法を4クール受けることにしました。
抗がん剤治療の決め手はKi67の数値(20-30%)だと言われました。
他の要素(グレードが2から3、PgRが3+から-になったこと、脈管浸襲があったこと)は目をつむっても
Ki67の数値が20%より高いので、上乗せ効果はそんなに高くはないけれど、
やはり抗がん剤はやった方がいいという決断になったようです。
リンパ節転移はないと言われたのに、脈管浸襲があったと言われて心配になりました。
これは予後が良くないのでしょうか?
来年の1/8からの予定が年始は混んでるとのことで
1/15日から1クール目がスタートしますが、10/22に薬を飲んで以来
今は何も治療をしてないからか
12/23に半年ぶりに生理が来ました。
1/15まで何もしなくても、身体には影響ありませんか?
最近左胸全摘後の傷跡や傷の中の方が疼くというか少し痛くなったりしますが、
身体が元に戻ろうとしてるだけで、そんなに心配しなくても大丈夫でしょうか?
手術後からもう1ヶ月半以上経ってしまいますが、
この待ってる間に再発とか転移しないのかとても心配です。。。
あと以前の質問で田澤先生に抗がん剤治療中も仕事も続けて行きたいと書いたら、
「TC療法なら大丈夫でしょう」という回答でしたが、
どういう副作用対策をしていけば仕事も続けていけるのでしょうか?
先生の患者さんでも仕事を続けながら、抗がん剤治療を受けてる方はいらっしゃいますか?
今の生活レベルをなるべく落とさずに抗がん剤治療を何とか乗り越えたいと思います。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「リンパ節転移はないと言われたのに、脈管浸襲があったと言われて心配になりました。これは予後が良くないのでしょうか?」
⇒予後との関連は証明されてはいません。
 
「1/15まで何もしなくても、身体には影響ありませんか?」
⇒ありません。
 
「最近左胸全摘後の傷跡や傷の中の方が疼くというか少し痛くなったりしますが、身体が元に戻ろうとしてるだけで、そんなに心配しなくても大丈夫でしょうか?」
⇒何を心配されているかですが…
 「転移や再発とは無関係」です。
 
「手術後からもう1ヶ月半以上経ってしまいますが、この待ってる間に再発とか転移しないのかとても心配です。」
⇒ありえません。
 
「どういう副作用対策をしていけば仕事も続けていけるのでしょうか?」
⇒それは担当医に聞いてみましょう。
 「抗がん剤の必要性」を熱心に説明されているようですから、当然「勧めるからには、副作用対策にも責任をもつ」ようでなくてはなりません。
 
「先生の患者さんでも仕事を続けながら、抗がん剤治療を受けてる方はいらっしゃいますか?」
⇒沢山いらっしゃいます。





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