[管理番号:7534]
性別:女性
年齢:50歳
病名:乳がん多発性骨転移
症状:腰痛、足痺れ
田澤先生こんにちは。
骨転移についてお伺いしたいのですが、初発乳がん、ホルモン+、HER2陽性、微小浸潤癌で、放射線治療、ホルモン剤を服用しておりましたが、
先日、術後1年半で腰痛、足の痺れの為レントゲンを撮りヘルニアの兆候が見られるということでそのままMRIを撮りました。
そこで多発性骨転移と診断されました。
レントゲンには転移の所見は見られませんでした。
整形外科の先生曰く、MRIの画像を見る限り、通常は骨転移と診断しますが、
初発乳がんの状況からは稀なケースということで原発の骨腫瘍も視野に入れてもう少し検査してみましょうということで骨生検を行いました。
ただ今、生検の結果待ちです。
ペット検査もしましたが、腫瘍が小さい為光っていなかった可能性もあるようです。
多発していることもあり、良性の可能性は低いだろうということです。
骨転移と診断された場合、微小浸潤癌が1年半で骨転移というのは相当稀なケースとなるのでしょうか?
その場合、進行がかなり早いということで治療としては抗HER2療法+抗がん剤をした方が良いですか?
検査が続いて時間が経過しており、最初のMR Iから2ヶ月余り経っているので進行してしまっているのではないか?と不安です。
足の痺れは我慢出来ない程ではありませんが、ずっと続いております。
先生ならばどのような、治療法をご提案頂けますか?
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「先生ならばどのような、治療法をご提案頂けますか?」
→骨生検したのであれば…
その結果待ちでしょう。(進行が早いという事はありません)
もしも転移確定ならば、抗HER2療法(pertuzumab + trastuzumab + ★)となります。
★としてはtaxane(docetaxel, paclitaxel)やeriblinなど通院頻度や副作用を考慮して選択肢は多数
質問者様から 【質問2 】
骨転移の経過観察
性別:女性
年齢:50歳
病名:骨転移
症状:
こんにちは。
先日、骨転移の診断のため骨の生検を行いました。
結果、生検で取った部分から癌細胞は出て来なかったとのことでした。
診断がつかないので、最初にMRIを撮った時から3か月後の8月末にもう一度MRIを撮って変化をみましょう、と経過観察となってしまいました。
整形外科、乳腺外科の先生はMRIの画像は乳がん経験者の画像としてみれば骨転移と診断しますが、初発乳がんの状況(HER2陽性、微小浸潤がん、K i6)からは考え難いので生検しました。
そこから癌細胞が出なかったとなれば経過観察するしか無い。
とのことでした。
こういうパターンはよくあることなのでしょうか?
もしも生検で取れていないだけで多発骨転移を治療しないでどんどんと進行してしまったら、、、と心配です。
肺や肝臓などにも転移してしまったら取り返しがつかなくなるのでは、、、
やはり今の状況では治療は開始しないで経過観察がベストなのか?
他の医療機関でも同じ答えなのか?疑問を感じてしまいます。
先生はどのようにお考えになられますか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「こういうパターンはよくあることなのでしょうか?」
⇒そもそも、骨生検すること自体が稀なので…
「よくある」はずがありません。
「先生はどのようにお考えになられますか?」
⇒そもそも、骨転移は画像診断なので…
怪しい所見であれば、「転移として治療を開始」するのが通常です。
ただし、「骨生検をした以上、(そして)それで陰性だった以上」転移として治療をするわけにはいかないというのが現状だと思います。