[管理番号:4555]
性別:女性
年齢:36歳
先生、こんにちは。
昨年の今頃、セカンドオピニオンについて相談したものです。
おかげ様で、その後、術前抗ガン剤をし、昨年11月に温存手術を終えその後放射線治療、現在はホルモン治療です。
今日は骨転移についてお聞きしたいのです。
ここ一ヶ月間、股関節から膝までと臀部痛があります。
調べると、症状は坐骨神経痛と似ています。
この前主治医に話し、骨シンチをした所、骨盤に影があったという事でした。
まだ術後4ヶ月しかたっていないのに、転移はあるのでしょうか?来週、PETをします。
不安でたまりません。
術後の評価は、ステージ1にダウングレードし、組織もなかなか取れないほど縮小していたという事でした。
今となっては最初からリンパ転移があったか評価できないと言う前置きがあり、リンパ転移も見られなかったといわれました。
不安で不安でしかたまりません。
先生、お願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
骨転移の検索には
1.スクリーニング(全身の骨を調べて、異常がありそうな部位を特定する) 骨シンチ、PETなど
2.質的診断(1で特定した部位を骨転移なのか確定診断を行う) MRI
今回の場合には(スクリーニングではなく)まず「気になる部位の単純レントゲン撮影」⇒(もしも所見があれば)「MRI」とすすむべきでした。
もしくは(今回のように、「一応全身の骨をチェックしてから」という意味で骨シンチを行う事は誤りではありませんが)そこで「骨盤に影がある」というのであれば、次に行うべきは「MRI]とすべきでした。
「この前主治医に話し、骨シンチをした所、骨盤に影があった」
⇒もしも、(本当に転移なのか質的診断を目的とするなら)「PETではなく、(骨盤部の)MRI]をすべきです。
「まだ術後4ヶ月しかたっていないのに、転移はあるのでしょうか?」
⇒通常はありません。