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これまでとこれからの治療について

[管理番号:1138]
性別:女性
年齢:42歳
はじめまして。
お忙しい中、みなさんの質問に丁寧に答えられている先生がいると知り、大変驚きま
した。
どれだけの方が助けられているのでしょう。
本当にありがたいことだと思います。
私はすでに術前化学療法を受け、来週に手術も控えているのですが、主治医の診察に
違和感があり、転院も考えている者です。
「これまでの治療でよかったのか。今後どうしていくのがいいのか。」
漠然とした質問で申し訳ありません。
先生のご意見を伺えれば幸いです。
【病理組織診断】
Invasive ductal carcinoma of the right breast, AC area, core needle biopsy.
【所見】
右乳腺生検検体:4/4本
針生検
組織型:
2a3,
scirrhous carcinomaNA:2,
MC:2→NG:2
TF:3→HG:II(7)
in situ(-)
■組織学的波及度
少なくともf(+).
TIL:0.
間質にややmyxoid changeを伴う線維化および間質細胞の増生あり
■免疫染色
ER Allred score 8 = PS(5)+IS(3)(>95%)
PgR Allred score 7 = PS(4)+IS(3)(50%程度),
HER2:1+(中等度陽性3%程度,弱陽性40%程度),MIB-1(Ki67):50%程度(Hot spot)
既往組織診断:なし
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
治療
術前化学療法
ドーズデンスAC療法 2週×4回
パクリタキセル 週1×12回
 ↓
手術(全摘・リンパ郭清)
 ↓
放射線
 ↓
ホルモン療法10年
現在までに化学療法が終わり、来週に手術を控えています。
術後の病理診断で、また何か変わるかもしれませんが
「術後ホルモン療法をすぐにはじめたほうがいい。
ホルモン療法をしなければ8割は再発する。
ホルモン療法を10年続けられたらラッキーだ」と言われています。
化学療法の副作用で体が変わっていくにつれ、思うように動けない辛い状態で長く生
きるよりも、短くても辛くない日々を過ごしたいという思いが強くなってきました。
考え方はそれぞれなので、治療を迷うなんてお叱りを受けてしまうかもしれません
が・・・
お忙しい先生に漠然とした質問で申し訳ありません。
ご意見を伺えれば幸いです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
腫瘍径とリンパ節転移(画像所見)が無いためステージが不明ですが
「手術(全摘・リンパ郭清)」とあるので「リンパ節転移陽性という判断である」こと
が解ります。
ルミナールタイプなので「化学療法の効果」はそれ程無いと予想されますが、「何の
ための術前化学療法」なのでしょうか?
・Ki67=50%だから、「どうせ術後にやるのだから術前にしよう」
・何の根拠もなく「全身に散らばっているかもしれない癌細胞をまずは抗がん剤でた
たく」
・術前術後に用いる抗がん剤は決まっているのに「抗がん剤の効果が解るから」
 みたいな理由でしょうか?
 決して本来の目的である「小さくして温存」が「その理由の中には無かった」よう
に思います。
 医師によっては「リンパ節郭清が(まともに)できないから、手術先行を勧めない
のでは?」と疑いたくもなります。

回答

「これまでの治療でよかったのか。今後どうしていくのがいいのか。」
⇒術前化学療法は私は勧めませんが(本来の「小さくして温存」という理由で無い限
り)
 すでに「術前化学療法が終了」している以上、「手術」⇒「術後に放射線+ホルモ
ン療法」という選択になります。
 ♯リンパ節転移が有る場合には術後照射の適応 「1~3個 推奨度B」「4個以上 
推奨度A」となります。
「術後の病理診断で、また何か変わるかもしれません」
⇒変わりようがありません。
 抗がん剤はあくまでも「再発予防目的」です。
 「術前に行っているのに」術後にも(病理結果により)行うことはあり得ないので
す。



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