乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:3602]
性別:女性
年齢:37歳
初めまして。
お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
右胸の細胞診後に乳頭から血性分泌があり、不安になってお問い合わせしました。
経緯は以下の通りです。
2016年9月(上旬)日
 右胸のしこりが気になり、乳腺外科受診。
 超音波で右胸に11mmの乳腺線維腺腫疑→穿刺吸引細胞診。
 夜、右乳頭から血性分泌あり(単孔・押すとごく少量の鮮血が出る)。
 1ヶ月半前に断乳後、時々乳頭をつまんで母乳のカスを出しており、その際に気づく(細胞診
 前は血性分泌には気づかず)。
 両胸から少量の乳汁分泌もある状態(多孔・白または透明)。
2016年9月(上旬)日
 右乳頭を押すと、同じ孔から血性分泌が続くため、乳腺外科受診。
 「細胞診の影響では?どこかに血溜まりができていて、そこから少しずつ出ていると思われる。
 2~3週間で出血が止まれば問題ない。
乳管内乳頭腫の可能性もあるが・・・。」
 乳管造影を希望すると、「昔はよくあった方法だが、今はあまりしない。
当院ではできない。」
2016年9月(中旬)日
 細胞診の結果確認日。
 判定:陰性
 分類:classⅡ
 所見:少数のnot-atypical glandular cells
  「良性腫瘍なので問題ない。」
 血性分泌が続いていることの不安を訴えると、「血性分泌はこのしこりからと思われる。
心配であれば分泌液細胞診(スメア)や精度の高い針生検をしては?」
 しこりと血性分泌の原因が異なる可能性を聞くと、「それはもちろんある。ただ見極めるのは非常に難しい。
原因が乳管内乳頭腫であれば問題ないし、乳管内がんであってもごく初期のもの。
経過観察で判別できるようになってからの治療でも遅くない。」
 乳管造影(乳管区域切除・乳管組織診断)を希望している旨を伝えると、
「難しい検査。近隣で 今も実施しているところはないと思う。」
 マンモトーム生検について聞くと、「当院ではできない。」
 今後について聞くと、「経過観察(3ヵ月)で問題ないと思うが、心配であればセカンドオピニオンも良いと思うし、紹介状も書く。」
 細胞診の結果からしこりについては問題ないと思ったため、針生検は希望せず。
 分泌液細胞診(スメア)も希望しなかったため、診察は一旦終了。
断乳後で乳汁分泌がある状態のため、自分では血性分泌が「両側・多孔性」「片側・単孔性」の
どちらなのか判断できなかったことと、「乳がんプラザ」の以下の内容を拝見して、自身の症状が心配あるものなのかどうかが分からなかったため、問い合わせをさせていただきました。
・今週のコラム36回目 もしも本当に「乳管内病変が存在」すれば、「浮きの方から沈んでくれる」 ので心配ありません。
 →少量すぎる分泌(たとえ、単孔性だからといって)に神経質にならないでください。
あまりにも
   少量の場合には(その分泌自体が)「一過性」で病的意義が無いことも多いのです。
 →『もしも本当に乳管内病変があれば』心配しなくても自然と「大量に(絞らなくても、下着につくぐらい)出るようになる」のです。
そこから判断しても「決して遅くはない」のです。
 
・Q&A 管理番号437 乳頭血性分泌について
 →「乳管造影でしか見つけられない乳癌」であれば、(減少するどころか)「分泌が止まる」事も
あります。
今回の血性分泌が、乳管造影を検討すべきものなのか、単に細胞診の影響・多孔性で問題なし・
気にしすぎなのか、ご教授いただけましたら幸いです。
乳管造影が必要となった場合、田澤先生に診察していただけたらと思います。
遠方((東海)県)
在住で幼児もおりますので、おおよその診察・検査の進め方(スケジュール)についてもお伺いしたく存じます。
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[参考] 過去の健診内容・断乳の時期
2008年 マンモ 右 良性石灰化
2009年 マンモ 右 良性石灰化
2010年 超音波 左右 豹紋状エコー 乳腺症
    →軽度異常
2011年 超音波 右 外側 中央部 低エコー型腫瘤 乳腺線維腺腫
           左 下内側 嚢胞 乳腺のう胞
           左 上外側 嚢胞 乳腺のう胞
    →要経過観察 年1回の健診
2012年 超音波 右 上部 中央部 低エコー型腫瘤 乳腺線維腺腫疑
           右 上外側 嚢胞 乳腺のう胞
           左 内側 中央部 嚢胞 乳腺のう胞
           左 上外側 嚢胞 乳腺のう胞
    →要経過観察 年1回の健診
2013-2015年 妊娠・出産(2013年11月)・授乳中のため、健診(マン
モ・超音波)未受診
2016年 断乳(7月12日・子ども2歳8ヵ月時)
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田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
状況は完全に解りました。(似たようなケースは結構多いのです)
まず説明しなくてはならないのは一見矛盾するような私のコメント
①もしも本当に「乳管内病変が存在」すれば、「浮きの方から沈んでくれる」 ので心配ありません。
②「乳管造影でしか見つけられない乳癌」であれば、(減少するどころか)「分泌が止まる」事もあります。
ここを解説しましょう。
一言でいうと、『一回は必ず増加する』ここがポイントです。
 もう一つ言うと(急速に停止することはなく)『通常、数年は分泌を維持』します。
(その状況を無視して)長期間(数年単位)放置すると、やがて腫瘍が増大することで(乳管が完全に閉塞してしまい)分泌が停止することもあるということです。
♯最初から「分泌量が増加することもなく、止まるということはない」ということです。
○質問者の場合に(私が見て)問題が無さそうに見えるのは
 ・細胞診をした、まさにその夜からの分泌であること(世の中には凄い偶然はあるとは思いますが、少し神がかりすぎでしょう)
 ・分泌が始まって、まだ1週間
 冒頭でコメントしたように、本物の分泌は「数年単位」続きます。
 最低でも「1,2カ月は様子を見るべき」です。
 ⇒私の経験では本物の乳管内病変では(最低でも)「1,2カ月以上は続く」のです。
「今回の血性分泌が、乳管造影を検討すべきものなのか、単に細胞診の影響・多孔性で問題なし・気にしすぎなのか、ご教授いただけましたら幸いです」
⇒今の段階で「乳管造影は不要」です。
 1,2カ月して止まるようならば、「乳頭分泌のこと」は、きれいさっぱり忘れて構いません。





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