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血性乳頭分泌について

[管理番号:3687]
性別:女性
年齢:36歳
初めて質問させていただきます。
忙しいところ恐れ入りますが、お答えいただければ幸いです。
10年以上前から左胸にしこりを認識し、マンモグラフィーとエコーをほぼ毎年受診してきました。
何度か引越しをしたこともあり、これまで5箇所ほどの病院で検査を受けたものの、すべて特に異常なしの結果でした(石灰化と乳腺炎は指摘されました)。
昨年からは乳腺専門医のところにお世話になっています。
今年5月のマンモグラフィーとエコーでも異常なしとのことでしたが、
数日後左胸(しこりがある方)から血性乳頭分泌に気づきました(色は古い血のような褐色のもの)。
絞ったら出るぐらいの量でした。
すぐに担当の先生に話をし、大学病院の乳腺外科に紹介状を書いてもらいました。
そこで再び①マンモグラフィーとエコー検査:特に異常なし
②乳腺内視鏡:特に腫瘍は見当たらず
③内視鏡検査の際にとった乳官内の成分検査では識別不可の結果
④しこりの針生検:良性
の結果だったので、半年後の12月に再度マンモグラフィーとエコーを受けて相談することになりました。
検査が一段落したのは6月末です。
検査後しばらく分泌は続いたのですが、2週間ほど前に確認したところ、分泌はあるものの、黄色いあるいは透明なものです。
また血性の分泌があったらどうしようと頻繁には確認していません。
今回の検査ではおそらく現時点でできる検査を十分やっていただいたとは感じていますが、いまだ分泌の原因がわからずにいます。
先生にきちんと原因を聞いておけばよかったかなと後悔していますが、その時は良性と聞き気が抜けて質問することをすっかりわすれてしまいました。
お聞きしたいのは、この時点でセカンドオピニオンをとるかどうか、あるいは12月まで待ってもいいかということです。
ご意見いただければありがたいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
そもそも「乳腺専門医のところにお世話になって」いるのに関わらず、その「専門医」たるものが「血性分泌で大学病院を頼る」ようでは「開業する資格があるのか?」というのが正直な感想です。
○専門医として開業するからには逆に「大学から、頼りにされる」位でなくてはいけません。(全く嘆かわしい)
愚痴はさておきとして…
重要なのは「単孔性かどうか?」です。「血性」であることは、参考程度にすぎません。
「血性の分泌があったらどうしようと頻繁には確認していません。」
⇒「血性」に拘る必要は全くありません。
 それよりも「単孔性」かどうかです。
 もしも「単孔性」であれば、「乳管造影すべき」と思います。
「いまだ分泌の原因がわからずにいます。」
⇒「乳管内病変による分泌」なのかが重要です。
「この時点でセカンドオピニオンをとるかどうか、あるいは12月まで待ってもいいかということです。」
⇒12月まで待つ事自体は全く問題ありません。(乳頭分泌自体は決して緊急性はないのです)
 ただし、きちんと診断してくれる病院でないと「無駄な経過観察」をされそうです。
 気を付けた方がいいです。
 「今週のコラム41回目 お気のどくだけど、とてもまともな診療だとは思えない」を一度読んでみてください。