[管理番号:8701]
性別:女性
年齢:45歳
病名:乳ガン
症状:なし
投稿日:2020年7月1日
こんにちは。
お忙しい中いつも誠実に対応していただき本当にありがとうございます。
1月に右側乳ガン全摘手術をしまして、微小浸潤で無治療です。
今後の乳ガン検査についてお聞きしたいのですが、マンモトーム、エコーで非浸潤癌で見つけるのは難しいとの事、、。
例えば、MRIならうつるのでしょうか?私は今回、エコー、マンモグラフィで少しだけあやしいと言われ、その後MR Iに進み、最後にマンモトームで確定でした。
MRIでは強く癌を疑うとの診断でマンモトームに進みました。
どうしたら、非浸潤癌で見つけられるのか知りたいです。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者は大きな勘違いをしています。
MRI好きな医師の影響を受けているのでしょう。
「エコー、マンモグラフィで少しだけあやしいと言われ」
⇒そもそも「この時点」で(MRIなどせずに)MMTEすべき。
「MR Iでは強く癌を疑うとの診断でマンモトームに進みました。」
⇒誤り!
MRIを「質的診断で行うことが如何に愚かなことか」是非、『今週のコラム 56回目 超音波で異常所見があるのに、MRIで異常がないから大丈夫。など、とんでもない診療です。』を熟読ください。
「どうしたら、非浸潤癌で見つけられるのか知りたいです」
⇒半年ごとのエコーをすることです。
そして、「腫瘤非形成性病変」として(主治医から)「経過観察ね」と言われても『確率は低いかもしれないけど、心配なので是非MMTEしてください。』と粘ることです。
★たまたま石灰化を起こさない限り、非浸潤癌でみつけるには、「腫瘤非形成性病変」を積極的にMMTEすることです。(下記コラムに記載したように、乳腺症の確率は高いですが、20%前後で非浸潤癌が見つかります)
『今週のコラム 243回目 しかし、8654で紹介したように以下のケースでは非浸潤癌として診断できます』をご参照ください。