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このまま経過観察でいいのでしょうか?

[管理番号:6172]
性別:女性
年齢:39歳
子ども2人、2016.5まで授乳しておりました。
このまま経過観察でいいのか迷っており、先生のご意見を伺いたくメールさせて頂きました。
2016.10 健康診断で初めてマンモグラフィー検査を受ける。
    (2016年の5月まで授乳していたため、エコーしか受けたこと
     がありませんでした)
2016.11 健康診断の結果「良性疾患を疑う石灰化」の所見あり。
     12ヵ月後再検査と書かれていましたが、心配だったのでA病
     院を受診→超音波で黒いものがあると言われ、FNACを受けま
     した。
2016.12 A病院にてFNACの結果、クラスⅡと。
現状問題ないが、黒いものがあるにはあるから、5月に再受診するよう言われる。
2016.12 入浴中に母乳とは違う分泌物があり(どす黒く、1つの穴か
     らのみ)、A病院を再受診。
     →超音波検査、前回のところ(5*3*6ミリ程度)に変化はない
     が、別のところにも何かあるとのことで、マンモトームや 
     MRIができるB病院を紹介される。
2017.1  B病院受診。
 
     ①乳管の広がりの可能性が大きい。
広がったり閉じたりする
     ので前回なかったものが見えたのかも。
     ②乳腺がまだ若く張りやすいので痛みが出やすい。
     ③FNACの痛みが来て痛かったのかも
     ④MRIすれば一気に両胸が見られるし、がんだったとしてもど
     のくらい広がっているのかが見えるのでMRIしましょう。
     この病院だとMRIの予約が詰まっているので、C病院を紹介します。
とのこと。
2017.1  C病院にてMRI検査を受ける
2017.2  B病院でMRI検査結果を聞く。
問題なし。
乳腺が若いので厚
     みが出たりして、それが超音波ではしこりのように写った、
     ということ。
検診はこれまでと同じペースで1回/1年受けれ
     ばOKと言われる。
(マンモ/超音波の指定はなし)
2017.11 A病院にて健康診断。
触診&エコー 
     何かあるけどがんではない、これまで通り、1回/1年の検診
     続ければOKと言われる。
(マンモ/超音波の指定はなし)
2018.2 右胸から脇にかけての痛みが続く。
    生理前後のホルモン変化によるものかと1か月様子を見るも、
    治まらなかったのでA病院予約
2018.3 A病院受診。
    2016年12月に受診した時に診て下さった先生は独立開業された
    とのことで、別の医師に診て頂きました。
    
    問診→痛みは女性特有のもので、よくあること。
心配なし
    超音波→異常なし。
前回見えていた黒いものも見えず。
やっぱり乳管拡張していただけかねぇ、と。
 
    特に異常なさそうだし、今日はこれで。。。となりそうだったの
    ですが、先生に
    「そういえばマンモを1年以上していないね。
エコーやMRIで見えないがんもあるし、やっておいたら?」と言われ受けまし 
    た。
   
    マンモグラフィー→両胸に石灰化あり。
    初見だったら生検を勧める画像。
でも1年前から変化ないから
    な。。。と。
とりあえず7月に外来予約しておくけど、前倒し
    受診したかったら予約変更依頼を電話でしてねとのこと。
これまでの経過を長々とすみません。
今月A病院を受診した際、先生がぽろっと「初見だったら生検勧める画像だけどねー。前担当医はなんでマンモトームではなくMRIにしたのかなぁ」と言いながら、そのままマンモトームの予約等は入れずに診察終了してしまったのが気になっています。
A病院にはマンモトーム設備がなく、受けるならその先生がいらっしゃるD病院(A病院には月2回だけ出張されているそうです)に紹介状書くよ、と言われましたが、受けて白黒つけたいですと言ったのに「まぁ、じゃあ7月に外来予約いれておくから」と。
本当にこのまま7月まで様子見でいいのでしょうか?
先生はどう思われますか?
マンモトームを早く受けた方がよいと思われる場合、江戸川病院を受診することは可能でしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
世の中には「MRI好き」な乳腺外科医が多い事にはQandAをしていると、驚かされます。
今回のメール内容も要約すれば
「カテゴリー3の石灰化をMRIで所見が無ければ放置する」という考え方が見え隠れします。
「初見だったら生検勧める画像だけどねー。」「前担当医はなんでマンモトームではなくMRIにしたのかなぁ」と言いながら、
→これらのコメントは、この医師も(私同様に)「石灰化の所見をMRIで判断するのは誤りだ」という考えをもっているということです。
「本当にこのまま7月まで様子見でいいのでしょうか?先生はどう思われますか?」
→結果として「1年以上、経過をみて変化が無かった」ことから全く問題はありません。
★今回の件は(ご本人の意思とは無関係に)「石灰化を1年、経過観察」したことに(結果的に)なります。
 本来「ST-MMTしても良かった」石灰化であったとしても、(結果的に)1年間変化無し」なのだから、当然、緊急性は(現状)ありません。