[管理番号:3484]
性別:女性
年齢:48歳
初めまして。
2009年12月手術
ステージⅡA トリプルネガティブ
術前抗がん剤 右胸温存手術後放射線治療
2016年7月
CT、造影剤CTで肝臓に腫瘍発見。
その後もっと詳しく調べる為PET、造影剤MRI検査。
PETでは多臓器に腫瘍見つからず。
血液検査でも腫瘍マーカー、肝臓の数値に異常なし。
主治医の見立てでは、肝血管腫か転移性乳がん
いずれも典型的な出方ではない。
そこで、肝臓専門医に見てもらい見立ててもらった結果。
半年で腫瘍が大きくなっているので血管腫ではない。
しかし、確実に悪性の腫瘍である。
と断定できる画像でもない。
が、腫瘍が増殖していることを考えると悪性の可能性もある。
やはり典型的なものではない。
肝臓専門医の意見は、肝臓に出来ている腫瘍の位置がとても取りやすい位置にあるため
肝生検するよりも切除してしまった方がいい。
主治医の意見は、おそらく転移性乳がんである。
元来ならばもっと症状が進んでから
抗がん剤治療を開始するが、どんな性質のものか知る判断材料のため切除してしまった方がいいのかな・・。
もしこの腫瘍が悪性であるならば、検査で知る限り単一臓器単発性なので切除してしまいたい。
と私は思っています。
けれど、あらゆる検査をしてどの先生も典型的ではないという意見。
トリプルネガティブで手術をして6年も経っているのに肝臓に一つだけしか腫瘍がない。
心の中でもしかして良性では?との思いも。
質問
①トリプルネガティブ手術から6年 転移は起こりうるのか。
(しかも、肝臓にだけ)
②腫瘍切除してもいいのか。
③腫瘍が悪性ならば切除だけでいいのか。
乱文で分かりにくいと思いますが、どうかお教えください。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①トリプルネガティブ手術から6年 転移は起こりうるのか。(しかも、肝臓にだけ)」
⇒起こりえます。
トリプルネガティブだから(再発するなら)「早期再発」というのは決めつけ過ぎです。
「②腫瘍切除してもいいのか。」
⇒いいと思います。
(もしも転移なら)「治療目的を兼ねる」検査としての位置づけです。
「③腫瘍が悪性ならば切除だけでいいのか。」
⇒もしも「悪性」であった場合には、「血行性転移」ということなので「全身治療が必須」となります。
♯「局所再発なら局所治療だけという選択肢がある」わけですが、「血行性転移は全身(を巡る)転移なので、局所療法(切除)だけでなく、全身療法が必須」となります。