[管理番号:4314]
性別:女性
年齢:31歳
1月(下旬)日に左胸にしこりを見つけました。
発熱、痛みなどなし。
(下旬)日に外科にてエコー、マンモグラフィーの結果、形がぼこぼことしたしこりがうつっており、癌の可能性があるとのことで、三日後に針生検をすることになりました。
針生検の日、エコーを再度したところ、しこりが液状化してる、膿瘍かな?とのことで、針生検ではなく、注射器で吸いとったところ、膿が出てきました。
結局針生検はせず
その日から抗生物質を飲み始めました。
膿を検査に出したところ、ブドウ球菌ということで、このまま抗生物質を飲んで4日間分処方。
3か月後受診となりました。
しかし、病名はまだ確定診断できないとのことでした。
なぜ菌まで出てるのに病名の確定診断ができないのか不思議です。
持病があり、プレドニン、免疫抑制剤、消炎鎮痛剤を服用し、四年前にエンドキサンで治療をしました。
何か関係ありますか??
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「形がぼこぼことしたしこりがうつっており、癌の可能性がある」
「しこりが液状化してる、膿瘍かな?とのことで、針生検ではなく、注射器で吸いとったところ、膿」
⇒この経過は「肉芽腫性乳腺炎」の可能性が高いように思います。
○肉芽腫性乳腺炎にかんしては「今週のコラム」でも数度にわたって取り上げていますが…
その特徴は
1.(肉芽腫性乳腺炎を知らない、大部分の乳腺外科医達は)必ず、「癌の可能性が高い」とまず診断します。
2.そして、(針生検の結果で)「あれっ?おかしいな? 炎症?」となり、
3.(無駄な治療である)切開したり、抗生物質を投与
QandAを辛抱強く読んでもらえば、上記特徴が判明すると思います。(いずれ、整理したいと思ってはいるのですが、時間が…)
質問者は、「自分の事があてはまる」とは思いませんか??
「なぜ菌まで出てるのに病名の確定診断ができないのか不思議」
⇒大概の医師は「炎症=癌ではない」という時点で興味をなくすため、殆ど診断能力が上がらないまま無茶苦茶な診療をつづけているのです。(癌でなければ、結局は大事には至らないので、それが許容されているのが現状です)